SZアルバム聴き直し『PAGES』
6月1日のSexy Zoneニューアルバム『ザ・ハイライト』リリースを待ちながら、過去のオリジナルアルバムを聴き直しています。
前回の『XYZ=reainting』に続いて、今回は2019年3月リリースの『PAGES』を聴き直し、各曲の好きなフレーズと感想を綴ります。
公式の紹介文はこちら。
1.La Sexy Woman
一度聞けば「ラッセクシー ラッセクシー ウーマン」のところは歌える感じ、世間一般よりちょっと下くらいのジャニーズ偏差値で生きてきた私の思うジャニーズソングです。
この曲はMVを初めて見たときの「なにこれ!?」感が忘れられません。なぜ大学の入り口みたいなところで踊っているんだろうと思っていたらエッシャータイムが始まって大混乱。私には早すぎたMV。でも化粧濃いめのケンティーが大好きなので見ちゃいます。
2.恋がはじまるよーー!!!
ラセクからの恋はじ、素敵な弾け方です。アルバムで聴くってこういうこと。
『XYZ=repainting』聴き直しでプンププンプンの歌詞を読み直したときも三浦徳子さんの歌詞に感動しましたが、恋はじもじっくり読むとそのパワフルさで前向きになれます。セクシートンチキで一括りにせず一曲ずつ大事にしたいです。
3.すっぴんKISS
ラセク→恋はじ→すぴきすでセクシーが可愛いに移り変わっていく流れがよい。すぴきすってこのアルバムのため曲だっけと錯覚してしまうほど馴染んでいます。素晴らしい。
4.CRY
勝手にライブのセトリがアルバムの曲順だと思っていたので「CRYこの位置なの!?」と驚きました。アルバムの曲順に関わらずライブのセトリでCRYを本編ラストに持っていったSexy Zoneチーム、ありがとうございます。
CRYは「この人がこの歌詞を歌うのがいい」が詰まった曲だと思っています。
ケンティーの「想像通りには 行かなくたって 何度だって Go again」
風磨くんの「もがき続けて 探し続ける 確かな自分を」
勝利くんの「泣かないでよCry Cry Cryこれ以上 Cry Cry Cryひとりで」
マリちゃんの「大事にしまった言葉のMemories 優しく厳しく導くサーチライト」
全部ぽいなあと思ってしまいます。好き。
5.make me bright
作詞作曲iriで風磨くんお気に入りの一曲。make me brightの話は前も書きましたが、上でピックアップした歌詞の話はしていなかったはず。
ここでいう「陽をさすように照らしてくれるあなた」って誰なんでしょうか。私はケンティー=北極星論者でファンやグループを照らしてくれる存在だと思っているのでケンティーを思い浮かべながら聴いていたのですが、「陽をさすように」だとグループの太陽たる聡ちゃんとも読めますね。『PAGES』のときはお休み中の聡ちゃん……。
もしくはファンという見方もできそうです。アイドルを応援という形で照らすファンと、ファンをどこまでも連れて行ってくれるアイドル。いろんな見方ができて面白い一曲です。
6.イノセントデイズ
make me brightの「暗い迂回」の先にあるものがイノセントデイズの「未来を描き続ける光」と言わんばかりの曲順、深読みオタクは感動しました。MVは聡ちゃんの演技が大好きです。シングルを買ってでも見てよかった。
7.Don't run away
歌詞を見返してこんなに熱い歌だったかと。中島健人氏に「栄光も絶望も全ては自分次第」と歌われるとかなり説得力があります。
CRYからDon't run awayまで、つらい状況にいる人にいろんな方向から寄り添う曲だなあと思います。アルバムのテーマである「聴く人の感情を揺さぶる」を実行してくる曲たちです。コンセプトに沿っていていいなあ。
8.My sweet heart My sweet love
結婚式の予定は全くありませんが他人の結婚式でもいいから流したいソング。結婚はたしかに人生の1ページ感が強いです。アルバムにピッタリ。
こういう多幸感にあふれる曲がSexy Zoneは似合います。まあ焦燥感にひりついている歌も静かな夜のような歌も似合うんですが……。曲解釈と表現が上手いので幅広くいけるんだと思っています。
9.チクチクハート〜beating beating〜
初恋もまた人生の1ページ。それにしても20代になっても初恋ソングを歌えるSexy Zoneさん!!……と思いましたがリリース当時マリウチュは18歳ですね。いや、だとしても小中学生男子みたいな歌をピュアに歌えるところ、好きです。
10.青い恋人
解けてしまった手をもう一度掴む曲。僕と君が一度別れてしまったのかが気になります。別れてすぐの歌とも読めるし、喧嘩中とも読める。自分の体験と重ねて聞きやすい歌だと思います。
アイドルの恋愛も結婚もご自由に〜派なので苦しみポイントをぶち抜いたら申し訳ないのですが、この曲をアイドルとアイドルの恋人の歌だと思って聴くとグワッとくるものがあります。「ごめんね今日まで少し 待たせたね」とプロポーズするの、いいな……まあ別に私はアイドルではないですしプロポーズの予定もないのですが。
11.Hands up!
