従業員10万人超規模のシニアマネージャー、従業員150人規模の事業企画部長を経た41歳が、世界観に共感しシリーズAスタートアップに飛び込んだ話

■はじめに

 はじめまして。株式会社ログラスのカスタマサクセスチームのsekiです。
今、ログラスでは株式会社ログラス Businessチーム Advent Calendar 2022として、Bizサイドのメンバーが様々なテーマでnoteの襷をつなぐ取り組みを実施しており、この記事は24日目のエントリーとなります。

 sekiは、直近でログラスに参画したので、今回は入社エントリの執筆となります。ログラスの企業文化や中の人の魅力、各機能組織がどのように働いているか等はこれまでのメンバーが十二分に伝えてくれているので、sekiは、ログラスがポジショニングしている経営管理クラウドという事業ドメインに、何故、魅力や可能性を感じたかについて執筆させていただこうと思います。

■自己紹介

 先ず、自己紹介をさせていただきます。sekiは2004年に新卒で国内大手SIerに入社し、それから17年の月日をその会社で過ごしました。直接金融を支える社会インフラシステムプロジェクトの営業職に従事した後、コーポレート部門の戦略スタッフ等を歴任、最後の数年間は国内大手SIerの矜持として挑んだ、国産クラウドインフラサービス事業の商品企画や事業企画業務にシニアマネージャーとして従事していました。その後、従業員150名ほどのSIと人材ビジネスを営む会社で事業戦略の策定や管理会計等事業を支える仕組みづくりに事業企画部長として従事し、その後ログラスに入社しています。
 自分のキャリアを振り返ると、二つの重要なテーマがあります。
 一つ目は、“社会インフラ”です。社会インフラというと、電気、ガス、水道のようなイメージかもしれませんが、もう少し広義に社会生活が当たり前に進んでいくために必要不可欠なものぐらいにとらえてください。営業時代に担当した金融機関のお客様のシステムは、正常稼働が当たり前で、トラブルが起きると新聞沙汰という事を何度も経験しました。起きてしまったトラブルを派手に収める事も重要ですが、社会インフラを支えるうえでは、トラブルを起こさないための仕組み作りを日々地道に積み重ねることが非常に重要です。そんな経験を通して、どんな些細な事でも誰かの当たり前を支えるための裏側の仕組みを作る、そんな仕事に尊さと魅力を感じるようになりました。なので、働く会社も、誰かの当たり前を支えて、当たり前のようにフィーをもらう、そんな社会を支えるインフラを作り出すビジネスに関われる環境で働きたいとおもっています。
 二つ目は、“マネジメントシステム”です。29歳で現場から転身し、売上4.5兆円、グループ従業員数18万人の会社の役員付戦略スタッフになり、「会社の変革を実行するんだ」と、意気揚々と無邪気に意気込んでいました。結果、正直言ってほぼ何も爪痕を残せず、”組織の中で何かしらを実行する”という事の難しさを痛感した日々でした。この環境で成果は残せなかったものの、組織や人を動かし何かしらを実行するためには、コントロールすべき範囲をどう見極めるか、コントロールするためのグリップレバーをどう実装するのか、そうしたマネジメントシステムの整備が不可欠である、そんな貴重な学びを得ることができました。この時の経験がその後の様々な事業に携わる上での礎になり、これからも、マネジメントシステムの整備という事には拘って仕事をしていきたいと思っています。

■ログラスとの出会い

 転職を考え始めたころ、「この先、社会を支えるインフラとして当たり前にフィーをいただくようなビジネス領域って何があるだろう?」と思いながら、転職先を検討していました。思いついたのは、”ブロックチェーン”や”認証”の領域で、いくつかの会社ともお話をさせていただきました。
 余談ですが、本人認証のサービスを運営されている会社(残念ながらご縁はなかったのですが、)の方が、「本人認証は、ローカルな法制度や慣習に依存する所が非常に大きく参入障壁が高い、我々はそこを強みとして徹底的に磨きこみ、一つ一つ足場を固めながら市場に浸透している」という話は、とても感銘を受けました。この話は、クラウドインフラ事業で海外ハイパースケーラーの圧倒的な資本力と技術力に対して、ローカルクラウドに活路を見出そうとした経験と重なり、相対的弱者であることを真摯に受け止めて、先ずは日本国というローカルで当たり前の社会インフラになるために命がけになれなかった、そんな心の中の後悔を思いっきりえぐられた感じがしました。
 そんなこともありながら転職活動を続けていた時、あるエージェントから紹介されたのがログラスでした。最初は、あまり興味がなく、他社の選考も進んでいたのでお断りしようかと思ったのですが、偶然見つけた代表の布川のnoteの中に、ログラスのミッションが完全に達成された世界観が記載されており、これは、新しい社会インフラになるかもしれないと直感しました。

