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MGを読んで思う風磨くんやSexy Zoneのこと

菊池風磨くんが新アルバムについて話すと聞いてMG vol.11を読みました。読みながら風磨くんやSexy Zoneのことをいろいろ考えたので書き綴っておきます。

■Sexy Zoneの根気と応援の仕方

インタビューには今回のアルバムができるまでの話が書いてありました。

今回楽曲提供してもらったSTUTSさんには2、3年前からラブコールを送っていたこと。少しずつスタッフさんを口説いてやりたい音楽に近づいたこと。「make me bright」などを積み重ねて、個人ではなくSexy Zoneとしてやれることを証明してきたこと。それが『ザ・ハイライト』で結実したと思っていること。

いい意味で根回しができる人なんだなと思いました。そして根気がある人なんだとも。

10周年ツアーのパンフレットで、風磨くんは「Sexy Zoneを続けるために大切なのは根気」と話していました。

個人的には「物事が続くことを勝手に期待して勝手に裏切られた気持ちになってはいけない」「Sexy Zoneに万が一何かがあったとしてもメンバーを責めてはいけない」と考えています。そう思わないために期待しすぎないよう気持ちにブレーキをかけているところもあります。

アルバムの楽曲「Dream」に関連して「どんなことも『永遠に続く』なんて思わないこと、当たり前だと思わないことが大切なのかもしれない」と風磨くんが話しているのを読んで、やっぱりそこは気をつけなきゃなと思いました。

でも風磨くんやSexy Zoneがコツコツ積み重ねてきたものを見ると、これだけの根気を前にして自分はなんのブレーキをかけてるんだろうとも思います。

アイドルへの身勝手な期待はファンにとってもアイドルにとってもよくない。それは頭で分かりつつ、少しずつSexy Zoneの音楽や考え方、ジャニーズ/アイドルとしてのあり方に信頼が積み重なっているのです。

今の気持ちはこう表現できそうです。「Sexy Zoneがこうであったらいいな」というよりは「Sexy Zoneが自信持って選んだことなら大丈夫」という信頼がある。

その時々のアウトプットが自分の好みかは別として、これから何を選ぶのか見届けたいから応援してるんだろうなあと思います。

■ジャニーズらしさについて

ジャニーズらしさに関する話もありました。

ジャニーズの本質は型を作って壊すことにある。今回のインタビューだけでなく、千賀くんとのサウナトークなどでも聞いた記憶のある話です。

ジャニーズらしさが何かについてはジャニーズ一人一人、ファン一人一人で考えていることがあるでしょうし、正解はないのかなと思います。特にジャニーさんが亡くなってからはさらに正解がなくなったのかなと想像します。勝利くんの日経エンタテイメント2022年5月号のインタビューを見るに。

そんな中でジャニーズらしさについて自分なりに考えを持って言語化できている風磨くんはやっぱりかっこいいなあと思います。私は言葉を浴びたいタイプのオタクなのでその言語化能力の高さには度々やられます。MGのインタビューでより風磨くんを好きになりました、おかげさまで。

余談ですが私は「LET'S MUSIC」に風磨くんのいうジャニーズらしさを感じています。自分たちの音楽を塗り広げようとする気概がやっぱり好きです。

■ 等身大の部分を見せるということ

「等身大の部分をもっと見せていってもいいんじゃないかな」。そんな話もありました。

「うちの場合、目指すところはあくまで"等身大のポップス"」。日経エンタテイメント2021年4月号のインタビューで風磨くんはそう話していました。私はこのインタビューで風磨くん好き度が高まったので、よく覚えています。

今回のインタビューではその意義について、少し言葉が加わっていました。等身大の部分を見せることで救われる人もたくさんいるんじゃないかと。

まさに自分のことで視界が滲みました。「Blessed」や「make me bright」で泣く夜があるタイプのファンなので。きっと「等身大」の要素がなかったら私はここまでファンにならなかったとも思います。

でもその「等身大」が「イコール生々しくて目を背けたくなるような現実」とも言えないのがSexy Zoneの音楽の面白いところです。追い込まれた中でも希望を失わない強さ。現状を肯定する力。悩みや弱さを軽やかかつポップに受け止めてくれる雰囲気。そういうものを感じます。

それが風磨くんのいう「リアルなもの」なのかは分かりません。「ここでやめんな やめんなよ」も「どんな君だってそれでいいよ」も、夢見がちかもしれないし、ご都合主義かもしれない。現実はもっと辛く苦しいものだと言われればたしかにそうです。

でもつらく苦しい現実を再認識したくてエンタメを見ているわけではないんです。もちろんそういうタイプのエンタメからしか得られないものもあるのですが、音楽やアイドルに対して私が求めているものはそれではない。

私の中でアイドルの定義は「ときめきとエネルギーを与えてくれる存在」で、少しでも日々の目線を上げさせてくれるような人たちに惹かれます。そして私の思うジャニーズらしさも割とこれです。

だからSexy Zoneはジャニーズ/アイドルだと思いますし、日々を生きるためのときめきとエネルギーをくれる彼らが好きなんです。

これから風磨くんの思う「リアルなもの」の色が濃くなってすごく露悪的で厭世的なSexy Zoneができあがったらどうなるんだろう。ふとそんなことを思いました。

ただ風磨くんのいう「リアルなものが好き」「等身大の部分をもっと見せていきたい」って、そういうことではないようにも思います。たとえ儚さや脆さ、無力感などの弱さが詰まっていたとしてもそこになんの美しさもないことはないだろうなと。

だって風磨くんのソロコンやブログの文章を見たらそうじゃないですか?? 現実を捉えるときの菊池風磨フィルターは結構キラキラしているように見えます。風磨くんの目で見ると世界はこんな風に見えるんだなと思うことが多々。

ま、あくまでこれは解釈ですし信頼よりは期待の感情です。厄介厄介。

これからSexy Zoneの音楽が変わっていたときに「Sexy Zoneが自信持って選んだことなら大丈夫」という信頼によって変わらず好きでいるのか。好みとは違うなと思って離れるのか。そうなってみないと分かりません。

ただそれも私のエンタメ体験として悪くないと思います。「好きだな」にせよ「not for meだな」にせよ、今の自分に必要なエンタメが分かるわけですから。

ケンティーが「エンタメがみなさんの幸せを探すヒントになればいいね」(anan No.2285)と話していたのを思い出します。Sexy Zoneと一緒に自分の好きなものや幸せの形を探しているんだと思うと、彼らの変化や幅も楽しめるんじゃないでしょうか。

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MG、こんな風にいろいろ思いを馳せられて面白いインタビューでした。ご購入がまだの方はぜひ。

お写真も素敵でした。雑誌自体のサイズが大きいのでじっくり眺められます。私は33ページの写真がとても好きです。