Don't rnu awayに精神が近い一曲。こちらはライブで盛り上がることを念頭に置いているんだろうなあと想像します。アルバムを引っ提げてツアーをするのであればそういうアルバム作りもよいですよね。実際、ライブ映像はめちゃくちゃ楽しそうです。声を出せるライブが早く戻ってきてほしいなと思います。
12.カラクリだらけのテンダネス
派手かつキャッチーな曲調、英単語が入り込んでくる歌詞、そして曲名が入ったサビ。ジャニーズみがすごいです。
こういうジャニーズみを感じるのはカラテン以降だとHoney Honeyくらいでしょうか。個人的にはニューアルバムのリード曲であるForever Goldもその要素は押さえていると思うのですが、やや派手さにかけると言われればそうかもしれない……。話が逸れましたが、カラテンは私の思うジャニーズ感を説明するのにぴったりだという話でした。
13.ゼンゼンカンケイナイ
ライブでエアバンドをやった曲。どういう経緯を経てこの曲が出てきたのか気になります。まさか「ライブでエアバンドやりたいです」ではないと思うけれど……。
ライブの演出ゆえにネタ曲の印象もありますが、歌詞カードを見ながらアルバムを通しで聞くとそんなことはありません。風磨くんの「その場凌ぎだけで笑っていたくない」からのケンティーの「辿り着くその日まで走り続けてやる」はグッとくるポイントです。
14.Wonder Love
マリウスの「外苑通りで Meet up まるで 映画の Couple」の歌い方がかっこいいんです。適度に情景を描写した歌詞が想像をかき立てます。
季節に関する言及はないので春ライブでも夏ライブでも、なんなら秋でも冬でも聞きたい。個人的なイメージは冬です。ライブでケンティーが上裸で水を浴びていました。うーん、じゃあ夏なのかしら。
15.君がいた夏に…
サビの細かな歌割が好きです。
細かく違う声が重なっていくところがこの曲のどこか幻想的な雰囲気に合います。切ない歌なのでこの曲の続きが青い恋人であってほしい……。
16.いつまでもいつまでも
Sexy Zoneはずっと夜明けを待っていたグループなんだなあ……(脳内を駆け巡るRUNとNOT FOUND)。風磨くんの「何者にもなれない不安と 靴ずれが妙につらくて 明日なんか来ないでほしいよと 願った日もある」は胸がぎゅっとなります。
Sexy Zoneの歌はガンガン明るいというよりもちょっと後ろめたい気持ちも包んで前を向かせてくれると思っています。この曲もそうです。
一度ゴミ箱に投げ捨てちゃってるんですよね。でももう一回涙を拭いて前を向かせてくれるんです。そういうところが好き。
■まとめ
「聴く人の感情を揺さぶることをテーマに、様々な喜怒哀楽が表現された1枚」という案内通りです。揺さぶられました。そして聴き直し文がこの長さになりました。
正直『PAGES』より『XYZ=repainting』のほうが好きだと思っていたんですが、アルバムとして聴くとこっちのほうが今は好きです。1枚の作品としてよりコンセプチュアルだと感じます。
いや、リペはいろいろな色があることに意味があったとも言えるので、統一感・一貫性とは違う個の強さで勝負したと考えればコンセプト通りではあるのか。であれば単に今の好みって話ですねワハハ。
リペを聴き直したときも思いましたが、本当にテーマに沿ってアルバムやライブを作ってるんですね。そりゃそうだろ何言ってるんだって感じですが、私はSexy Zoneのそういうところが大好きなので再確認できて嬉しいです。