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日本初?!自分の推しを語るボードゲーム、「推しの尊さを語る君と知ったかぶりの私へ #推し語り」が出来るまで、その1

こんにちは、ボードゲームを制作しています、ヤブウチです!

ゲームマーケット2020春発売をめざして作っていたのに1ヶ月以上遅れて、新作ゲームが完成しました!

『推しの尊さを語る君と知ったかぶりの私へ #推し語り

みんなで楽しく推しの尊さを語りつつ、1人だけいる「知ったかぶり」役を見つけるゲームです。オンラインプレイもできるよ!

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というわけで、めでたく完成したのですが、イベントも自粛、イベント救済ECサイトも終了、もう全く何のタイミングでもない!でも今これは作るべき!と勝手に思って、たくさん作っちゃった!テヘ!(←大丈夫か)

というわけで、推しの尊さを語る君と知ったかぶりの私へ #推し語り (長い、とても長いので、以降は #推し語り と呼びます) 完成記念!
制作秘話を綴ってみることにしました。そして書き始めたら長くなって、公開するまでにかなり時間がかかりそう、かつ私が力尽きそうなので、何回かに分けて投稿します。

今回、その1です。その1では、初めの発想と、テストプレイでの変遷について書いています。ちなみにその2以降で、デザインやコンポーネントのこだわり、今回帯をつけてみたよ、というあたりについて書く予定です。

ちょっと長いですが、読んでいただくと、どんなゲームか、どんなところにこだわって作っているか伝わるのでは、と思いますので、気になったらぜひ遊んでみてください♪ WEBやチラシ、オンラインでも、試遊できます!(試遊はこちら 公式サイト→ https://ryokoyabuchi.com/oshigatari)

もちろん即買っていただくと私は喜びます!

そして買っていただいた方はぜひ!ぜひ感想などツイートしてくださーーーい!または、購入いただいたサイトでレビューなどしていただけるとヤブウチが激しく喜びます。そして購入検討いただいている方のお役にも立ち…そして…ヤブウチが喜びます(2回言った)(大事なことなので2回言いました)

(ちなみに、この喋り口調がお前ふざけてんのか、という方もおられるかもしれないのですが、ヤブウチはけっこう真面目に語っております。それはそれで大丈夫か?)

では、前置きも無駄に長くなりましたが、どうぞ~!

1.はじめの発想はこんなかんじ

#推し語り 、というゲームが、一体どこから生まれたのか?と言いますと。
はじめは、前作の「ハッピーバースデーケーキ」の拡張ルール作れないかなー?と考えていたことがきっかけです。

ハッピーバースデーケーキは、バースデーソングを歌いながらケーキを作って誕生日気分を満喫するゲームです(*´˘`*)🎂⊂(´˘`๑)"

このゲームは、現状4つの遊び方で遊べるのですが、もっと遊び方増やせそうな気がするなーと考えていた時。ふと、恋バナしながらケーキ作ったら楽しいんじゃない?と思ったんですよね。

想像してください、お誕生日会で、友達同士集まって、ケーキを作りながら、盛り上がる話題といえば…恋バナでしょ!
なんか正体隠匿要素があったりして、会話して探りながら、好きな人の好みのケーキを作るとかどうかな?などと考えて。
簡易的なカードを作って、テストプレイしてみたりもしたのですが。

テストプレイしてみると、正体隠匿トーク部分とケーキを作るという部分がしっくりかみ合わず。別々の方が良いのでは?ということに気づきました。
トーク自体は楽しくなりそうなので、完全に別物として、正体隠匿恋バナメインで、テストキットを作りました。

この時点でどんなゲームだったかというと、恋バナがテーマの簡単な人狼みたいなものでした。つまり、多数派と少数派に別れて、少数派を見つけるゲームです。
各自に配られる役割カードには「誰について話すか」が書いてあります。多数派は『好きな人』…この場にいない自分の好きな人についてその素敵さを語るのですが、少数派のカードには「右隣の人」とかその場にいる人が指定してあり、好きな人を語るようなフリをして隣の人について語ります。
で、その人はどんな人かを表すような質問カードの内容「イメージカラーは?口癖は?出会いは?」などに3問答えて、少数派を当てる、という内容でした。……今となっては、少し似た感じの恋愛テーマのゲームが発表されているので、このまま進んで被らなくてよかった(>_<;)と思いますが……!!

当時はそんなことは知らず、とりあえずテストキットを作ったのでした。

2.テストプレイで完全なる別物に

会社のお昼休み、会社の人にテストプレイをしてもらいました。
女性ばかり3人で遊んだところ、結構面白かったのです。(しかも誰かひとりはその場の人に褒めてもらえるのでうれしい!)

これは良いのでは!るん🎶と思ったのですが、
ただ、初めに恋バナするゲームです、と説明したところ、結構ハードル高く感じる、と言われたので、もしかしてこれは恋バナという単語を使わない方が良い…?いやそうするとこのゲームは一体何なんだろう?というところが気になってきました。

そこで、ちょっと変更しました。

「恋バナ」じゃなくて「推しキャラ・推しの人物・好きな人」を語ればいいんじゃない?

恋という恋愛限定ではなく、推しなら!推しならいいんじゃない?

