田中先生

こんにちは。22歳になって数ヶ月が経ちました。11年ぶり2回目のゾロ目です。
先日「好きな言葉はなんですか?」と、10年ぶり4回目くらいに聞かれました。真面目な場だったので、「七転び八起きです」と言ってやりました。恥ず。

でも、実は私の好きな言葉は「パンツ」一択です。パンツ⤴︎ではなく、パンツ⤵︎です。パンツ⤵︎。「パ」と破裂音に始まり、「ン」で口を閉じてからそっと「ツ」が置かれる。かわいい。パンツ⤴︎も同じではないか、と思うでしょう。でも、パンツ⤴︎には心は踊らないのです。なぜなら、下ネタではないから!!

2回目のゾロ目になってもこんなことを考えているとは、初回のゾロ目には思いもよりませんでした。私が通っていた中学にはテストが69点だと嬉しそうにする人間がいたのに。

ついでに、11歳のときの、「チンコ」にまつわる思い出話を一つ。小学生のころ通っていた学習塾に田中先生という人がいました。理科を教えてくれるちょっと怖いけど面白くて人気な女の先生でした。その日の授業テーマは「人体」。
男女の身体についての説明のとき、小笠原くんが「田中先生!そこなんて言うの?」と大きな声で聞きました。そう、「チンコ」です。
田中先生は、少し怒ったような顔をして「チンコ!」とほとんど叫びながら言いました。すかさず小笠原くん「もう一回言って」。すると先生は、眉を吊り上げ「先生全然恥ずかしくないんだからね!チンコ!チンコ!チンコ!チンコ!チンコ!」と、1回しか頼まれてないのに5回も叫びました。
小学生たちは引いていました。薄情な小笠原くんも引いていました。私も引きながら、田中先生が女であることはこうなったことの必要条件だということは分かっていたように思います。

この女の先生がチンコを連呼した事件は、女たるもの恥じらいを持つべし的な思想で育てられた小学五年生の私には衝撃的でした。彼女がなぜ叫んだのか、当時の私には分からず、夜には頭の中で「チンコ!」コールが鳴り止まず眠れなくなって苦しみました。

11年経った今なら田中先生の気持ちがわかるように思います。彼女が何に怒って、何と闘っていたのか。彼女が小学生の戯言を受け流さなかったことで今まで私の心にずーっと引っかかっているこの出来事は、これからも引っかかり続けるのだと思います。

明日は晴れるといいなぁ。

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