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深澤直人さん|司法試験に250番代で合格|加藤ゼミナール専任講師としてデビュー予定|2023年合格体験⑸

加藤ゼミナールで専任講師(倒産法担当)デビュー予定の深澤直人さんの合格体験記です。5000文字を超える大作です。添削と個別ミーティングによって何が変わったのかをわかりやすくまとめてくださっているので、ぜひ参考にしてみてください。

お名前

深澤直人

司法試験受験回数

  • 1回目

受験資格の区分を教えてください。

  • 中央大学法科大学院卒業(既習コース)

1.オンライン添削を利用したきっかけを教えてください。

私は、約4年前の大学3年生の夏ごろから、本格的に司法試験を目指すようになりました。“司法試験合格のためには予備校に通うのが一般的だ”という話を当時の友人から聞いていたので、私は、某塾に入ることを決めました。

某塾のインプット講義をすべて聞き終えた段階で、旧司法試験を素材とした問題を解き始めました。答案を実際に作成してみると、まず、インプットしたはずの知識を答案に表現できていないことを実感しました。また、自分が書いた答案が、試験上評価される答案なのかどうかを自分自身で判断することができないことに気づきました。そのため、自分の答案を客観的に評価してくれるツールとして、答案添削というものと受けようと考えるに至りました。

答案添削について調べているうちに、論述試験では、“条文・知識・論点の使い方が適切か、事実認定の部分はしっかりできているかという中身の部分も問われているが、主張反論再反論といった議論の立て方・論理の一貫性など答案の大枠部分、枠組みの部分も問われている”ということを知りました。そして、当時の私は、この答案作成の枠組みの方が重要ではないかと考えました。なぜならば、知識がどれだけあっても、それを答案という枠の中で表現できなければ採点官から知識があると判断してもらえないからです。

このような経緯で、私は、この枠組み部分を鍛えてくれる答案添削はないかと調査しました。答練を活用するという方法も考えましたが、下記の6で記載の通り、答練の添削をするのは司法試験合格者であって添削の専門家ではないこと、答案を何通も提出したとしても毎回同じ採点官が採点してくれるとは限らない(むしろ同じ採点官に当たることの方が稀)ことから、自分の中で一貫した答案作成の枠組みを習得することはできないと考えました。

そんな時にTwitter(今でいうX)で見つけたのが安田先生の添削講義です。安田先生の添削講義は、全科目に共通する“表現力”・“答案の書き方”を習得することに重きを置いており、また、添削指導をするのがプロの講師である安田先生1人であったため、自分が求める添削指導であると考えました。

そして、安田先生のオンライン添削は、個別ミーティングもセットになっており、一人で学習している際に生じた疑問点の解消や、安田先生の添削を受けて感じた疑問点を解消することができると考え、司法試験合格にはオンライン添削を受けるのが近道であろうと思い、安田先生のオンライン添削を利用することといたしました。


2.オンライン添削の「添削」は合格の役に立ちましたか?

大変役に立った。

3.[2.]のように回答した理由を教えてください。

司法試験の論述試験では、①枠組み、②表現力および③内容の正確性が重要であることは、1に記載のとおりです。オンライン添削の「添削」のいいところは、これらの合格に必要な要素をすべて習得することができる、という点にあると考えます。

①枠組みという観点からいうと、オンライン添削の添削を受けたことで、答案の中心は、条文であって、請求⇒法的根拠⇒要件充足性⇒効果発生という法律の基本的な枠組みに従って答案を作成すればよいという考え方を習得することができました。このような考え方は全科目に共通するものであり、この考え方を一度習得してしまえば、司法試験って“法律”という1科目なのではないか、というスタンスで勉強に励むことができるようになります。この全科目に共通する考え方をベースに科目ごとに特有の細かい知識をインプットしていく、ということになります。勉強の仕方がどのように変わったかという点については、下記の7で詳述したいと思います。

