いちねん
11/22、さてこれはなんの日でしょうか。
いい夫婦の日?そうですけど違います。
私にとってのたいせつなたいせつな記念日です。
1年前の11/22、私は初めての世界に足を踏み入れました。バンド喫茶というバンドのライヴです。
少し遡って1年前の9月頃。私はその当時、過去の金属バットの情報を漁りまくることばかりしていました。Twitterでコマンド検索を何時間もしたり、YouTubeをくまなく探したり…。
その中で見たのがライヴ喫茶亀のYouTubeアカウントです。結果でいえばそこに過去の金属バットは何も残っていなかったはずですが1本ずつ確認していました。
その中の1本に「バンド喫茶デビューコンサートダイジェスト」があるのですが、それが私とバンド喫茶の出会いです。
後から聞くと、こんなふうにバンド喫茶と出会う人は少なくて、っていうか皆無で、ギターとボーカルの嶋仲さんやベースの村橋さんを元々追いかけてる人が推し活(?)の一環でバンド喫茶を知っているばかりです。
私はというと、お2人のことは知ってましたし、嶋仲さんの方は金属バット主催ライヴでネタを見たことがありました。その時から嶋仲さんのコンビであるヤングのことはうっすらと気になっている状態でした。
そのダイジェスト動画を発見した時の私がなぜ15分間ある動画をしっかり見たのかなどはもう覚えていませんが、かなり好みで、1時間ずっと繰り返し再生して課題をやったりしました。
デビューコンサートは1月。その間の約半年間の情報を探しましたが、これといった情報は見つからず、1月以降の活動はないようでした。
これはハマるのが遅すぎたな…と感じました。
当時私はお笑い用Twitterアカウントを持っておらず、ずっと作りたいと思っていたものの、機会がなく作れていない状態でした。
そこで、次にバンド喫茶のライヴが決まったらTwitterアカウントを作るぞ!と決心をするのです。
少し飛んで11月のこと。たまたまライヴ喫茶亀のTwitterアカウントを見て私はびっくりします。いつの間にかバンド喫茶のライヴが決まっているのです。
しかし手放しで喜べない部分がひとつ。それが亀ではない会場でのライヴだったことでした。亀でのバンド喫茶単独でのライヴを想像していた私からすると、難波メレというちゃんとしたライヴハウスでの、ほかのバンドも数組いる中でのバンド喫茶を見に行く、というのは少々ハードルの高いものでした。
そもそも私は嶋仲さんとお話をしたことも無く、バンド喫茶についても、ヤングについても、嶋仲さんについても、無知な状態でした。
見に行くためにはチケットの取り置きをDMでする必要があり、さらに当時の私は学生で、バイトができなかったのでお金がありませんでした。いや、正直に言うとその月頭から単発バイトを始めていたのですが、あまりに直前にライヴを知ったので、そこにあてるためのお金は存在していませんでした。
めっちゃ何日間も行くか悩んで、悩んで、悩んで、…結論は出ませんでした。
数日後、仲の良い後輩と遊んでいる時に、世間話の1つとしてこのライヴに行くか迷っている話をしました。
後輩の返答は「やめときなよ。またなんでこんなものにお金使ったんだろ…って言うよ。」でした。
その瞬間私は行くことを決めました。なんか逆にそう言われて行かなきゃ後悔する予感がしたからです。そう後輩に返答すると呆れられました。まぁそれもそうです。
でも、やっぱり少しでも見たいと行きたいと思ったものは諦めてはならないんだということを思い出したからそう答えたのです。過去に私はとあるジャンルを追いかけるのに、昔親が小さい頃のお年玉を入れてくれていた口座の中身を使い果たした経験がありました。1年で10万以上使ってしまって、ちょっとした絶望を味わいましたが、それでも今振り返ると、あんなに好きだったものは仕方ないし、その時はすごく楽しかったのだからいいや、と割り切っているので、恐らく今回のライヴに行ったことに対して後悔することがないと思ったのです。まあしかしその当時の私にはお金もなく、後輩の前でもずっととにかく金欠である話しかしていなかったので後輩の意見も理解は出来ました。
今調べるとそれが11/13のことだったみたいです。ライヴまで10日もない時に行くことを決めました。
