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24/4/9 ヤマサ醤油工場見学

 3月下旬、銚子へ行った。日本地理の本で、銚子の醤油と海鮮が紹介されているのを見てから、いつか行ってみたいと思っていた場所である。調べてみると、国内醤油シェア2位のヤマサ醤油で、工場見学が行われているとのことだった。今回は、ヤマサ醤油の工場見学の様子を書くこととする(⚠ネタばれ注意)。なお、写真撮影は制限がある。

銚子駅看板

銚子駅を降りると、駅前は港町らしく、広々とした空間であった。

銚子駅前の様子

醤油工場に向けて歩いていると、醤油の香りがしてくる。近くに小学校があり、毎日醤油の香りを嗅ぎながら登校しているなんて英才教育だ、なんて話をしながら進んだ。

ヤマサの醤油の工場外観

工場見学内容(⚠ネタバレ注意)
 
ヤマサが銚子に立地した背景には、醤油づくりに適した気候と水運の良さがあった。気候について、銚子は沖合で黒潮と親潮がぶつかるため、夏と冬の寒暖差が小さく、湿度が高い。水運については、利根川や江戸川により、大消費地であった江戸へモノを運ぶことが容易であった。
 醤油の誕生には諸説あるが、和歌山県の興国寺の僧「覚心」が、桶の底についた大豆を食べてみたところ美味しかったことから、醤油ができたといわれている。醤油は、江戸時代に発展した。はじめは和歌山の湯浅で発展し、黒潮に乗って房総半島に職人が移住し、銚子や野田へ渡った。なお、ヤマサ醤油の創業者である初代濱口儀兵衛は、湯浅の隣町である広村の出身であった。
 醤油の製造工程は、①大豆を蒸す→②小麦をいって砕く→③これらを合わせて、種麹を入れてヤマサ菌を作る→④寝かせる→⑤圧搾する→⑥生醤油の完成、となる。③について、麹は3日ほどたつと白っぽくなる。なお、寝かせるのには1か月、圧搾には3日を要する。
 工場設備について、敷地面積は東京ドーム4つ分である。従業員は800人と多い。1リットルにつき40万本の醤油商品を作ることができる。原料サイロは約20メートルの高さであるが、4日もすれば使い切ってしまう。
 工場見学の終わりには、「醤油の桶の中に入り、醤油の気持ちを体験できるという」というコンセプトの映像体験ができた。

最後に、醤油アイスを購入した。甘く食べやすい味であり、後味に醤油を感じた。お土産コーナーでは、スーパーに売っているものだけでなく、小さめサイズでありながら、うまみ成分が1.5倍の特別感のある醤油も販売していた。また、地元の鉄道会社である銚子電鉄による「まずい棒」、「ぬれせんべい」なども販売していた。

醤油アイス

醤油工場見学が終わり、美味しい海鮮を食べて帰宅した。町ののどかな雰囲気も素敵で、また行きたいと思う。

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