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若者の娯楽の充実について R3.12山形県議会予算質問⑤

※県議会議員として予算質問した内容の通告文を掲載します。実際の質問とは若干異なります

 「真の豊かさ」について最初に議論したましが、都会に比して劣っていると思われるのが娯楽です。以前、渋間委員も質問していましたが、行政は娯楽というものをあまり真剣に考えてきませんでした。しかし、「山形には楽しいものがなにもない」という意識は、若者定住にとって敵です。
 ですが、本当に山形には娯楽がないのでしょうか。私は大学生のインターン生を受け入れたり、高校生などと話す機会があると、何で遊んでいるか、何の娯楽が欲しいか、必ず聞くようにしています。それを公開したYouTube動画もあるのでぜひ参考にしてもらいたいと思います。若者に聞くと、意外に都会にしかない遊びには興味を持っていないことがわかります。
 例えば、飲み屋やカラオケは都会でなくても十分にある。しかも都会より安くて美味い。あるいは、買い物はかなりの部分ネットで買える。ただ服はやはり着てみないと難しいから、山形ではなかなか買えない。などなどです。
 若者と話すときは同時に、山形ならではの娯楽もたくさんあることを伝えるようにしています。例えばスキー、BBQやキャンプ、そしてさっきから言っているSUP。(画像)これは私のSUPスタイルです。もちろん自転車もやりますし、非常に自然を満喫しています。また、このコロナ禍で県内のいいところにたくさん行きました。玉簾の滝、幻想の森、烏帽子山公園の桜、瓜割石庭公園、枚挙にいとまがありません。SUPでも、三瀬海岸、百秋湖、白川ダムの水没林、と新たな名所を再発見できました。さらに、県外からきた学生に、せっかく山形に来たからさくらんぼ狩りをしたいか聞くと、バイトでもいいからしてみたいと答えます。意外に県内出身の学生もやったことはないようですね。
 県内でも楽しめることはたくさんあるのです。しかし、ここで最大の問題となるのが、足です。車を持っていない学生は非常に行動範囲が狭い。二次交通の弱さが露呈していると言えるでしょう。しかしないなら送迎してあげればいいのです。米沢の山大工学部では送迎付きの企画があって好評だと聞いています。ならば、各地のDMO・DMCが、高校生や学生を対象とした安いバスツアーを企画し、高校・大学に迎えに行って、観光地をめぐったり、自然を楽しむスポーツをレンタル付きで提供すれば、若者たちも十分に山形を楽しめます。農作業のバイトなども、行政が支援して送迎付きにしてもいいくらいです。
 一方、確かに都会にしかないものもあります。例えばディズニーランドは引っ張ってこれないでしょう。渋谷や青山のショッピングも地方では無理ですし、アイドルコンサートやイベント、博物館や美術館も敵わないでしょう。ですが、私も二年間東京に住みましたが、毎日そんなものに行っていただろうか、と考えると、渋谷で服を買ったのなど二年間で一回だけ、ディズニーランドも3回。美術館・博物館は好きだからよく行きましたが、アイドルイベントには行ったことがありません。
 そう考えれば、東京に行くのは別にたまにでもいい、ということになります。毎日買い物がしたい人は仕方ありませんが、大抵の若者は単にイメージだけで都会に憧れているだけです。学生には時間と体力があるがお金がない。ならば、若者の娯楽を考えるならば、一年に二回ぐらい、夜行バスで東京に行くのに補助を出してあげる、というのはどうでしょうか。学生たちに聞くと、たまに東京に遊びに行けるなら、山形に住んでもいいかな、という人も多数いました。若者定住とともに、東京からの交流人口も期待できるし、夜行バスの路線維持にもつながると思うのですが。
 くり返しますが「山形には楽しいものがなにもない」という意識は、若者定住にとって敵です。若者が山形でも余暇を楽しめるライフスタイルを提案することは、イコール山形県民全体が山形を再発見し楽しむことに繋がります。それが「山形には何もない」という意識の打破につながります。若者の目線で見た県内定着・回帰に向けた取り組みとして、娯楽の充実についてどのように考えるか、みらい企画創造部長に伺います。

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