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いつも陥る落とし穴

私はプライドが高い。他人に対して感謝がない。いつも自分の力で解決できたと勘違いする。


そんなことで成功などするわけがない。人生が楽しいわけがない。

人生の各フェーズではいつも

「本当に感謝しかない。助かった。自分一人では何もできなかった」

と言っていながら、心では

「今自分が気付いたからできたのだ」

と叫んでいた。


これからもきっとあるんだろう。

でも今回ばかりは本当に、こころの底から感謝した。彼がいなかったら、どうにもならなかったと。

私は田舎では珍しい車通勤1時間だ。それが、出店イベントということで、自分の家から3分のショッピングモールで仕事をしていたのだ。

そこに同級生のTとAが買い物をしにやってきた。もちろん家族の話になる。その時のTとの会話。。

T「浮いた話はないのかい?w」

自分「ないないww」

T「お母さんもいい年なんだし、早く安心させないとな」

自分「そうなんだよなぁ」

T「ところでお母さんは仕事してんのか?」

自分「とっくの昔にリタイアだよ」

T「税金は大丈夫か?扶養にいれてあるか?扶養控除受けれるぞ」

自分「そうだったのか!!今まで損してたな。今年の年末調整でやるよ」

T「まて!5年さかのぼって申告すれば還付されるぞ計算しといてやるよ」


思わぬ方向に会話が発展して、友人は確定申告についてしっかりと教えてくれた。必要書類まで。残りの細かいことは税務署や役場に行って聞いてくれとまで言って念を押してくれた。

「もったいないからな。ちゃんとしとけよ」


涙が出そうになった。昔から、いつも一緒で、30年間保育所のころからの友人だったが、私は彼を見下すことしかしなかった。

進学校と普通の高校

国立と私立

大企業とブラック企業

そうやってなにかと比べて優位を保つことに喜びを見出し、人をコケにしてきた私が

零細企業と公務員

独身と結婚子ども二人

実家と新築

中古車と新車

こうやって書き連ねて自分を卑下している間も、彼は私だけを見てくれていた。ただ、仲良しの友達と思ってくれていた。

そのことが、私の資産だ。ありがたい。この二年間、体調不良に見舞われ、狭心症を患い、彼女もできず、仕事も楽しくないと続いていた私に、たくさんの救いの手を差し伸べてくれた。

今回税金について助けてくれたT

趣味の釣りを教えてくれて、いつも一緒にいてくれるMとU

俺のことをいつもみてくれているA

こんなに大切な人たちに囲まれていたのに、いままで何も気づかなかった。それは、自分自身の意識。感覚。考え方。すべてそれのせい。

幸せはいつもそこに落ちている。それを見えなくしているのは、ほかでもない自分自身。たくさんの人に助けられて生きていけると心から思えるようになれた。

両学長がいう

今日が一番若い日

そう、私はきょう生まれたのだ。人とは比べない。私の人生は、私の周りにいる人たちに助けられて進んでいく。


いつも気付いてた。でも、自分の意識が向いていないから、直せなかった。

いま、Tのおかげで、人とは何なのか、わかったような気がしている。


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