8月3日〜6日 長いツイートみたいな日記

8月3日

近所の映画館で映画を見た日。
映画まで時間が空き、上島珈琲店に入った。ケーキセットが980円で、高すぎてウケたので頼んだ。財布が軽い。
前の席に座っている人が、電話で「最近どう?」と聞いた言い方が可愛らしくてドキドキしていたら、そのあと、急に低い声で「ワロタ」と言っていて、そればかりが耳の奥に残ってしまった。
映画は「イン・ザ・ハイツ」。
アメリカにあるワシントン・ハイツというヒスパニックの人たちが住む実在する街を描いたミュージカルだ。
最近すこぶる踊りに弱く、大勢の人が一緒に踊っているとなぜか泣いてしまうので、たくさん泣いた。コロナのせいかもしれない。
昨年ハマったル・ポールのドラァグレースのシーズン9に出演していたヴァレンティーナというドラァグクイーンが一瞬出てきてアガった。まじで一瞬だったので、衣装とかをあんまり覚えていなくて悔やまれる。
ル・ポールのドラァグレースはドラァグクイーンたちがドラァグ・スーパースターの座をかけて争うアメリカのバラエティ番組だ。ル・ポールは、ドラァグ界のカリスマで、いつだって気品があって美しいのでシビれる。
ついでに思い出したので書いておくが、ドラァグレースの中でゴミや廃材から衣装を作る回があって、「イン・ザ・ハイツ」劇中シーンにもそれと被るようなものもあり、なんだかそこも泣いてしまった。「ゴミ」から「衣装」みたいに価値のあるものに変わる瞬間、めっちゃいい。リフォーム番組の劇的ビフォーアフターの廃材のスタイリストも好きだ。カッコいい。

8月4日
何もなかった。多分オリンピックをみたり寝たりゼルダの伝説をしたりしたのだと思う。

8月5日

友人が後輩に告白するお膳立てをするというhappy day。お膳立て組2人とご両人で帰ってる道すがら、散歩を提案し、散歩中お膳立て組が忽然と消えるというプランを立てて実行した。私としては適度に不自然くらいだと思っていたのに、なぜか2人が私たちを探しまわる結果になり、告白は出来なかったらしい。「途中で消えるのは無い」と怒られた。ドンマイ。
逆の立場だったら絶対に吐血してるので、友人の頑張りを讃えたい。珍しいイベントで楽しかったので満足である。

最近わりとワクチンの話をする。打った人は副反応の話とかしてる。私はまだ打てていない。それは若者が後回しにされたからだと私は思ってるんだけど、テレビとか政治家とかが「若者、ワクチン怖くないよ〜、怖がってないで打ちましょうね〜」みたいなテンションで腹が立つ。早く打ちたいぜ、こっちだって。

8月6日

中学生の頃ぐらいからずっと好きな俳優が主演を務める映画の舞台挨拶に行った。別に全作品見てるわけでもあらゆるプロフィールを知ってるわけでもない、怠惰なファンだけど、その人の誕生日はすこし嬉しくなったりする、みたいな感じである。だけど、舞台挨拶のチケットが取れてからの舞い上がりようはすさまじかった。
生!目の前で!!息を吸って!!吐いて!!話す!!あのクシャッとした笑顔が目の前に!?笑ったらどうしよう、喋ったらどうしよう、あぁ、何着ていこう、どんな匂いするかわかっちゃったらどうする、みたいなことを四六時中考えていた。

舞台挨拶の好きな俳優は、全然息を吸っていたし全然笑っていたし、思っていたよりも全然生きていた。どうしよう!ともならなかった。そこは別にパニクる要素ではなかった。それよりも何をどう言うのかとか、どう聞くのかとか、そういうのが全部発見でとても嬉しかった。映画で見る方が顔が大きく映ったり、声が拡大されたりいい感じに加工されたり、なによりも演技が好きでその俳優が好きなので、心臓はピンチということがわかった。夢がないと思われるかもしれないがこっちの方が全然夢がある。1人の優れた人間が、選択をして学んでこうなっているんだということがわかった。もう今年は過ぎちゃったけど、来年からはもっともっと誕生日を祝っちゃう気がする。

ちなみに映画は「アジアの天使」です。好きな俳優は池松壮亮です。石井監督と池松さんと一緒に天使役の芹澤さんも舞台挨拶にいらっしゃったのですが、すごい好きになってしまった。私もああなりたい。

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