0.1235mmに気づいて直せるか
今年もあっという間に終わる。振り返りをしたので、noteに書いておこうと思う。
まず新年にこんなnoteを書いた。
本当にそれでいいのか?を自問しつづけること。これは仕事でもプライベートでも、どちらの状態でも持ち続けたいテーマだった。結果、意識していくうちに、これはもっと細かいの目標に分割できると分かった。
まず、違和感を発見できること。
次に、違和感を取り除く、アイデアを思いつけること。
最後に、違和感を解消するアイデアを実現すること。
そして、この3つを通しきって初めて違和感との向かい合ったと言えるのだなと実感した。
違和感を発見できること
これは発見できる人と発見できない人がいる。その差は知識と経験から生まれる。
「なにか違う」とは、言い換えれば理想とは違うことには気付いている状態。「もっと良いものがある」という知識や「もっと良いものにできる」という経験がなければ、目の前にあるものに満足して終わる。
違和感に気づくためには、勉強し続けることが必要。違和感を発見することもスキルだと思う。
違和感を取り除く、アイデアを思いつけること
違和感を見つけられたとしても、誰もがその解決方法を考えつけるとは限らない。
「あの法則を適用すれば解決できる」という知識からくる処方と、「あれとこれを組み合わせたら上手くいくかも?」という閃きからくる処方があり、どちらも生み出せないとモヤモヤし続けることになる。
アイデアは、既存のアイデア(知識)の掛け合わせで生まれるというのはよく聞く話だけど、組み合わせの仕方にもまたスキルが必要で、単に知識があればアイデアが生まれるわけじゃない。
モヤモヤが止まらなければ、人に知識を授けてもらうか、勉強するかして向き合わなければいけない。
解消するアイデアを実現できること
これには技術と時間と根気がいる。一番大変。思いついたはいいものの、それができなければ意味がない。中途半端なクオリティでは、誰も、自分も、喜ばない。しっかりとした技術とそのための時間を設けることが必要。最初は時間がかかってもいい。段々と早くなっていく。途中で諦めないことが一番大事。
これらを実践して具体的にはどう変わったのか
それはこのツイートに集約したのだけど、仕事でも私生活でも同じで、100%の状態がどれだけ素晴らしいかを知った。苦労も時間もかかるけど、それを目指す意味を教えてくれた。
80%で合格を出す人もいっぱいいるから、それ以上は自己満の域に入ることもある。それでも正しく追い続けると、80点は合格点ではなく、及第点になり、100点こそが合格点になる。
とある対談で尊敬する深澤直人さんがこんなこと言っていた。本当にそうだなと思う。
プロのデザイナーとは、黄身がどこにあれば良いのかを正確に言える人です。ぴったり真ん中に黄身がきた目玉焼きはつまらないという感覚を持ちながら、じゃあ何ミリずれたらいいのと言われたときに、1.235ミリと回答できるのがプロ。でも、そのずれを「ここら辺がちょうどいいな」と思う感覚やセンサーは、誰でも持っているということなんです。
出典はこちら(六本木アートカレッジ2019 Vol.1 セミナーレポート「意味の見つけ方、意味の作り方」
息苦しくなりそうだけど、むしろ逆で色んなものが楽しくなる。それは追い求める楽しさと、生まれたときの喜び、そして、全ての質が底上げされた感覚がある。
仕事のみならず、違和感に向き合うことは日々を全力投球で生きることだなとも思う。でもそれは小さな頃は誰もがやっていたこと。違和感を一つ一つ解消していくことは、それを大人になってから実現する方法でもあるかもしれない。
書いたらスッキリした。また来年もいい年になりますように。
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