ビンディング雑感

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以前に「京見峠を11分以内に登り切れたらビンディングセットを買う」と考えていたのですが、

いっこうに切れる気配もない

→登りにいくのが億劫

→さらにタイムが落ちる

という悪循環が生じ、ヒルクライムが自分のなかで死文化になりつつありました。これはアカンということで、卑怯ながら順序を逆にし、無理矢理山に行くことの興味を掻き立てることにしました。

購入品

写真のとおり、購入したのは、

fi'zi:k Tempo Overcurve R4

Look Keo Blade Carbon Cr

としました。ビンディングシューズについては、Y's Roadで他社商品を一通り試着したのですが、やはり会社ごと履き心地が結構違い、特に日本人向けとされるShimanoのシリーズは、僕には足側面にかなり余裕があって、ブカブカでした。一方でfi'zi:kの靴は、どの方向にも隙間ができず、僕の足のために作られたようなフィット感が得られ、このチョイスと相成りました。長い時間、固定された状態で使用する靴である以上、一度は各メーカー、サイズをすべて試着することは重要なのだと改めて実感しました。

ペダルについては、王道(Shimano)から外れたい天邪鬼が発動した結果でもありますが、レースよりロングライドに志向する場合、適度な剛性と軽さをもつとされるLOOKがより魅力的でした。

試走で感じたこと

というわけでこの組み合わせで、いつもの通り桂川CRを走ってみました。

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(さくらであい館まではいつも行かない)

この日、風方向が定まらず、常に軽い〜強い向かい風の状態でしたが、以下のような印象を受けました。

<速度に関して>

・最高速は上がるわけではない。

・スタートの加速も上がるわけではない。

・20〜28キロで走るのに必要な労力が減った。これはロングライドする身としては非常に嬉しい。

<上りに関して>

「坂を登る」という行為そのものの辛さが変わるわけではない。言い換えると、同じ坂(数キロの長い峠ではなく、せいぜい数十メートルの上り坂)をビンディングペダルで登るのとフラットペダルで登るのとでは、おそらく疲れる度合いは一緒。

・ただし、「あれ?なんか疲れる度合いは変わらないな?」と感じて見てみたところ、普段より2、3枚重いギアのままで踏んでいた。ビンディングの場合、より重いギアで気にせず登れるのは大きな利点だと思う。

・極端に軽いギアで登ると、あまりに軽くて非常に登りにくい。激坂でもちょっと躊躇われるくらい、ヒラヒラとして前に進みにくかった。自分が使いこなせていないだけかもしれないが、これは結構な欠点。

・総じて、「長い峠をより重いギアではやく登れるがために、結果として疲れない」ということが言えるのではないか。

<空気抵抗に関して>

・実感した一番のアドバンテージは、5m程度の向かい風のなかで漕ぐのは非常に楽だったという点。フラットペダルでは、ちょっと力を入れて回さないと20km維持ができないところ、同じ力でも25kmくらいは楽に出せる。びわいちに特有の比叡おろし(北西から吹く5〜10mの風)に対抗するには結構重要な要素なのかもしれない。

<立ちゴケについて>

・一番危惧している立ちゴケについては、LOOKのペダルのデフォルトでついている8Nのブレードの弱さのおかげもあり、まだ未体験。しかし危うかった場面はあり、

①先行する自転車が大きくよれて衝突寸前時。あせって体を左に傾けたら運良く左のペダルが外れ、事なきを得た。

②立ち止まり時、左を外したものの、右を外していないのを忘れて両足をつこうとし、バランスを崩す。これはちょっと盲点だった。

③家の直前で降りようとしたら両足が外れず。あせって左に傾けたらやっぱり運良く左だけ外れた。

といったことがありました。「信号待ちで外す」というだけでなく、あらゆる場面ですぐに外せるよう体を動かす必要がありますが、やはりそれには意識的なレベルでなく、無意識のレベルで体に動作を覚えさせる必要があるようです。


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