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都知事選と、手を動かすこと。応援演説に替えて。 #安野たかひろを都知事に

数ヶ月前から都知事選を手伝っています。
大学時代からの親友である安野たかひろ(あんのたかひろ)が都知事選に立候補したからです。
先ほど、有楽町で最後の街頭演説をやってきました。2週間前の演説からは、考えられないくらいの人が集まってくれました。演説の動画は、ぜひ見てみてください。

無所属、新人では考えられないほどの人と熱気

7/6 朝9時に、都庁前で出陣式をしました。光栄なことに、出陣式の最初に、応援演説のマイクが回ってきました。あまり考えずに選挙カーにのぼり、5分ほど話しました。数時間後、誰かが切り抜いてくれていて、披露宴の挨拶のような雰囲気だと書かれていました。僕は妙に納得をしました。

ここで話したこととは別に、選挙期間を終える前にこの1ヶ月間で考えたことを記しておきます。安野たかひろへの応援演説に替えさせていただきます。選挙活動終了間際に、勢いに任せて書く乱文ですが、ぜひ読んでもらえると嬉しいです。


明日誰に投票しようか迷われている方へ

最初に問いかけたいことがあります。
政治に興味はありますか。今の政治にわくわくしていますか。
2ヶ月前まで、政治にも都政にも目を背けていた自分は、この質問に答えられませんでした。興味もありませんでした。しかしこの1ヶ月、安野との選挙活動を通じて、それは大きく変わりました。そのことをお伝えしたいと思います。

自己紹介と、不思議に思ったこと

私は安野たかひろの大学時代からの友人です。15年前、東京大学の駒場キャンパスで出会いました。彼はずっと未来を見続けていました。僕らは会うたびに、未来はどうなるだろう。その時自分たちに何ができるだろうということを話し続けました。定期的に会っては、お互い酒を一滴も飲まず、ひたすらコーン茶を飲みながらブレストをし続けるその姿は、異様だっただろうなと今になって思います。

この1ヶ月間、僕はチーム安野のデザイン担当として、有志のデザインチームと共に、自分たちが持てるすべての時間をつかって、選挙活動に必要なものを作り続けてきました。選挙公報をつくり、選挙ポスターをつくり、webをつくり、のぼりをつくり、たすきをつくり、ビラをつくり、選挙カーの看板をつくり、選挙カーに乗り、応援演説をし、今日を迎えました。今日は選挙活動の最終日です。

出馬当初、安野は1人でもやり切ると言っていました。忙しい友人たちを巻き込むのは申し訳ないと思ったのかもしれません。しかし、そう嘯く安野の元には続々と凄まじいメンバーが集まりました。自分にできることは何かないか、これをやるといいんじゃないかと、日に日にチームは大きくなりました。各界の最前線で働いている友人から、果ては海を越えてサンフランシスコやフィリピンにいるエンジニア、パリに住んでいるPRプランナーまで。世界中からスペシャリスト達が集まり、今やチームあんのは100名以上になりました。

僕は驚きました。日夜slackでメッセージが交わされるその流速にも驚きましたが、それ以上に、こんなにも前向きな、未来志向のエネルギーに満ちたチームを見たことがなかったからです。何度も徹夜しましたが、不思議とエネルギーが湧いてきました。深夜にillustratorと向き合いながら、ふと、今自分がやってることは政治活動なんだよな、なぜここまで本気になれているのかなと不思議でした。もちろん安野の力になりたい、その気持ちが根底にあるのは言うまでもありません。でもそれだけではない気がする。それは何だろう。その時は自分でもわかりませんでした。

僕にとって、人生で初めての政治活動でした。

これまで政治に興味はありませんでした。政治家をかっこいいと思ったことは一度もありません。政治のニュースを見れば、どの議論も政治家同士の足を引っ張り合い。口をひらけば「一掃する!」「ぶっ壊す!」と声高に強くネガティブな言葉が叫ばれるばかりで、建設的にこの国の、この都市の未来を語る言葉を聞くことがほとんどなかったからです。選挙でも、この人はこの人よりもマシかなぁと、消去法的に候補者を選び、とぼとぼと投票所に向かうだけでした。

しかし今、安野との選挙活動を通じて、強く思います。
自分たちの生活を、住んでいる都市を、大きくいえば未来を、少しでも良くしたいと願い行動することが本来の政治なのかもしれないと。

安野は、ずっと手を動かしていました。

都知事選に立候補する前から、安野はずっと何かを作りつづけていました。都知事選に立候補してからも、「今何ができるか?」「何をしたら、今日よりも明日の社会をよくできるか?」を問いながら、粛々と手を動かし続けていました。

色々な意味で話題になった今回の都知事選ですが、彼はこの国の未来を過度に憂うでも、選挙のルールをハックして耳目を集めるでも、ましてやそれらを半笑いで横目で見ながら、ネタとして消費するでもなく、ずっと手を動かしていました。

例えば①

立候補記者会見では、マニフェストを学習させて動く「AIあんの」のプロトタイプを作りました。立候補記者会見でデモを見せた候補者は初めてだったのではないでしょうか。

公示日を過ぎたら、「AIあんの」は実際にエンジニアチームとともにプロダクトとしてローンチしました。YouTubeを見ない人のために、電話番号を取得して電話にもしました。(公職選挙法上、7/7はクローズしています)
結果、6000件以上の質問が、AIあんのには寄せられました。

