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【付録アリ】人材マネジメント領域の業務の分担

SmartHRでVPoHRをしている薮田(@yabucccchi)です。

人事チームのマネジメントをしている方に聞いてみたいことがあります!人事のチーム、人事の組織を作るときに、どんな情報を参考にしていますか?

人事の知識、会社の組織作りをするときに、参考にする本や記事はたくさん存在しています。しかしながら、人事のチーム作りの参考になる情報が少ない気がしてます。

今日は、私が試行錯誤する中で、実業務の分担を考えるときに、作ってみたものや考えたことをご紹介します。(最後に付録もアルヨ!)
人事チームのマネジメントをしているみなさまの参考になれば幸いです。

チームを作る上でのスタンス

「100の問題を100人で1問ずつ解く組織」。SmartHRで使われる言葉です。私がチーム構成を考える上でも、この言葉が意味することを大事にしています。要はチームワークを大切にしたいのですが、別の言葉に変えると「背中を預ける」という言葉も近いかもしれません。

なんでもできるスペシャルな人をベースにチームを考えてしまうと、中々チームづくりが進まず、ひとりの人事が色々持っている状況から抜け出せません。「得意な仕事に特化する。」「世の中にいそうな人をベースに考える」ということを意識すると良い分担ができるかもしれません。

もちろん、「スペシャル人たちの少数精鋭でチームを作るぞ!」というのもスタンスなので、そこはチームマネージャーのスタンスに合わせると良いと思います。

労務領域と人材マネジメント領域を扱うチームを別に

SmartHRでは、社内労務を担当するチームとHRM領域(人材マネジメント領域)を担当するチームが別々になっています。

私が担当しているSmartHRの人事チームは、HRM領域のチームです。役割としては、HRフローでいう、採用・人事評価・人材開発・組織開発・を担当しています。社内労務チームは別チームとして独立しています。

会社によっては、労務が人事チームとして同じチームになっているかもしれません。個人的には、人事の中でも労務は人材マネジメント領域とは別の専門領域なので、双方に専門チームを置く方が機能的なのではと感じています。

人材マネジメント領域のチーム目標と体制

では、人事チームの目標や体制についてご紹介します。

人事チームの2021年の目標
・事業目標を達成するために、年内に200名に入社してもらう。
・入社した200名と既存の300名が成果を出せる500名の組織にする。
・3〜4年後におこるかもしれない組織課題の事前解決準備をする。

このミッションを達成すべく、採用チームと組織人事のチームにわかれて日々の業務に取り組んでいます。チーム毎のミッションや、チームごとの人数や担当もご紹介します。

採用チームの目標
・内定承諾目標を充足させる。
・採用広報活動を安定的に行えるインフラを整え、エージェント経由以外から内定承諾を獲得する。

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採用チームは、社員9名 + 派遣スタッフ3名 = 12名のメンバーが在籍しています。新卒採用は実施していないので、中途採用のみをこのメンバーで活動しています。

採用については、採用チームのマネジメントをしている日永の記事で少し書かれていますので、そちらもご覧ください。また、後日、採用チームの今後の体制についてはご紹介できればと思います。

では次に、組織人事チームの目標と体制もご紹介します。

組織人事の目標
・社員みんなが力を発揮できるマネジメント体制を確立する。
・SmartHRのプロダクトを活用し、HRのプロセスを構築する

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組織人事チームは、人事評価・人材開発・組織開発といった領域を担当しています。組織人事については、どんな業務をやっているのか?どんな業務分担をしているのか?というのは比較的わかりづらいと思っています。今回は、では、まず担当者の機能をどうわけているかをご紹介します。

担当者の機能整理

人材マネジメントといっても領域が幅広いです。チーム内でお互いが何をする人なのか?の共通認識を図るため機能の整理をしています。

人事制度、組織制度は作って終わりではないので、企画と運営が両輪で回していけるように、企画と運営をアーキテクト/パートナー/プロセスという3つの機能に定義ました。それぞれの機能を表にするとこんな感じです。

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事業組織や、採用チーム、人事の他チームとの連携が深く、事業組織に寄り添うことが多い人事をHRパートナーとしています。他社ではHRBPと呼ばれる機能が近いかもしれません。

人事オペレーションを効率よくしていったり、組織変更や期末評価後の報酬データの労務とのやりとりなど、を担当している人事をHRプロセスとしています。

マネジメント層や他の人事と連携して、人材マネジメント領域の制度設計をする人事をHRアーキテクトとしています。HRアーキテクト担当は、チームに所属せず直下としています。

【付録】具体的な業務マップをご紹介

では、具体的にどんな業務があり、どう分担しているのか?をマップにしてみました。タテが人材マネジメントの要素になっていて、ヨコを人事担当者の機能ごとに3つに分類しています。大きく左側が業務内容の大カテゴリ、左側がより具体的な業務に振り分けたものです。

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※2021.7.1現在のもの 今後も進化します!

現在、この業務マップに並べられていることを人材マネジメント領域のメンバー5人で取り組んでいます。右側のオレンジは人事内で振り分けを検討した方がよさそうなもの。青は人事以外のチームと検討した方が良さそうなものということで色分けをしています。社内用語などもあるので、具体的な業務内容については、別の機会でご紹介させていただきたいと思います。

大小カテゴリは会社によって様々だと思います。このnoteを読まれている「自分たちの人事チームも整理をしてみたい!」という方のために、元データをシェアさせていただきます。

【付録】人材マネジメント領域の業務マップ見本

みなさまの人事業務を整理、役割分担を検討するときによければ参考にしてみてください!

人事チーム作りは、組織の状態や業界によりますし、メンバーの能力も様々だと思います。適正な状態を示すのは難しいのかもしれません。「他社の人事は何人くらいでどういう業務分担をしているのか?」そんな悩みがある人事のみなさま向けに今後もオープンにできることはオープンにしていきたいと思います。

募集している人事ポジションとイベント

引き続き、SmartHRでは組織拡大にともない人事担当者を募集しています。また、もう少し実際に働いている人の本音を聞いてみたい人のためにオンラインイベントを開催します。ご興味がある方もそうでないかたも、まずはオンラインイベントに遊びにきてみてください!

2021年7月29日(木曜)開催イベント

募集ポジション
採用人事(マネジメント候補
採用人事(エンジニアリクルーター)
採用マーケ/広報
人事企画 ※HRプロセスやHRアーキテクト領域をお任せします
組織人事 ※HRプロセスやHRパートナー領域をお任せします

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