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【ドラマ感想】ファイトソング #9

最終回を迎えたのになぜ第9話の話を書いているのか。筆の遅さゆえです。あらゆるファイトソング関連ワードをミュートしてTwitterをやっているので最終回前の新鮮な気持ちでこれを書いています。今日中に最終回も見るぞ〜!

■時の流れが5分で分かる冒頭

シンプルにドラマの演出としていいなあと思いました。ちゃんと時が流れていることや状況が分かるんです。

花枝が起きるシーンでもう耳が聞こえなくなっていることが分かります。UDトークを使いこなしたり、お客さんを含む周りの人が「花枝は耳が聞こえないこと」をふまえて滞りなく生活できている。そこに時の流れを感じました。芦田側の描写でも同様です。

時が流れているからこそ、芦田が花枝を忘れられないことの重さが際立ちますね。慎吾ちゃんの「関わらないでください」を破って追いかけるほどですから。しかし芦田は耳のことを知らない! おかげで花枝ちゃんとの再会を逃します。あれまあ。

視聴者はずっと知っていたことを知らずにいた芦田、踏み込まなかったのが悪いと言われればそれまでだけどやはり可哀想ではありますね……。

■慎吾のそれは恋なのか(n回目の問い)

恋する慎吾ちゃんには申し訳ないのですが、施設で5人が話しているのを見て「この穏やかな雰囲気がずっと続けばいいのに」と思ってしまいました。まさに見守りババアの視聴者。

でもそれを変えるとしても、慎吾ちゃんは花枝ちゃんにしっかり思いを伝えたわけですよね。かっこよかったよ。振られる前提のフリップすら用意しているのが慎吾ちゃんらしかったです。底抜けにポジティブに見えてどう転んでも花枝ちゃんが気にせずに済む回答を用意しているなんて、そんなさあ……。

本気の告白をしてもなお「慎吾ちゃんの気持ちって恋心なの?」と思っているんですが、それは花枝ちゃんに恋した理由が一目惚れだったからなのかもしれません。もっとでかいエピソードをね、期待してしまっていたので……。恋の理由を求めすぎるのは無粋ですね。さーせん。

なんにせよ花枝を守ろうと神社で決めて、花枝への感情を慎吾自身が恋にしたのであれば、それは周りがなんと言おうと恋なんでしょう。

ドラマを見る中で「慎吾のそれは恋というより愛では?」などと思っていたんですが、恋の定義を変えればその区分けは大したことではありません。慎吾が花枝に対して「守りたい」と思っていること、それだけは事実ですよね。

まあやっぱりその「守りたい」が花枝以外の施設のメンバーへの気持ちとどう違うのかは気になりますけどね!? 結局ね、恋と愛の違いが気になります。じゃないと凛ちゃんが浮かばれねえよ……。

もう一つ印象的だったのは、慎吾ちゃんは他人を恨まない人だなあというところです。第9話では慎吾ちゃんのお母さんとのお話が明らかに。お母さんのことも花枝ちゃんのことも(身勝手に)相手を恨んで大暴れしたっていいのに慎吾ちゃんは全くしません。そういうところが世界で一番いい人と言われる所以なんだろうなあ。

■一気に三角関係に

ラストで一気に三角関係になりましたね!? エレベーターの中で物理的に三角関係になっていたのには笑いました。どないすんねんここから。

やっぱり芦田と恋人になるエンドなんでしょうか。冒頭で「花枝と対岸にいる芦田」だったのがラストで「花枝と目の前にいる芦田と対岸にいる慎吾」になったのがなあ。最終的に目の前にいれちゃう芦田はずるいよお……。

さて、これから最終回を見ます。まずは物理的三角関係からどうなるのか楽しみです!

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