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私にとって言葉とは、引き出しの奥のお守りである

私が好きなものの一つに言葉がある。

それこそ使い古された言葉だが、言葉は時に凶器にも、誰かの背中を押す力にもなり得る。

その言葉の経験を、私含め多くの人がしてきたことだろう。

誰かの言葉に傷ついたこともたくさんある。
でも、ここまで歩いてこられたのは、私の胸の奥にある大事な引き出しの中の言葉たちがあったからだとも感じている。

誰かが自分のためだけに紡いでくれた言葉には、これから先苦しくなった時に拠り所にしたくなるものも多い。自分のことをしっかり見てくれている、想いや行動を受け入れてもらえたと感じられる。そんな言葉にこれまで幾度となく救われてきた。

でも、大事にしている言葉の中には、創作物の中で、自分に刺さったものもある。

私に直接言われたわけではなくても、私が世界がこうだったらいいのに、と期待をせずにはいられなくなるような言葉がある。

悲しいことも苦しいことも、もう何もかも辞めたくなるような自暴自棄になりたくなるようなこともある。

それでも、自分がこれまで大事に向き合ってきた心がそれらの言葉には通っている。そこをむげに扱えるほど、私も強くない。

言葉には誰かとの思い出が詰まっていることもたくさんあって。
その時の自分や誰かとの時間まで、雑に扱いたいとは思えないから。

きっと私はこれからも、自分の信念や心の宿った言葉たちを胸に。
一つのお守りとして、持ち続けていくんだろうなと思う。

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