===============================================
ログラスのミッションが完全に達成された世界観
===============================================
①全ての日本企業の将来データが網羅的にLoglassプラットフォームを通して生成される
②全ての企業がLoglassプラットフォームを通して投資家・証券会社・銀行等と会話する
③経営とメンバー間の経営情報の透明性が格段に向上し、経営人材輩出企業が増加する
④法人・業界団体・医療法人・学校法人等の経営がかつてないほど高度化され、Loglassを利用する企業のファイナンス能力が格段に向上する
⑤企業の利益創出能力が飛躍的に改善し、従業員給与が大幅にアップする
⑥出生率低下に歯止めがかかるほど日本の一人あたりGDPが改善される
⑦Loglassを通して経営の意思決定が半オートパイロット的に決定される
⑧Loglassインデックス、Loglass格付け、Loglass証券、Loglass銀行が爆誕し、企業の経済活動のベンチマーク・インフラとなる
===============================================

[ログラスの挑戦 -日本の未来を経営からアップデートする-|布川友也|note](https://note.com/loglass_fukawa/n/nb5b4e1a4aad9)

更に、⑦に辿り着いた時に、もう一つのキャリアテーマである”マネジメントシステム”というワードが頭に浮かび、自分が経験してきた事がバタバタっと頭の中で紐づき始めたのです。

「俺、役員になって3年がたつけど、本当に重要な意思決定って1つか2つしかしてないんだよ。それ以外は誰がやっても同じような判断になるから、本当は俺が判断しなくてもよいと思うんだ。」

 唐突にすいません。これ、sekiが、10年前に戦略スタッフだった時にお仕事をさせていただいたある役員の言葉です。「俺が決めてやるから何でも持ってこい」という豪放磊落な役員の方も、それはそれで魅力的なのですが、誰も答えを持ちえない、本当に自らが決めなければいけない重要な意思決定に注力する、そんな経営者としての覚悟を感じる、本当にかっこいい言葉でした。
 この言葉を胸に刻み、その後に携わった事業では、責任者がすべき本当に重要な意思決定は何か、それを決めた上でモニタリング、コントロールして実行に導くためのグリップレバーをどう作るか、そして、それ以外は判断も含めて可能な限りオートメーション化するという事を、鼻血が出るほど考えて仕事をしてきました。そんな時に、自分が取り組み、目指してきたことを、“半オートパイロット”という秀逸な言葉(”半”というところが本当に秀逸)で、自社のミッションが完全に達成された世界観として掲げる会社が目の前に現れたのです。

直ぐに選考を進めていただきたい旨を連絡し、そして現在に至ります。

■さいごに

 ログラスは、まだまだ足場を固めながら成長していくフェーズにあり、”ログラスのミッションが完全に達成された世界観”に至る迄に、道のりは長いと思います。
 その過程では、現状の経営管理クラウドという領域からどう領域拡大を図るのか。更には、上記の世界観を実現するためにはビジネスモデルレベルで何かしらのパラダイムシフトが必要なのかもしれません。ログラスだけでなく他社も含めて、10年後には今の経営管理クラウドというドメインからは想像もできない、新たなビジネスモデルが生まれている歴史が待っている。そんな可能性のある事業ドメインだと感じています。
 ある程度年齢を重ねてくると、ふと仕事に対して甲斐や意義を見失う時ってありませんか。色々な事が無理せずにできてしまうからこそ、甲斐や意義が重要になってくるのではないかと思います。sekiは、そんな時に甲斐や意義のある経営管理クラウド、そしてログラスという会社に出会えたことは本当に幸運でした。
 もし、このnoteを読んで、経営管理、そしてログラスが見据える未来の世界観に、ご自身の甲斐や意義につながるものを感じた方がいらっしゃれば、是非ご連絡をいただけますと幸いです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?