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なぜ中国人は声が大きいのか

これ、よく聞かれるので面倒なので書いておきます。

中国人の声が大きいのはただの文化の差、あと個々人の癖です。

もしこれを読んでいる方が中国にいるなら、そういう国なので諦めて慣れて下さい。

日本含め中国から見た第三国にいる人は、この国では静かにするべきだと伝え、今いる国の文化にちゃんと合わせて貰いましょう。その国にいる以上はその国のやり方に合わせるのは最低限のマナーであり礼儀であるからです。

中国はその歴史を紐解けば途方もなく長く、国土は広く、騒乱のなか多民族との文化交流の上にその民族性が築かれました。よく中国で胡瓜とか胡弓とか「胡」という字が使われますがこれはそもそも外国を指す言葉でした。そんな背景の中、声が小さいことは弱い、後ろ暗いことがある、堂々としていない、と考えられてきました。なので現代に至っても指導者にしろ、教師にしろ、庶民ですら事実や意思を明確に、分かりやすく相手に伝えることを何より重視するのです。その目的を果たすのに声が小さいことはあまり必要とされませんでした。

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こちらは北京市慕田峪で撮影した万里の長城です。世界最長の大建造物を作った人たちが声が小さかろうとは思えないですよね。意思の疎通をするのに余程近くにいない限り声が小さいと無理ですよね。

また、中国は古来から競争が激しく家名を残すことに躍起になってきました。それは今でもそうです。それにはハッタリも必要で声の大きさは重要です。個人の感想ですが、中国語を話すとき声量が大きいと3割増しで通じるような気がします。 発音の癖や話し方で出自を見定め対応する英語圏と、そこは大きく異なると感じます。中国語とは、あるレベルまで来れば勢いの言語であるとすら感じます。

つまり中国は声が大きくなる要因より声が小さくなる要因はあまりなかった為、国土の大きさも手伝って大声で喋ってしまう文化になったのでしょう。

しかし都市生活ともなれば人が多くなり不必要な他人の大声は騒音となるのもまた事実です。声が大きいのは無礼だとか田舎者だと考える若い人や帰国子女、都市生活者なども一定層います。歴史の古い穏やかな街の人もあまり大声で話さない気がします。

とかく「中国人」と纏めて言いがちで私も分けて書くのが大変なので纏めて書いてますが、中国は大きな国です。事実上「中国」でない地域があることは周知の事実です。地域差や個人差があるのであまり一緒くたにしない方が良い気もします。

そんな訳で、うるさければうるさいで「静かにして下さい、ここは日本ですよ」と毅然と、明確に伝えてしまいましょう。日本語でもいいと思います。通じなければ通訳アプリでも使いましょう。もしイライラしているだけで黙っていたらうるさい状態を容認することになってしまいます。

なお私は黙ってます。懐かしいし慣れてるので。今はコロナの飛沫が恐いので、すかさず逃げてますがね(笑)。

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