沖縄県南大東島の名所紹介③
前回から続きます。南大東島の名所紹介最終回。島の中心・在所地区です。
1.ふるさと文化センターと気象台
ふるさと文化センターで展示されているもの、南大東島で走っていた鉄道車両です。
2号SL。レール幅が本土の在来線よりも狭いので、実際には本土の車両よりも小さいです。
こちらはディーゼル機関車。8号DLです。
通称シュガートレインと呼ばれ、廃止直前の写真付きの看板があります。廃止は1983年(昭和58年)。シュガートレイン廃止後、ゆいレールの開業まで沖縄県は鉄道がない状態が続きました。
文化センターのそばには気象台があります。沖縄本島から約340km、重要な気象観測の拠点。自分の様な本土の人間で南大東島を思い浮かべるイメージで多いのが、台風シーズンで多く出て来る地名です。写真のバルーンはラジオソンデといい、毎日朝8時と夜8時に職員が打ち上げています。自分は朝10時に南大東島に着き、駆け足日帰りなので見る事が出来ませんでした。画像はネットよりお借りしています。
2.大東神社
市街を少し離れ、北へ舗装道路を進むと大東神社があります。1900年の入植時から島民に守られてきました。天照大神を祀っています。
敷地は広く、参道も長めでした。
本殿に参拝しました。
大東神社の境内はダイトウオオコウモリが住んでいます。神社にも生息地である事を示す石碑があるほど。オオコウモリのうち南北大東島にのみ生殖する固有種で絶滅危惧種となっています。参拝時、島に滞在する動物研究の学者さんがおられ、訪問の前日ダイトウオオコウモリを見たので、確認しに来たとのこと。自分は見つけられませんでした。写真は南大東観光協会さんからお借りしています。
また大東神社境内は虫が多いとのことで虫よけとして、北海道で生産されたハッカ油スプレーをシュッシュッと付けたのですが、当日思ったほど虫はいませんし、刺されませんでした。むしろ学者さんが私より軽装だったので驚いたほど。
3.大東そば富士食堂
大東島の味を旅行者が昼食で味わうなら、中心部にある「大東そば富士食堂」がおすすめです。
そばには島で一番大きな宿泊施設「ホテルよしざと」もあります。
味わったのは大東そばセット。大東そばに大東寿司、季節の果物にトウモロコシ、きゅうり付き。大東そばは南大東島に由来するそばで、かつては島内でそば打ちしていたが、現在は那覇市内で製造され、空輸されています。太麺でコシが強いのが特徴。
4.ガーデンテラスいちごいちえ
本来は夕方開店する飲食店で、島で獲れた魚や貝を使った料理が美味しいのですが、日帰りの私は味わえません。しかも富士食堂さんでお腹いっぱいですが、大東犬を見たいと思い訪問しました。昼ですがこの日は他のお客さんがおられました。
北国から来た暑がりの自分はかき氷がメニューにあるのを見るとすぐに注文。観光案内で大東犬を知り、見たいと思って来たと申し出ると、犬を見せてくれました。
犬小屋に案内され、2匹撮影する事が出来ました。
大東犬は日本犬ですが珍しく貴重な犬種。飼い主に忠実で、短足でガニ股です。体高は25cm~30cm。南大東島は東京・八丈島からの開拓民が移住するまで無人島で、犬もいませんでした。開拓民が持ち込んだ犬が交配が進む中で現在の特徴になったと言われています。
店主が店の中に犬を連れて来て下さり、いいタイミングを狙って撮影。こちらの犬の存在が知られたきっかけは、2017年8月12日「志村どうぶつ園」。
お店ではオリジナルタオルも販売中でした。
5.ひょうたん池と月見橋
「ガーデンテラスいちごいちえ」から歩いていける場所に寄りました。
南大東島の顔といえる池、ひょうたん池を眺めに行きました。
ひょうたん池にかかる車道の橋が月見橋です。その先に公園がありましたが、北国の人間が日なたを歩くには厳しい夏なので、クーラーの利いたレンタカーにすぐ戻りました。
6.与儀商店
南大東村役場、南大東郵便局の近くにあるのが、JAおきなわが経営するAコープと与儀商店。村民や仕事で島に来ている人が多く利用する店です。与儀商店は食料品、日用品だけでなく、南大東の土産も販売。飛行機でなく、貨客船「だいとう」で島を訪問・離れる旅行者はここで土産を購入する事を勧めます。
ちなみに私は行きの那覇→南大東の飛行機で、与儀商店の店員と座席が隣でした。行きの飛行機で島の事を少し質問出来たので、島周りの参考にしています。島を離れる前、お礼と土産購入で立ち寄りました。この場で改めてお礼を申し上げます。
ここまでご覧くださり、ありがとうございました。次回は北大東空港を紹介します。
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