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特許翻訳考察マガジン

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外内特許翻訳(主にバイオ系)に携わる翻訳者が、翻訳者目線で、翻訳業務を、出願権利化業務の中での一プロセスとして捉えて、普段考えていることなどを定期的にまとめていきます。
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記事一覧

遺伝学用語の改訂とバイオ特許翻訳

2017年に、複数の学会から「遺伝学用語の改訂のお知らせ」という案内が出て、はや7年以上経ち…

機械翻訳(AI翻訳)の出力に自分の感覚をぶっ壊されそう

私は機械翻訳(AI翻訳)の使用に関しては、大筋は反対派でして、例外的に「便利なツール」と捉…

原文のpercentageを「割合」と訳すとまずいのか

英語明細書で、化合物などの組成を表す際に"percentage"という言葉が使われることがありますが…

特許明細書で「乃至(ないし)」は用いないほうが良い?

ある時、とある翻訳者さんの訳文をチェックしていると、"from  A to B"のような表現(AとBに…

バイオ系明細書に出てくる"in need thereof"をどう訳すか

バイオ系の明細書で必ずとっていいほど出てくる表現に、"in need thereof"があります。 具体…

化学の知識が足りないから誤訳するのでしょうか

同業者(特許翻訳者)のブログで、面白いものがあったのでここでシェアしたいと思います。 化…

特許明細書でandとorを訳す際にやりがちな初歩的なミス②

今回は、前回に引き続いて、特許翻訳者がやりがちな"and"と"or"の訳し方のミスについてまとめていきたいと思います。 前回の記事はこちら。 ありがちなミスの2つ目はずばり、「上位下位概念の構造になっていないのに、”及び”と”並びに”、”又は”と”若しくは”を併用してしまう」というものです。 わかりやすい例で言うと、以下のようなものです。 "This invention relates to a method for treating, reducing, or al

特許明細書でandとorを訳す際にやりがちな初歩的なミス①

前回の「特許翻訳考察マガジン」のテーマは、並列の「や」でしたので、今回はそれに関連して、…

特許明細書では、並列を示す際に「や」を使ってはいけない

翻訳された特許明細書のチェックをしていて気付くのは、"and"と"or"の訳に「や」を充てる翻訳…

バイオ系特許明細書で用いられる"treatment"の訳

バイオ系の英文特許明細書に必ずといっていいほど登場する"treatment"という単語ですが、ほと…