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【塾生通信#3】 挫折のトリセツ

こんにちは。国際基督教大学(以下ICU)2年の安住汐織(あんじゅう しおり)です。中高通して陸上部に所属し、ICUに入学してからハンドボールとダイビングに新しく挑戦する運動大好き女子です!

私は、大学に入ってから自立した生活を送れているなと感じています。というのも、あることを心がけているからです。それは、

”挫折はどこで区切るかで失敗か、成功か決まる。一見失敗と思われることも次につなげることができればそれは成功になる。成功にするかしないかはあなた次第”

という言葉です。

これを実践するため、自分の道は自分で切り開くということと自分の選択に責任を持つことを忘れず生活しています。

今振り返ってみると、高校生の私は非常に幼稚でした。

例えば、責任転嫁をしてしまったり、周りからの評価ばかり気になってしまったり、、当時の私は、ICUに入ったら、英語ペラペラになって、たくさんお友達作って、パーティーに行く!というような浅はかなことばかり考えていました。

こんなに薄っぺらい人間だった私が、人生の軸のようなものを持てたのは、高校3年生の冬頃に起きた、私の家族を変えた出来事(挫折)を失敗で区切ることなく、バイトやICUでの日々を通して、成功までもっていけたからなのかなと考えています。

父親が仕事をやめた!?

高校3年生の冬、ICUの指定校推薦が決まりハッピーな雰囲気が流れていた私の家族に事件が起こりました。

なんと父親が急にお仕事をやめてしまったのです!

今までなんの不自由もなく生活していた私が初めて節約する方法を考えるようになりました。

妹は「こういう生活も楽しいね!」と前向きな発言をしていたり、母親はおびただしい量の手続きや、私たち姉妹の学校への対応などを一生懸命やってくれました。

このように、家族全員で前を向かなければいけないような状況にも関わらず、高校生の私は心のどこかで「お父さんのせいで、、なんでこんな目に合わなきゃ行けないんだろう、他の家に生まれてたら、、、」など最低なことを考えてしまう、本当に自己中心的な子供でした。

ベビーシッタースタート!

ICU入学と同時に、楽しみにしていたバイトを凄い勢いで始め、週2の部活がある時以外、土日も毎日バイト三昧、、、。

バイトを決める際、あまりポピュラーではなく、私なりの働き方ができるものを探し、ベビーシッターという職業にたどり着きました。働くということを通して、お金をもらうということは自分の行動に責任を持たなければいけないし、その代金以上に見合ったサービスを提供しなければならないという義務があることを初めて身をもって学んだ場です。

例えば、目の前にいる子を楽しませられるか、実のある時間を過ごすことができるか、、などは私の頑張り、工夫次第なので、そのプレッシャーに押しつぶされそうになることも多々ありました。

また、ベビーシッターとして働くことを通して、子育てにおいて両親がどれほど考えながら接してくれていたかということを子育てをする立場に立ってはじめて理解し、親になるということの偉大さを痛感

そこまで無償の愛を注げるのは、やはり家族だからなんだと考えると、家族というのは本当に素敵な繋がりだなぁと感じました。

そして、この家に生まれたからこんな目にあっているんだなどと思っていた自分が小さくて本当に愚かなだったと大後悔、、ごめんなさい、、。

母が今までどんな気持ちで私たち姉妹を思い、育ててきてくれたのかを想いました。そして、父が仕事を辞めてしまい、不安で夜も寝られない日があったのにも関わらず、常に明るく前向きな言葉をかけ続けてくれた母を思うと、涙があふれる程、感謝の想いがこみあげて来ました

寮の先輩の言葉

 私は現在、大学の寮で生活しているのですが、ここで寮の先輩たちの考え方や、生き方にたくさん感銘を受けました。

寮の先輩たちは、入寮後、程よい距離を保ちながら、困ったときには手を差し伸べてくれました。そんな先輩の印象に残る一言があります。

「私ね、友達は選んでるの。」

友達を選ぶ!?!?

初めは言葉の意味が分かりませんでした。しかし、深く聞いてみると、友達は決して多ければ良いというものではなく、自分が信頼できる子が数人いるだけで十分なんだ、ということでした。

さらに、先輩が言うには、自分の性格は、自分にとって親しい人物5人の性格の平均で成っているから、自分が理想とする人や、刺激を受けることができる人と仲良くできるといいとのことです。

非常に納得、、、確かに、人は常に影響を受ける存在であるから、リスペクトする人といるほうがなりたい自分に近づけて、自己肯定感の向上にもつながるのだと思います。

それを機にイエスマンだった私は、本当に興味があるものだけに参加することに決めました。すると、心なしか私が理想とする”一人でも自信をもって行動できる人”に近づけたし、以前よりも無駄な労力を使わなくなったので、自分のやりたいことに集中できるようになりました

薮中塾に出会えたのも自分と向き合い今しかできないことを考え、私の尊敬する方から紹介してもらえたからでした。薮中塾への入塾を決めたのは、論理的に話すことが苦手な私にとって、グローバルな問題を真剣に学び、考え、発信する場が得られるのはとても魅力的だったからです。ここには私の理想とする、向上心があって、自分を持っているキラキラした刺激的なメンバーが集まっていて、ここに居れるのは本当に貴重で大切なチャンスだと感じています。

これからは、いい影響を与えてもらうだけでなく、与えることができる存在になれるように成長したいです。

まとめ

 父が仕事をやめてしまったことは一見、不幸話で、かわいそうな話かもしれません。もちろん大変なことは書ききれないほどあったし、友達をうらやましく思ってしまうこともありました。

でも、私はこの経験で失ったものよりも、絶対に得たものの方が大きかったと胸を張って言えます!

ベビーシッター先で出会うお母さん達を

本当に尊敬しているし、お子さんたちには良い影響を与えられる存在になれるようになりたいと心の底から思っています。それは、評価にも表れて、自信を持てるようになりました。

また、付き合う人を選ぶことで、目標とする人物像がはっきりし、自分と向き合うことができました。

このおかげで薮中塾に入塾できたし、興味のある分野の教授のリサーチアシスタントを初めました。他にも、この夏は国と国がどのように関わりあっているのか身をもって知りたかったので、エチオピア大使館でのインターンも決まりました。

これは、奨学金や周りの方のサポート、特に何があっても私の味方で居続けてくれた尊敬する母の支えなしでは、絶対にできなかった成長なので、言葉では言い表せないほど感謝の気持ちでいっぱいです。

私は本当に幸せ者です。

先月、やっと20歳になって大人の仲間入りをしました。

私を励ましてくれた

”挫折はどこで区切るかで失敗か、成功か決まる。一見失敗と思われることも次につなげることができればそれは成功になる。成功にするかしないかはあなた次第”

という言葉。

この言葉のように、何事も失敗と決めつけず成功に変えることができるよう、自分の選択に責任を持ち、前に進むことを忘れない。そして、小さなことにも幸せを感じることができ、母のように強くて愛情深い大人になりたいです。

また、薮中塾では論理的に考えられるための知識や考え方を学び、固定概念に縛られず、新しい考え方をスポンジのように吸収できる柔軟な人物を目指して学び続けます。

ここまで読んでくださってありがとうございました。

安住

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