②表現力という観点からいうと、オンライン添削の「添削」を受けて、論理一貫性を持った論述をすることができるようになったと感じました。表現力の向上という観点から、安田先生の添削コメントの一例をあげると、「『再反論』となっていますが、反論の部分と噛み合っているでしょうか。」という論理が一貫しているかという点や「『Xの行うべき主張』という見出しに合うように表現すると、より洗練された印象になります。すなわち、『許されると考える』とすると第三者的な立場からの言及になってしまっているので、『内容規制が許されるのは…の場合に限られる』など言い切るように意識するといいでしょう」という書き方の点など私が書いた答案に沿ってコメントをしてくださいました。安田先生は私が書いた答案と向き合い、その答案の中で筋が通っているかを判断し、適切なコメントをくださいました。

③内容の正確性という点について、自分の答案の中で判例や多数説の理解とは異なった論述をしてしまった際には、「このような規範でよろしいでしょうか、○○という書籍の△△という部分を確認してみてください」というコメントを付してくださり、このコメントに従って復習をすることで、誤りがあった部分について正確に理解することが可能になりました。

以上の通り、私は、オンライン添削の「添削」を通じて、確固たる表現力・枠組み、正確な知識を習得することができました。これが、司法試験の合格に役立ったことは間違いないです。

4.オンライン添削の「個別ミーティング」は合格の役に立ちましたか?

大変役に立った

5.[4.]のように回答した理由を教えてください。

私は、オンライン添削の「個別ミーティング」を主に①疑問点の解消と②スケジュール管理に使っていました。

①疑問点の解消について、1人で勉強をしているとどうしても疑問点が出てきます。このような疑問を安田先生に個別ミーティングで聞き、安田先生と“一緒に”考えていくことで、疑問点の解消をしていくことができました。これは、添削しか行わない個別指導ではできないことだと思います。個別ミーティングによって、安田先生と受講生との双方向の対話ができるため、疑問点をしっかりと解消することができるのだと思います。

②スケジュール管理について、私は、個別ミーティングを週に1回30分で行っていました。個別ミーティングでは、「次回のミーティングまでに〇〇を終わらせます」ということを安田先生に表明しておりました。この表明によって、次回までにやることが明確化され、目的意識を持って1週間を過ごすことができました。

また、やらなくてもいいことについては、「それは不要ではないか」、と提案をしていただけるので、司法試験合格という目的との関係で不要な手段を用いることはなかったです。このように、安田先生は司法試験合格というゴールへの正しい方向も示してくださいます。これが司法試験合格に繋がったことは間違いありません。

6.(他社の添削を利用したことがある方はご回答ください。)オンライン添削と他社の模試・答練の添削の違いを教えてください。

他社の模試・答練の添削について、まず、①添削をするのが司法試験合格者であって添削の専門家ではないこと(が多いこと)が挙げられます。このような性質から、形式面の指摘にとどまるものや、答案例に沿っているかどうかという観点から私の答案を添削していると感じられるものもありました。

次に、②答案を何通も提出したとしても毎回同じ採点官が採点してくれるとは限らない(むしろ同じ採点官に当たることの方が稀)ことが挙げられます。これでは、自分の中で一貫した答案作成の枠組みを習得することはできないと考えます。なぜならば、添削をする方々はそれぞれ自分なりの答案の書き方というものをもっており、それぞれの書き方に従った添削をするからです。さらに、③添削者の顔が見えないことも挙げられます。

これに対して、オンライン添削では、まず、①添削をするのが安田先生というプロの講師であります。プロの講師である安田先生が、形式面のみならず、内容面についても指導してくださいます。内容面というのは、法律知識にとどまらず、答案の中で主張が“主張”として、また、反論が“反論”として機能しているかといった論理整合性や、矛盾なく論じられているかといった論理的一貫性を含みます。このような部分についても指導していただけるのが、安田先生のオンライン添削であると考えます。次に、②添削をするのは安田先生1人です。そのため、安田先生が持つ“答案の書き方”に従って、一貫した答案添削を受けることができます。

さらに、③添削者である安田先生とコンタクトを取ることができます。これは、添削してくれた安田先生に、自分の答案の足りないところ、いいところを口頭で伝えてもらえる、というメリットがあります。また、安田先生の添削内容で疑問が生じた場合には、安田先生に疑問点を聞き、解消することで、より正確で、かつ深い理解をすることが可能になると思います。すなわち、他社の添削は一方向式であるのに対して、オンライン添削は双方向であるといえます。

