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自分を知ることとポジティブアプローチ

このページの概要は以下の通りです:

この間話をしていた時に「自分がこれから稼げるようになるのか」「自分が親から与えられているものを自分で自分の子どもに与えられるのか」そんな不安を抱いていると言っていたね。それは正しい感覚だと思う。これからはより変化が激しく、不安定な時代が来るだろう。そうすると将来に不安を覚えるのも当然のことだと思う。


私もさまざまな変化を経験してきた。今勤めている会社は5社目で、日本の企業も経験したし、アメリカ企業も経験し、今はヨーロッパ系のグローバル企業に勤めている。その間職種も経営コンサルティングから、トレーニング、人事とシフトしながらキャリアを築いてきた。


だからといって、あなたがこういったキャリアを歩むべきだとも思わない。それは適切なアドバイスだとは思ってない。なぜなら、あなたは、私と違うし、これからの未来はどうなるかわからないのだから。

ただ私の経験から一つ、言える事としては.どこまでもあなたは努力し続けなければならないと言うことだ。努力しなければ、あなたの不安は消えないだろう。

そして、努力するということは何かというと、自分の強みを活かしながら卓越していくことだ。それが今後、自分の望むような人生を生きる道だ、ということは言えると思う。

昨今、強みを生かしたアプローチ、ポジティブアプローチと言うものが、人材開発や組織開発の分野でよく言われるようになった。これはペンシルベニア大学のマーティンセリグマンが提唱したポジティブサイコロジーに多くの影響受けていると私は思っている。

自分の経験から言っても、ポジティブアプローチというのは正しいと思う。なぜならば、ポジティブサイコロジーの様々な検証結果によれば、人間は自分の強みが生かされていると思うときに、満足度が高く、発揮能力も高いということが証明されているからだ。なので、苦行をするよりも、自分の得意なものを実施していく方が、トータルでは満足が高く、成果も出やすいという幸せな人生を送れるということになる。そういう意味で自分を正しく理解すると言う事は、これから自分が生きていくにあたって非常に重要なことだ。(とはいえ限度というものがあって、自分の不得意な事だからと言って全てやらなくていいと言う事は無い。これは、社会適合の問題であり、ある一定レベルの最低水準はクリアする必要があると言うことだ。

また、うまくいくと言う事は、周りの環境に対して最適な行動を取ると言うことで実現される。なので、どんな能力も周りから求められているものでなければうまくいくと言うことにはならない。つまり、周りの環境が自分に合っていれば、あなたのは自然にうまくいっていると感じることができるし、逆に自分に合わない環境であれば、何をやっても満足することはできないだろう。

そういう意味であなたはまず自分のことを知らなければならない。最近1番私がいいなと思っているのは16personalitiesである。これはMBTIの記号を使っているが昨今定番とされている心理学理論ビックファイブに基づいた性格分析である。これの凄い点は、まさにインターネット時代にふさわしく何億人にも上るデータをもとに検証が行われていることにある。

過去これほど大規模な人間の性格特性に対する調査が行われた事は無いと思う。それが無料で提供されており簡単にアクセスできる。情報の民主化だ。つまり意欲があれば、簡単に手に届くところに強力なツールがあるので、意欲によって結果に大きな差が開くということだ。卓越するということは簡単に言うと競争に勝つということで、そのためにはこういうツールの力を借りたほうが有利。なので今や意欲は非常に大事なのだ。こういった時代背景をきちんと理解しながら、生きていくことがこれから求められるだろう。

あなたの16personalitiesの結果を見ると、INTPーTとENTPーTの境界値だと思う。(内向性と外交性が本当にギリギリのところにある)最近は外出して周りの人と交流しているので内向性が低く出てるように思う。なので両方の結果をちゃんと読んでおくといいと思う。ちなみに16personalitiesの日本版のコンテンツは薄く、英語版のコンテンツを読むことをお勧めする。最近は自動翻訳が何でもできるので、日本語で読んだらいいだろう。(もう英語のリーディング能力はほとんど差別化能力にはならず、英語を学ぶのであればスピーキング及びディスカッションができないとほとんど意味はない。実際にTOEICでリーディング400点以上取ったとしても、その1分間で読める文字数は180と言われていて、ネイティブの一般である300の60%しかない。ネイティブの60%程度のスピードでしか読めないのであれば、これはビジネスでは実用的なレベルとはいえない)

実はこれを書いていて驚いたのだが、高校生の時と決定的に変わっているのが、FとTが入れ替わっていることだろう。どうも、これは俄かには信じ難いのだが、この数値を見ると偶然とも思えない(もう一度やることはお勧めする)

NTタイプは常に「なぜか?」を問う分析家タイプである。これからの時代には必要な能力だとは思う。私もINTJなので、常になぜ?を繰り返すことで様々な知識、経験を積んできた。また、Tも私ほど寄りすぎてないので、ある程度人の気持ちもわかることだろう。そこのバランスはうまくとって欲しいと思う。

気になるのは、Pの異様な高さと、自信の低さである。多分これは私の感覚とも一致しているので特にここでアドバイスしておきたい。

Pは計画を立てるよりも、その場その場をうまくこなしていくということである。うまくこなしていくことは非常に良いことでもあるが、さすがにここまで高いと社会適合値を超えている。これだと日系の会社で新卒のサラリーマンという枠には収まらなくなってくる。実際の生活でも、「前泊しないと飛行機に乗れないことを前日に気づく」ところとか、「海外留学の準備を途中から進めない」ところとかで出ている。もちろん、特性によりうまく収めることが多いだろう。しかし、ここに関しては努力して先の計画を立てる癖をつけないと、将来的に苦しむことになるだろう。

これはポジティブサイコロジーでは、強みの過剰使用と言われている。もちろん環境がもっと変化が早く、緊急性を要する場合(例えば目の前にクマがいてすぐ対応しなければ食べられるなど)であれば計画など立てている時間はない。そういう場であれば、私はあなたの後を追うだろう。(緊急性の高い場合私の判断は大体間違える)しかし、そこまで緊急性を要する場合は稀であり、ほとんどの人はもっと予測可能な世界に生きている。

また、自信の低さ(ーT)も気になる。この間「俺はだめキャラだから」とか言っていたが、自信が低くていいことは何もない。自信が低いということは、自分の潜在能力を含め信じられないということであり、将来の可能性を低くしてしまう。自信が高く、謙遜できる人間は人から好かれるが、自信が低い人間は人からも好かれるように見えて大事にはされない。自分の自信は自分で育て守っていくものだ。

これはつまり自分の強みを自然に活かせる環境を作れていないということだ。今のあなたの強みは何か?それを見つけないといけない。それも早急に。そして、自分の自信を高めるための活動をとっていかないといけない。





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