例えば②

政策チームとともに、サマリー版30ページ、詳細版100ページにわたるマニフェストをつくりました。1000万impに迫る勢いで広がり、とても話題になりました。

忙しい人のために、30ページのサマリー版や1枚まとめもつくりました。

例えば③

都民の声を受けてマニフェストを改善する、Githubを立ち上げました。「いいマニフェストができたとは思うが、全然100点ではない」「もっと多くの人の意見を聞いて、政策改善をしていこう」そう言って、改善のための窓口とシステムを用意していました。結果、数百件にわたる変更提案がなされ、60件以上の政策改善をすることができました。

例えば④

ボランティアの方々によるポスター貼りをブーストさせるために、どの選挙掲示板にポスターが貼られているかを一覧できるシステムをつくりました。今見ると、100%と書かれています。これは都内にある14000箇所すべての選挙掲示板を、ボランティアの方の手だけをお借りして、貼り尽くされたことを示しています。(資金のある陣営は1000万円以上かけて、業者に発注します。本当にすごいことです)

ちなみにそれらの活動や開発かかった費用も公開されました。

安野たかひろは、なぜここまで手を動かしてつくるのか

「政治家は言葉を生業とする職業である」という言葉があります。
演説は大事です。都民に言葉を届け、都民の言葉に耳を傾けるのは政治家の最も重要な仕事です。現に安野は、選挙期間中、都内から伊豆諸島まで、計50回以上もの演説をしました。
実際、安野の街頭演説で有権者の方々と話をすると、言葉の重要さを感じるばかりです。演説をしていて、有権者に届いている言葉、届いていない言葉は、如実にわかります。

しかし安野を見ていると、僕は、これからの時代の政治家の生業は、言葉だけでなく、「手を動かす」ことが大事なんじゃないかと思うようになりました。現に、安野が手を動かして作り続けた、上記のプロダクトやコンテンツは、驚くほど有権者に届きました。

安野の座右の銘は「百聞は一見に如かず」。どれだけ強い言葉で語るよりも、何か一つ実物を見せることの方が力を持つ。政治家としての彼が、演説やSNSで言葉を発するだけではなく、自ら手を動かし続ける理由はここにあるのだと僕は得心しました。

新しい政治家像、新しいリーダーシップ

冒頭に、今の政治にわくわくしますかと問いました。
その後、なぜチーム安野はここまで夢中になって、この選挙活動をやっているのか不思議だと書きました。その答えがようやく見えてきたように思います。

安野の言葉は、僕らを未来に連れていく。その言葉を聞くと、わくわくする未来を想像せずにはいられない。「だったらこういうのもあるね」「じゃあこれをやろうよ」と思わずにはいられない。人の心の深いところにある、子供時代から皆が持っている、前向きで、未来志向のモチベーションが自然と引き出される力がある。
そして安野は自ら手を動かす。言葉だけでは想像しきれない、具体を形にしようとする。百聞は一見に如かずだから。
「試しに作ってみたけどどうかな」そう言って見せてくれて、そのあとこう問いかける。「もっと良くしたいんだけど、どうしたらいいかな?」。安野のあくなき改善のマインドが人にフィードバックを求め、作ったものがより良くなっていき、物事は良い方向へと動いていく。

言うだけではない、手を動かすからこそ。
昨日よりも今日。今日よりも明日が良くなっていく。
昨日なかったものが、今日ある。今日なかったものを、明日つくる。
安野たかひろの選挙活動はその繰り返しでした。

この選挙に勝っても、負けても。安野が出馬する前と後で、東京は変わりました。少なくとも選挙は変わりました。なぜなら、彼が選挙期間中にリリースしたあらゆるツールは、選挙終了後、オープンソースで公開されるからです。これは彼が立候補したときから決めていたことです。都知事になったらもっと大きく良い方向に変わるでしょう。この活動をみてきた方には、わかっていただけるはずです。

そして手を動かすからこそ、その身体には新しいリーダーシップが宿ります。
偉そうに人の上に立って誰かに指示するだけの、旧来的な政治屋のようなリーダーシップではありません。それを、人の上ではなく人の真ん中に立つリーダーシップと呼んでみようと思います。安野自らが手を動かすからこそ、皆が勝手に巻き込まれていく。勝手にリードされていく。そんな新しい時代のリーダーシップが、安野には宿っていると僕には思えてなりません。

結びにかえて

政治(Politics)の語源は、「市民=polites」であり「都市=polis」にあるそうです。つまり政治の本質は、市民と都市にあります。本来の政治は、"政治家"の側ではなく、私たち市民の側にあるということではないでしょうか。
安野たかひろの選挙活動が、その候補者の存在が、新しい政治を駆動する、新しい民主主義が回りだす、未来への萌芽になったことを僕は願ってやみません。

ここまで読んでいただき、本当にありがとうございました。
明日7/7投票日、安野たかひろを、どうぞよろしくお願いいたします。

#安野たかひろ
#安野たかひろを都知事に
#TOKYOAI
#未来の東京を選ぼう

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