ライヴに行くことを決めたのでTwitterアカウントを作りました。それがその翌日のことだったようです。Twitterアカウントを作りたくてうずうずしていたので、ツイートの雰囲気とかをパブサで見て合いそうだと思ったファンの方を携帯のメモに残しており、そこから無言フォローをしていきました。
恐らくDMの文を迷ったことにより、次の土曜日まで私はチケット取り置きDMをしていませんでした。ギリギリにも程がある。
ライヴは平日なので学校終わりに制服で行くことになりますが、少し夜遅くまでのライヴなので、入場を止められないかが不安で、DMにその旨を質問しましたがそこについてもクリアでき、無事にライヴに行くことが決まりました。
そして当日なのですが、もう楽しみで楽しみで、授業中も、あと何時間終わればバンド喫茶…!ということしか考えられていませんでした。
放課後学校を飛び出して大阪へ約2時間半。難波メレへ迷いながら行きます。めっちゃ迷いました。
いざ入場。初めてのライヴハウスは勝手が分からずうろうろ…とりあえず適当に座ります。なんかもう緊張でどうしていいか分からないまま数組を見て…としている時楽屋から嶋仲さんが出てきて私は内心大パニック。こんなに本人と近い界隈はなかなか経験していないのでめっちゃ焦りました。
まぁそんな感じでバンド喫茶のライヴが始まりました。2ヶ月で15分の動画を何回も見ていたのでその動画内にあった曲の部分はついに聞けたぞ!!!!!という強い感動を味わい、逆にカットされていた部分についてはようやく聞けて、これまた強い感動を味わうのでした。今このライヴを振り返って思いますが、この、「ようやく聞けた…!」という感動は初めてのライヴであるこの時しか味わえない貴重な体験だったわけですね。
終わったあと、Twitterのアカウントを作ったばっかりなのにも関わらず、来ていたフォロワーさんに沢山声をかけていただいたことが本当に嬉しかったです。
終演後、嶋仲さんとお話したいけど…と内心思いつつそんな勇気の出なかった私を、フォロワーさんが嶋仲さんの元へ呼んでくださり、終電の都合上少し限られた時間ではありましたが話すこともできました。本当に感謝しています。
なぜバンド喫茶にハマったのか、ヤングのことはどのくらい知ってるのか、などについて話したような記憶があります。
ちなみに、取り置きDMの話になり、「制服コスプレをしたおじさんが来たらどうしようかと思っていた」という話をされました。確かに客層にあまり居ない年齢なのもあって急にこんなDMが来たらそうも思うと思います。私は本物でした。
フォロワーさんと話す中でも、嶋仲さんと話す中でも、「ぜひ亀に来てください」という内容の話をされ、私はこの時来月のきまぐれベストフレンドに絶対に行くことを決心しました。
話の中で私の住んでいる場所を聞かれた時、嶋仲さんから「またそこで絶対ライヴするよ」って言ってもらえたりもしました。そこまで遠くはないけど、決して近くはない場所であるので、正直めっちゃ嬉しかったけど実現するとはあんまり思っていませんでした。実現した今振り返っても本当にすごいしありがたいし嬉しい気持ちでいっぱいです。
この1年で、メレなどの亀以外の場所でのライヴも結構あり、私の地元にも来てくれて、亀で全曲演奏ライヴがあって、CDも発売されて、サブスクも解禁されて……知った当時のなんの情報もない9月からは考えられない供給がありました。そのどれにも私はとても感謝しています。でも多分あの絶妙な情報量も、熱量を持って調べるきっかけになったと私は思っています。あのタイミングでバンド喫茶と出会えてよかった。というか本当にバンド喫茶と出会えたことに感謝しています。
学校もバイトも仕事も、行き帰りに聞いては自分の気分をあげてくれる存在です。
そしてなにより本人たちがバンド活動を楽しんでいることがオタクからするととても嬉しくて最高なことです。
結局なにが書きたいかよくわかんない文章になりましたが、1年前と1年間の少しの振り返りと、私はバンド喫茶が大好きであることと、バンド喫茶への感謝とをとりあえず文章に残して起きたかったので書きました。
これまでのバンド喫茶に感謝し、これからのバンド喫茶にとにかく期待しています。
本人たちが楽しんで好きなようにやってくださっているのをいつまでもどこまでも追いかけます。
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