【2022年度振り返り】アメリカ横断の資金を稼ぎに行ったリゾバで、お金以上に大切なものを得た話。
はじめまして。れんと申します。
現在大阪の大学に通っており、来年度から東京大学の大学院へ進学する4回生です。(関西では4年のことを4回生と言います)
今日は年末年始にアメリカ横断の資金調達のために行った、スキー場のリゾートバイトでの奇跡的な出会いと思い出、そして感謝を何かに残しておきたいと思いnoteを書きはじめました。
なんか色々書きたい気分なので、そもそもなぜスキー場にリゾートバイトに行くことになったのか、大学4年生の1年間を振り返りながら記事に残しておければと思います。(絶賛卒論奮闘中)
大学院試験に没頭する前期(4-8月)
今年度の前半を振り返ると、もっぱら大学院の入学試験のために勉強する日々でした。
大学院への進学は今いる大学にそのまま進学する「内部進学」と、一般的に内部進学よりも3~5倍難易度の高いと言われる別の大学の大学院への「外部進学」に挑戦する2つの選択肢があります。
内部進学ならそこまで頑張らなくてもいいものを、僕はわざわざ外部進学を選んだため勉強しなくてはいけなかったのです。
そもそも、大学の3年生の後半までは大学院の進学に対しては後ろ向きでした。
でもなぜ大学院へ進まない選択すら考えていた自分が、難易度の高い外部進学を選んだのか。
一時期はフリーランスとしてノマドワーカーとして、もしくは文系の同級生と一緒に就職活動をすることも考えました。
しかし、大学3年生までの間で自分で副業で稼いでみたり長期インターンをして行く間には答えが見つからず。
環境に甘えて、大学院へみんな進学するからという理由でモラトリアムを2年伸ばすことを決定しました。
(いま僕は理系の中でも化学を専攻しており、95%の学生がそのまま大学院へ進学します。ほとんどの学生は入学した時から大学院まで進学するのが当たり前だと思っているので、就活には少しも関心を寄せません。その環境に言い訳をしてしまいました。)
ただ、どうせ進学するのであればちゃんと勉強したい。
ちゃんと研究をするためには今の知識では到底太刀打ちできない。
このまま進学すると20代の2年間という若い貴重な時間を無駄にしてしまう。と焦りの感情が生まれてきました。
でも大学のGPAが2.1(下から数えたほうが早い成績)しかなく、これまでも何度も頑張ろうと思ってもできなかった自分がいました。
やる気だけに頼るのは危ないのは何度も痛い目にあって嫌でも気付かされていました。
そこで、自分がどうしても勉強しないといけない環境を作りたい。
そんな時に思いついたのが、日本で一番の大学院の入学試験を受けることでした。
東京大学の大学院の入試に合格する、という明確なゴールができ、それを周りに宣言しまくることで勉強しないといけない環境を作ったのです。
4月から研究室に配属されており、両立は大変でしたが無事合格。
晴れて来年度から東京で学生できることが決まりました。
息抜きの秋(9-10月)
大学院の入学試験が終わり、一気に緊張の糸が切れた感覚がありました。
そこまでプレッシャーは感じていなかったものの、特に最後の1か月は大学受験時代以上に勉強していたので流石に疲れが溜まっていたのかもしれません。
試験が終わってからは大学生活でやり残したことをやりまくりました。
具体的には以下の通り。
青春18切符で5泊6日の九州一周
ロードバイクでビワイチ(琵琶湖一周200km)
野宿しながらロードバイクで1週間かけて四国一周(約800km)
トライアスロンに初挑戦
若くて時間のある今のうちにしかできない、体力を使い切るしんどいことにどんどん挑戦していきたいと思ってやりたいことを全部やりました。
特に四国一周は日程的にかなりハードでしたが、本当にやってよかったと思います。自分の価値観・人生で大切なことと向き合うきっかけになりました。
それぞれのことに対して1記事分書きたいことがあるのでここでは詳細を割愛をしますが、一緒にやってくれた仲間に本当に感謝しかありません。
自分1人だとどれもやり切れなかったと思うし、人を巻き込む大切さと偉大さを学びました。
人間の意志の力は本当に弱い。
人を巻き込んで最後まで成し遂げていくことがやりたいことをやり切るコツです。
これからもやりたいことに人を巻き込んで、いろんなことを成し遂げて感情を共有していく人生にしていきたいと強く感じるようになりました。
そんな時に卒業旅行どうしようか、と考え始めました。
せっかくなら大学生活の集大成にしたい。
今しかできない旅を、最高の仲間と成し遂げたい。
そう漠然と考えている時に、ふと思い出したのです。
小学生の時テレビで見た、キャンピングカーで行くアメリカ横断。
特にその時にはあまり魅力を感じていなかったのに、大学生になってから脳裏から滲み出てきた記憶。正直どのテレビ番組だったかもわからない。
これは運命かもしれない。直感がそう叫んでいた。
キャンピングカーで旅費と食費を抑えつつ、数週間の間同じ車内で眠り交代で運転しまくる。これは体力と気力が有り余っている今しかできない。
しかもこの長期間のしんどい旅に、自分1人だけでなく仲間も集めるには卒業旅行のタイミングしかない。
アメリカ大陸の横断というロマンとネタ性も抜群だ。
もう卒業旅行にはアメリカ横断しかないと感じた。
もう次の日には四国一周も一緒に来てくれた仲間に相談し、アメリカ横断のプロジェクトが動き出した。
