ママンに送る詩㉒『ブッサイクなブッカ』
仏壇に供えた橙色の百合の花
ほかのつぼみは元気に咲いたというのに
ひとつだけ咲かずにしなだれてしまった
元気な花はやがて散り
しなだれたつぼみがひとつだけ残った
枯れた葉っぱを取り除き
花がらを積んでもなお
つぼみはやっぱりしなだれたまま
このまま咲くことはないのかと
あきらめかけていたら
けさ
しなだれたまま
力強く咲いていた
「ブッサイクに生きたっていいじゃない」
そんな風に
うつむきながらも明るく
僕の背中を押してくれた気がした…
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