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Day1.絶対役に立つSWOT分析~あなたの強みは何ですか?~


①SWOT分析とは

SWOT分析とは、会社や物事の強み(Strength)・弱み(Weakness)・機会(Opportunity)・脅威(Threat)を知ることで、強みに集中し、より成果をあげやすくするための戦略を練るツールです。

いつ:会社の戦略を見直す時、新事業開始時など、あらゆる場面で
誰が:経営部門、マーケティング部門、その他あらゆる部門
どこで:会社で、個人で
なぜ:強みに集中し、より成果をあげやすくするため
所要時間:30分

②どうやって使うか

事業や自分に対し、以下の問いを投げかけるところから始めてみましょう。

強み:会社、事業、自分の強みは何ですか?
弱み:他社(他者)に比べて、弱いと感じる部分は何ですか?
機会:今後、会社、事業、自分にとって有利に働く環境変化は何ですか?
脅威:今後、会社、事業、自分にとって不利に働く環境変化は何ですか?

強みや弱みは何かと考えるときに、他社(他者)と比較して得意なところはどこか?と考えるとヒントになるかもしれません。
機会、脅威の部分については、社会情勢、業界動向、政治や法規制の動向を調べると、より精緻に分析ができます。

応用として、
強み、弱みは、VRIO分析、コアコンピタンス分析
機会、脅威は、PEST分析、3C分析
をしながら、分析を精緻にしていきましょう。
※別の回で上記の分析をお伝えします。

③実際の例

中小企業診断士2次試験(平成30年度)を例に考えてみましょう
ヒト・モノ・カネの要素で考えると、より詳細に検討できます。

(試験問題より抜粋)
https://www.j-smeca.jp/attach/test/shikenmondai/2ji2018/b2ji2018.pdf
テーマ:老舗日本旅館の経営の刷新
・B社は、X市市街地中心部にある150年の歴史をもつ老舗日本旅館
・英語が堪能なスタッフも常駐している
・客室は古風な和室で、和の風情がある苔むした庭園が見える
・共用スペースに芸術家の美術品が配置され、文化の香りに満ちた雰囲気
・X市は、名刹・古刹が点在する観光地
・400年以上続く地域の祭りでは、山車を引く体験ができる
・X市への観光客は500万人でそのうち20万人がインバウンド。近年急増傾向
・旅館ではSNSの取り組みの強化や、英語教育を強化している
・競合は、チェーンのビジネスホテルが2件ほど
・経営作新して営業を継続するため、中小企業診断士に方向性を相談した。

①強み
ヒト:英語堪能なスタッフ
モノ:老舗ブランド
カネ:特になし

②弱み
ヒト:従業員人数は少ない
モノ:古い建物の造り
カネ:大手チェーン店に比べて、資本力は乏しい

③機会
ヒト:インバウンド客の急増
モノ:SNSの広がり
カネ:特になし

④脅威
ヒト:将来的な人材不足
モノ:老朽化
カネ:長期的な資金繰り

▼アドバイスの方向性
英語が堪能なスタッフの強みを活かし、インバウンド需要を取り込むべく、英語のメニューの充実などを行い、SNSやHPを通じて、海外観光客へアプローチする

SWOT(例)

④重要度(5段階評価)

★×5つ

⑤パワーポイント

実際にパワーポイントを使って、自社または個人のSWOT分析を行ってみましょう。
※無断で複製・改変しての外部での使用はご遠慮ください。
(自社・個人で利用するのは可能です!)

SWOT分析ワークシート


次回は、SWOT分析の強みを深堀するVRIO分析をご紹介します。

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