おおおばさんが亡くなった。(日記)

祖母の妹さんが亡くなった。

昨日のことだったらしい。

沖縄に住んでいる。94歳だった。

たぶん、おおおばって続柄になるんだろう。

ここらへん難しくてよくわからない。

昔、小学生か中学生くらいの頃、白血病で入院したおばさんのお見舞いで沖縄に帰ったとき、病室の扉越しに、動けないはずのおばさんと初対面を果たした日、おおおばさんの家で食事をした。

かめーかめー(食べなさい食べなさい)と、食卓いっぱいに並んだ畳の上の低い食卓のうえにドッサリ並んだすき焼きや天ぷらなどを食べさせてもらったのが、最初で最後の対面だ。

帰り際には皺くちゃの1万円をもらった記憶がある。


顔は覚えていない。

声も覚えていない。

でも、関西から来た僕にも優しく声をかけてくれた気がする。

方言がわからなくて戸惑った記憶はある。


一万円を見ると、しわくちゃになったよれよれの一万円を手に握らせてくれたときの手の感覚が蘇る。

いまの僕は、あの頃よりも一万円の価値が重たい。

悩ましい限りだ。

でも、甥っ子くんや姪っ子くんに自分で稼いだ一万円を握らせることができる親戚になりたいなという願望はある。

その感情に、重みが増した気がする。


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