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熊野古道伊勢路を歩く。(2日目その2)

中華そばとコーラと高校生の青春見学で、満たされた私たちは、次の峠に向かう。この峠、昔々は、宮川を舟で渡って峠の入口に向かうのだが、令和の冬には渡し船なんてものはない。(よい季節で人数を集めて、お金を払えば舟にのることは出来るらしいが)

となると、迂回路を行くのだが、その迂回路が全く退屈な道なのである。高速道路の横の新しく作られた舗装された道をひたすら歩くのだ。黙々と歩き続け、ようやく峠が始まった。山道万歳!土は柔らかくって歩きやすい。熊野古道といえば、石畳をイメージするが、まだこの辺りはそのようは風情はなく、山道ハイクだ。汗ばみながら峠を目指す。

峠についたら、お茶屋タイム。もちろんお茶屋は跡形もなく、持参のインスタントコーヒーと、さっき道の駅で買ったないしょ餅っぽい餅で休憩。

一息ついて峠を下っていくと「三瀬坂池」という澄んだ池が見えてきた。きれいな池でじっと眺める。(そういや、女鬼峠を越えた後も同じような池があったな。峠と池はニコイチ・・?)

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デジャブ感を感じながら瀧原宮へ足を進める。瀧原宮は、伊勢神宮の別宮で天照大神が伊勢に落ち着く前に祀られていた場所で「元伊勢」とも言われるそうだ。大きな森に囲まれていて、静かで心地いい場所だ。そして今日のゴール地点でもある。

前回のような足の痛みもなく、無事終了。道の駅で「不知火」を買って帰る。ちなみに「不知火」とはデコポンのことらしく、商標の関係で、JA経由で出荷したもの以外は「デコポン」とは呼べないらしい。

熊野古道は、みかんの道でもある。これからも沢山のみかんと出会うことになるのだ。


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