好きなことを仕事にするのは難しい。でも、好きなことが仕事になった女がここにいる。
世界をひっくり返す勢いのコロナウイルスの影響もあり、人々の生き方への意識も随分と変化しましたね。
そんな中、少し前から盛り上がりを見せていた「好きなことを仕事に」という考えが、一層強まってきた気がします。
最近よく聞く「好きなことを仕事にする」について、勝手に考えてみましたのでお付き合いください。
「なるほど、そういうタイプもいるのね」くらい軽い気持ちで。
人とお会いした時に「フリーランスです」とお伝えすると、「いいなー、好きなことを仕事にされたんですか?」と聞かれることが多いです。
いつも少しだけ居心地が悪い思いで「いえ、できることを仕事にしました」と答えるのですが、お若い方は特に、少しだけガッカリしたような表情を浮かべる方もいらっしゃいます。
あまりに心苦しくて、一度「そうです、好きなことを仕事にしました」と答えると、まるでいくら働いてもノーダメージかのような受け取り方をされ、大変苦労しました。
それ以来、お仕事でお会いする方には「ただ、できることで食ってますよ」とアピールすることにしています。我ながら器が小さいな。
さて、好きなことを仕事にしようと思いながらも早々に諦めた経緯をご説明しましょう。
日がな一日「モテるには」を検索&考察しまくり、ついに一冊のノートにまとめたほど恋愛マニアだった私は、ある日「自分は恋愛について考察するのが好きだ」と気づきました。
しかし、それを仕事にしようと思ったところで、壁にぶち当たりました。
そもそも私がまとめたノートに需要はあるのか?
私の説明能力は十分なのか?
実証は足りてるのか?
問題点がいくつも浮かびます。
私の好きなことである「恋愛の考察」は、仕事にするには問題点が多そうだ、と気づきました。
そして、「霞食って生きていけねぇよ!」と、早々に諦めたのです。
では、”好きなこと”を仕事にできていないの?と聞かれると、答えはノーです。
主な収入源は”嫌いじゃない仕事”に置いていますが、好きなことでも収入を得ています。
恋に悩む方の相談に乗っているし、もう少し仕事を広げて、人前に立つ仕事をしている友人の身の回りを整えたりしています。
時には肌悩みを抱えるお嬢さんを腕のいい美容専門家につなぐことも。
収入源が他にあるから、低価格で提供できる。
フリーランスだからこそ、時間の融通が利く。
これらを強みに、私は、好きなことが仕事になりました。
大々的に宣伝もしていないし、どちらかというと趣味に近いので、依頼主はほぼ友人知人。
それでも、時々彼らが友人を紹介してくれて仕事が広がることもあります。
それもまた面白がりながら、毎日笑い転げて生きています。
好きなことが仕事になった具体的な経緯はいつか明かそうかなーと考えているところですが、奇跡のような偶然の賜物でした。
なので今でも「好きなことを仕事にした」とは言えないのです。
私は、明日もまた、「たまたま好きなことが仕事に”なった”のだ」と言いながら過ごすのでしょう。
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