※過去問ネタバレありー 会社法・利益相反取引を攻略するための予備試験過去問と知識整理のポイント

利益相反取引攻略のための過去問利用法

進め方は以下のやり方を参考にしてみてください。

問題を一読する→何を論じるべきかのメモを作る→答案例・解説を確認する。

・解説書はこちらがわかりやすいです。 『論文演習会社法 上巻 第2版』
https://amazon.co.jp/dp/4326403888?ref_=cm_sw_r_em_ud_dp_H1FBVT0C50WYWHAA9XDZ
←下巻もあります。

過去問の紹介とそのポイント

・平成26年予備試験商法 :Bが株式を90%保有している点をどのように評価するのかがポイント。名義説で検討しているにもかかわらず、計算説的なあてはめを行う答案が散見されるので注意しましょう。 利益相反取引に該当するかどうかのあてはめを行った後は、利益相反取引を行う場合にどのような手続が必要なのかを確認しましょう。その上で、その手続を欠いていた場合に、当該行為の効力がどうなるのかを整理する必要があります。判例の考え方を正確に整理するようにしておきましょう。

・平成24年予備試験商法 :X社とY社のどちらの手続の問題かを見極められるかがポイント。この問題で、利益相反取引に該当するかどうかの判断ができるか否かに関する試金石的な問題と言えます。 ・平成30年予備試験商法 :利益相反取引を行った取締役等の取締役等の任務懈怠責任について整理することができます。423条3項の任務懈怠が推定される要件を確認しましょう。利益相反取引→損害発生→任務懈怠推定というルールとなっています。利益相反取引→任務懈怠推定、というような答案にならないように気をつけましょう。

また、428条の適用の有無についても整理するようにしておいてください。自己のためにする直接取引かどうかを検討することを忘れないようにしましょう。

・振り返りのためにも、いいねを忘れずに。

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