以上の3点が、他社の添削とオンライン添削との違いであると考えます。

7.オンライン添削受講開始後、試験対策の進め方で変化したことを教えてください。

試験対策の進め方で変化したことは大きく分けて①インプットの質が変わったこと②過去問の答案を書く数が減ったことの2点が挙げられます。

まず、①インプットの質が変わったという点については、上記3で述べた通り、論述試験の答案の中心は、条文であって、請求⇒法的根拠⇒要件充足性⇒効果発生という法律の基本的な枠組みに従って答案を作成すればよいという考え方を習得することができていたので、インプットをする際に、この話は何条の話なのか、この論点は何条のどの文言との関係で問題になるのか、という視点からインプットをすることができました。このように、条文を中心に据えるスタンスを普段から心がけていると、自然と答案においても条文を中心に議論を進めることができるようになっていました。

また、今学んでいる論点は、請求・法的根拠・要件・効果のどのレベルで問題になる論点なのか、という視点でインプットをすることもできるようになりました。例えば、刑事訴訟法における所持品検査の可否という論点では、そもそもなに法の何条に基づいて行うことができるのか、という法的根拠レベルの議論があって、そして、警職法2条1項が根拠であるということで、警職法2条1項の要件充足性を検討することになる、と。さらに、警職法2条1項の要件を充足するとして、何でもかんでも所持品検査が許されるのかというとそうではなくて、「捜索に至らない程度の行為は、強制にわたらない限り、たとえ所持人の承諾がなくても、所持品検査の必要性、緊急性、これによって侵害される個人の法益と保護されるべき公共の利益との権衡などを考慮し、具体的状況のもとで相当と認められる限度において許容される場合があると解すべき」である(最判昭和53年9月7日)、と。この「」の部分は、効果論のレベルの問題として展開されています。このように、今自分が学んでいる論点が、請求・法的根拠・要件・効果のどのレベルに位置付けられているのか(大体は要件の部分が多いです)という視点をもって学習することで、インプットの質も向上し、答案もクリア、かつ、洗練されたものになったと考えます。

次に、②過去問の答案を書くことが減った点について、これは、オンライン添削の受講によって、答案の大枠・書き方を確立し、答案構成をすれば自分が書く答案がどのようなものになるのかを正確にイメージすることができるようになっていたので、わざわざ最初から最後まで書く必要はないと考えたためです。別の言い方をすると、答案構成をすればあとはその書き方に従って答案を書けばよく、自分が想像する通りの答案を作成することができるようになっていた、ということです。そうである以上、答案構成に加えて答案を書く、ということはしませんでした。

私は、答案を書くことに使う時間を、短文事例演習教材の演習等別のことをやる時間に充てることができました。全科目に共通する上記の考え方を習得することで、このような方法を取ることが可能になると考えます。なお、書かないことを推奨するものではありません。

8.オンライン添削はこれから試験を受ける受験生にお勧めできますか。

大変お勧めできる

9.上記のように回答した理由を教えてください。

安田先生のオンライン添削を受講することで、全科目に共通する法律の考え方・枠組みを手に入れることができます。この法律の考え方・枠組みを習得することで、答案の質が向上することはもちろんのこと、インプットの質まで向上し、学習の質が飛躍的に向上します。

そのため、安田先生のオンライン添削を“できる限り早い段階で”受講することで、他の受験生に圧倒的な差をつけることができます

このような理由から、オンライン添削はこれから試験を受ける受験生に大変お勧めできると考えます。

10.オンライン添削を利用している又はこれから利用しようとしている後輩受験生にエールの言葉をお願いします。

司法試験は正しい方向を向いて、必要なだけの努力をした人が受かる試験だと思います。

オンライン添削を受講することで、少なくとも正しい方向を向くことはできています。これは、司法試験合格という目的地との関係で、最短ルートを歩いている状態だと思います。あとは必要なだけの努力をすればいいだけの状態です。

安田先生を信じて、二人三脚で司法試験と向き合うことで、必ず合格を手にすることができると考えております。

皆様の努力が報われることを心より祈っております。

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