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Passport please

息子の顔は濃い。

実にフランスの方にお声掛けいただく。フランス語で。

先日なにかの記事で、アフリカ系日本人の方がよく職務質問を受ける、これは差別ではないのか?と言っているのを拝見した。

息子(両親ともに日本人)は、なんと幼少期からこの子はハーフかと海外出身の方に聞かれてしまう子供だった。それならと英語教室に通わせたが引っ越しで続かず、ところがおとなになってから必要があって英語を話さなければならず、英語を話す友人が多くなった。

日本人とはうまく行かなかったコミュニケーションが、海外出身の方とはうまくいくのも驚きだった。友人もでき、小中学校で悔しそうに泣いていたいじめられっ子の面影はもう微塵も感じない。

ところが最近、

「Passport please」

という出だしで職質されることが度々あるというのだ。

同じおまわりさんに2回。最初のときは、英語で聞いてきたのだからと英語で答えたらしい。そして、そのでかいかばんを開けてくれと言われ、それはやばいからと言ったらビビられ、開けたら大量の楽譜で(息子はトランペッター)

たまたま持っていたパスポートを見せたなら。。。警官は脱力。頼むからからかわないで、と。最初に間違ったのはそちらだし、英語で話してきたからそういうものなのかと思ったんだよね、と息子。(は、言ったらしい)

そりゃあそうですよ、父も母も日本人の上、住所も日本だもの。

バリバリの日本人だって、そうやって職質されるんです。職質ってのは見た目重視であって、仕方のないことなので、差別ではない気もするが、肌の色とか着ているものとか、顔の様子(笑)とかでやってくるおまわりさんを攻めても始まらない。できれば、身分証明を携帯するぐらいしか自己防衛の手段はない気がする。

息子はこれからも職質されるんだろうな。

冒頭の写真の頃は、天使だったのに、今じゃおっさんだもの。

さて、多様性って、何だっけ?


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