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新型コロナウイルス感染の分析と危険度の認識について R3.6予算質問通告文①

 最初に、新型コロナウイルスについて現状認識からはじめたいと思います。
 まず、そもそも論として、時短要請は感染防止に大きな効果があったのか、よくわからないところです。もちろん一部飲食店でのクラスターはあったものの、「時短」ということにそれほど意味があるのでしょうか。むしろ時短要請は実質的な飲酒禁止令であり、飲食業を悪者にして客足を止めたことによって感染防止効果があったに過ぎないと思えてなりません。飲食店と関連企業にあれだけの打撃を与えたにしては、9時までの時短は効果があったのか疑問に思います。
 また、このコロナ禍というのはいつ終息すると考えればいいのでしょうか。立憲民主党の枝野代表は、コロナはゼロにしなければならないなどと発言したようですが、そんなことは疫学的に可能なのでしょうか。もし可能だとしてコロナを根絶するのに何年かかるのか疑問です。私はコロナゼロは不可能だと思いますし、日本で根絶してもいずれは海外から入るだろうことは容易に想像できます。世界中からコロナを根絶するまで現状を続けるのは、経済的に見て持ちこたえられないでしょう。とするならば、どこかの段階でコロナがゼロにならずとも「克服した」と言える時点を想定すべきでしょう。
 そもそも新型コロナウイルスとはどれほど危険なウイルスなのでしょうか。未知の部分が多かった当初に比べ、一年以上たってだいぶわかってきたことと思います。欧米などと比べて東アジアでの死者数重症化率は極端に少ないと言われます。以前は二類感染症に位置づけられるほど危険なウイルスとされ、現在は新型インフルエンザ等感染症の一つと位置づけられたそうですが、警戒レベルは全く下がっていない新型コロナウイルスですが、本当にそれほど危険なウイルスだと言えるのか、率直に疑問に思います。
 そして、現在ワクチン接種が進んでいるわけですが、おそらく国民全員が100%接種しなくても、一定の割合まで接種が進めば集団免疫がついて、感染拡大防止の効果が現れると思うわけですが、その割合は疫学的にどの程度なのでしょうか。まして重症化リスクの高い高齢者や既往症を持った方々の接種が終われば、かなり危険度は下がるのではないかと想像します。
 このことがわかれば、高齢者へのワクチン接種が終わる見込みの7月という期限が見えてきます。現在の感染者の公表から医療の圧迫など、新型コロナウイルスの諸問題はまさにこ新型インフルエンザ等感染症の一つ、すなわち国民が免疫を持っていないから危険だとされるウイルスとして扱っているからだと理解するのですが、感染症の危険認識レベル警戒レベルというべきものが下がれば、すなわちその時点がコロナを克服するときなのではないでしょうか。
 私が言いたいのは、ただこのウイルスは怖いのだ、感染すれば公表されて悪者にされる、そしていつまで我慢すればいいのかもわからない、という状況を続けるのではなく、このような状況になれば、ある一定安全になるという想定を示すこと、それこそが希望になる、ということです。現在は何をもってコロナ克服というのか、いつコロナは克服できるのか、それがわからないから暗黒の世の中になってしまっているのです。不安を煽ることが医療やマスコミの仕事ではないはずです。冷静な科学的判断でコロナの危険性を判断し、いつどのような状況になればコロナ克服と言えるのかを示し、先への希望を示すことが行政の仕事だと思いますので、その認識を健康福祉部長に伺います。

※答弁省略、実際の口頭での質問内容とは異なります

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