ということで、ここで、恋バナ→推しを語る、に変更となりました。ただしまだこの時点では「人について語る」ものでした。

次に、男女混合で会社のお昼休みに遊んでもらいました。
多数派はこの場にいない推しの人物の話をして、誰がこの場にいる人の話をしている少数派かを当てるゲームです、と説明しました。
するとですね。その場に、恐ろしくこのゲームが苦手な人がいまして。運悪くその人が、少数派の、その場にいる人を推しとして語る役になったんです。


物凄く挙動不審になり、すぐにバレました。
その人は「このゲームは苦手です!!」と激しく宣言しました。
ですよね!見た感じ苦手な感じでしたね!
このままではダメだあ!
そんなとき、一緒にテストプレイして下さっていた、はっくるさんが、「この場にいる人じゃなくて、映画とか好きな物について語れるならとても面白いと思います」と言いました。

そ、そ、それだーーー!!
完全にその発言を採用させていただきました。
(あれ?かなりコアなところをはっくるさんの発言からいただいていますね?ありがとうございます!)

推し。それは、べつに人じゃなくてもいいじゃない。いろんな推しがあるよね。すべての推しが尊いよ。いいよ、いいよ。受け入れていこうよ。人でもモノでもいいよ、みんなの推しが語れたほうが楽しいよ!

※ちなみに、こうしてどんどん変わってきていますが、こういうふうに変わっていくのは、私のなかでは、いつものことです。むしろ、初めに思い付いた形のまま完成するほうが少ない気がします。(いやお前ボドゲ作るのまだ3作目ジャンという感じはしますが、会社員として家庭用ゲームを作っていた時も、はじめの構想から相当変わるんですよね…)

※さらにちなみに、変わっていっても「遊んでいるときの遊ぶ姿、そこで得られる楽しさ」のイメージが同じなら、私の中ではOKです。今回の場合、みんなで集まって、好きな人(+もの等も含む)について、ちょっとヒミツの話をしている感(正体隠匿要素)も漂いつつも、うきうきして語る姿、そこで得られる楽しさ(好きな人、モノについて語ること自体が楽しく、また相手の語りを聞くこと自体も楽しく、さらに相手の語りの秘密を見抜こうとする気持ちの動き)は同じイメージなので、これは内容がブレたのではない、改良である!と思っています。

※さらにさらに言うと、プレイイメージが全然違うものになりそうな場合は、いったん止めて、プレイイメージを完全に新しく考え直します。それはすでに別物、新しいゲームになります。それはそれでアリです。ただ、プレイイメージがずれているのに妙に一部だけ前の残骸がある、ということにならないように一旦リセットしたほうが良いと思います。と偉そうに言ってみる。お前誰だよ。いやでも昔ナムコの大先輩が言ってたから、信じてる!

というわけで、さらにルールとテストキットを作り直し、丁度そのころ翔さんが主催して下さった18.19会(18年、19年にゲームマーケット(というアナログゲームの即売会イベント)に初出展したORそれに関係したサークルさんの集まり)があったので参加させていただき、テストプレイしてもらいました。

その時点での改良版のルールは、何推しかをヒミツにしつつ、多数派は推しを語り、少数派は苦手なものを語る。苦手なものを語っている少数派を探すというものでした。

これで遊んでもらったのですが、何推しかわからないまま語るせいで、何推しなのかを推理する気持ちと、好きなのか嫌いなのかを見抜こうとする気持ちが入り交じる、ちょっと複雑なプレイ感になっていました。
そこで、「何推しかは先に言った方がいいんじゃない?」と提案をいただいて、初めに自分が何推しかを宣言するバージョンを試させてもらいました。すると、何推しかわかることで、推し語りに対する熱意だけに注目できるようになって、かなりスッキリ遊べるように感じました。

ここまで書いておわかりいただけると思いますが、テストプレイでいただいたご意見、かなり取り入れてますね!お前ちゃんと自分で考えろよ!ですよね!でも脳内だけでは全然上手く出来ないんですよ!

テストプレイはだいじ!

そしてご協力頂いた皆様ありがとうございます!

皆様のおかげで完成しました!

(わたしもテストプレイの機会があったら役立つ意見を提供してお返ししていきたいと思います…それテストプレイを楽しんでるだけでは感もあるけど…)

そんなこんなで、先に推しを宣言するスタイルで語ることにして、遊びやすいように手順やカードを整理。
実家に帰ったタイミングで、親族(年齢層は高校生〜80歳くらい)で遊んでもらったところ、面白い!と好評。

一度やった後も、滞在中ヒマがあると、あれ面白いからやろうよ!と言って何度も遊んでくれました

実家でウケたら大丈夫(人生ゲームとUNOやトランプは楽しむ親族ですがボードゲーム経験はそんなにないので初心者異年齢のテストにとても適している)……ということで、この方向で作ることに決めました。

遊びやすいように、いろんなテーマを用意すべく、Twitterで皆様の推しジャンルを聞いてみたり(ご協力頂いた皆様ありがとうございます!本当に私の知らないジャンルが多すぎて笑えました。筋肉推し、城推し、マンホール推し…)
質問カードの内容をテストプレイしながら精査したり、などを行いつつ。
実際にモノとしての形を決めていきました。(ここまでのテストプレイは、超適当に文字だけ紙に印刷したものだったり、なんとなくノリで作った仮のデザインでした)

内容物をどうするか、あと絵柄をどうするか。

カードは何枚にする?大きさは?デザインは?色々決めることがあります。

というわけで…続きは次回!

いや全部書ききってから公開しろよ!ですよね!でもおそらく結構な長さになるため、いつになることか…そうこうしているうちに時が過ぎてしまいそうな気すらします。ちょっとずつ公開していくことで小さな達成感を味わい、完成に近づいていきたいと思います…

というわけで、最後にもう一度。

#推し語り 、発売中です!

推しは推せるときに推そう!(?!)

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