ここからがこんなにも過酷とも知らずに。
闘いの冬(11-12月)
アメリカ横断に卒業旅行で行く。それだけは決まったが逆にいうと他には何も決まっていない。
あと半年を切っているという現実の前に、大きな二つの壁が立ちはだかった。
それはお金と一緒に行くメンバー。
まあ最悪お金は借りればいいが、メンバーはそうはいかない。
キャンピングカーの金額的に、5人以上仲間ができないといかないと決めていた。
ここからは会う人会う人にアメリカ横断へ勧誘する日々が始まる。
ただ、厳しい現実がそこにはあった。
断られる断られる。
想定はしていたが、こんなにも集まらないのか。
しかもこの時期は、担当教員とうまくいっていなかった僕は研究室を休みがちになっていたことも重なり、かなり自我が揺らいでいた。
寒さは人をネガティブにするのかもしれない。
しかも大学院が終わってからというもの、研究室の担当教員との関係がかなり悪化していた時期でもありました。
精神的に病んでしまい、精神科の先生に軽度の適応障害ですねと言われるほど。
大学に行くのが億劫になり、研究室のメンバーも自分の敵に思えてきて、秋冬はかなり精神的にきていた時期でした。
お金以上に大切なものに出会えたリゾートバイト(年末年始)
アメリカ横断のお金を貯めるため、阪大でアメリカに一緒に行こうと話していた友人と一緒に福島県の星野リゾートが所有するスキー場へリゾートバイトしに行くことに。
年末年始の2週間しか行かないこともあり、お金稼ぎと何回かスキー&スノボができればいいかな、と軽い気持ちで行きました。
しかし、初日からありえないほど仲良くなるのです。
リゾートバイトくる人みんな普通じゃなくて面白い。笑
いい意味で人生のネジぶっ飛んでる人もいて、打ち解けるのは一瞬でした。
毎日のように仕事終わりに一緒にご飯をたべ、だんだん友人の輪が広がっていきました。
そして気づけば、なぜリゾートバイトに来たのかの話に。
ただ無料でスキーがしたい人、卒業旅行の貯金をしたい人、転職先が決まるまでの繋ぎの人。
本当に十人十色の理由でしたが、そこで僕がアメリカ横断の計画を立てていることを話すと、異様に興味を持ってくれるメンバーが数人いました。
その数人に内容を話していくと、最初は非常にポジティブなのです。しかし、3週間以上の期間がかかること、50万円という大金がかかることで現実的には無理かも、、と誰もがこぼしていました。
それでも諦めず、なぜアメリカ横断なのか?なぜ今行くのか?なぜキャンピングカーなのか?と僕の熱量を伝えていくと、最終的には4人ものメンバーが「こんな体験は今しかできない」とアメリカ横断に加わってくれることになりました。
ただのお金稼ぎに行ったリゾートバイトで、お金以上に大切な「人」と繋がれた瞬間でした。
本当にリゾートバイト行ってよかった。
切り替えて卒論を頑張る1-2月
さて、年末年始のリゾートバイトの気持ちの高まりから一気に現実に戻されます。
そろそろ研究室にちゃんと行かないとやばい。卒業できない。
精神科の先生と相談し、学部のカウンセラーと相談し、教授と相談し、なんとか研究室に復帰することができました。
まだ完全に前向きに行けているわけではないけれど、なんとか卒業論文の執筆に向けて実験を進めれています。
ただ、思ったより忙しい。
それもそうです。
アメリカ横断の飛行機を毎日チェックしたり、日程を決めたりメンバーに連絡&やることの確認したり。
それに東京への引越しが重なり、アップアップしています。笑
ただ卒業論文の発表は3/3(金)とあと一ヶ月を切っています。
最後のラストスパート、心を鬼にして乗り切りたいと思います。
頑張ります!絶対卒業します!!
【総括】 2022年度を振り返って
正直この一年はずっと何かに悩んでいた気がしていて、何を頑張ったのかわからなくなりそうになっていた。でもこうやって書き起こしてみると、前半は東大の院試、後半は四国一周や九州一周、トライアスロン出場にリゾートバイトなど、大学生でしかできないと思われる体験に飛び込んで行けた一年だったと自分を肯定された気分になる。
大学の研究室にちゃんと毎日行けていない自分に落ち込んだり、周りの優秀な学生が事業や研究を頑張っているのを見て夜眠れなくなったり。
精神的にきつい時期もあったけど、本気で悩めるのも若さの特権だと信じて、前に進んでいきたい。
【抱負】アメリカ横断と2023年度の意気込み
2022年度最後、つまり大学生活の最後の一ヶ月である3月には大学生活の集大成としてアメリカ横断に挑戦します。
元々阪大の仲良い3人と、リゾートバイトで意気投合した4人の合わせて7人でひたすらキャンピングカーを西へ西へ、ニューヨークを目指して走り続けます。
体力と時間溢れる今しかできない旅を、最高の仲間と行けることに感謝して、絶対に走り切ります。最高の2023年度のスタートに繋げます。
そして2023年度は東京での生活を楽しみ尽くしたいと思います。
具体的にはバーテンダーのアルバイトとトライアスロンの部活に所属して、運動もバイトも学生のうちにしかできないことをやってみたいと思いました。
就活も早めに動いて、後悔のない職業選択をしたいと思います。
2023年度も最高の一年にしましょう!
それではまた別の記事で!
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