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Vol4 Neatframe株式会社 様

前職の同窓会で再開「おー、読みましたよnote!うちの会社はAsanaさんのオープンカフェの反対側にオフィスがありますよ!」と、岩岸さん。

ということで、Neatframe 株式会社様へお伺いしてきました!

岩岸さんは前職の会社で、働き方改革のボトムアップチームFrexible Work Practices アンバサダーの活動のリモートイベントをサポートをしてくれたプロダクトスペシャリストエンジニア。新しい試みにトライする際に「できますよ!」と、ささっとセットアップして楽しいイベント提供のサポートをして下さった。参加者が楽しめるイベントのアイデアを実現できたのは岩岸さんのサポートのおかげだったと記憶が蘇る。

「働き方改革に関連する仕事がしたい!」その熱意だけで、経験ゼロのコラボレーション製品部署への社内異動を決意できたのも「困ったら岩岸さんもいるし、教えてもらおう!」と思っていたからだ。いよいよ翌月異動となったタイミングに「会社を辞めます」と岩岸さんからの一報が届いた。
すぐさま1on1をセットアップし、「困ります!」と泣きつく様に伝えた。クールな岩岸さんはいつも通り落ち着いた声で「吉田さんなら大丈夫ですよ。何かあったらいつでも…」と返答してくれたことを思い出す。

そんな岩岸さんが今はNeatに勤め、変わらず世の中の柔軟な働き方をコミュニケーションツールデバイスから支えている。

Neatframe株式会社様

シェアオフィスエリアの1ブロックが日本のNeat本社。
オフィス自体がショールームとして使われている。

Neat.オフィス

Neat社の会議室に入るところから、自然とデモがスタートする。
「ようこそ、米国のイケてるスタートアップ企業全てがNeat製品を導入しているんですよ!」と和かに切り札的一言を添えて、製品への関心を誘いながらデモが始まる。

会社に到着し、仕事をするまでの流れを違和感なく再現する。
「あれ、私まだコートを着てカバンを持ったまま…」と思ったがそのまま、何気ないデモの流れに呑まれてゆく。

オフィスに固定席がない今は、会社に到着してすぐに会議室を確保する時はまさにこんな感じだ。Neatパッドをタッチして会議室を確保する。後は中に入るだけだから、簡単だと体感でわかる。

予約していれば予約ずみと表示
空室を確認できる。

引き続き、岩岸さんのいつものお仕事開始フローを教えてもらう。
会社に到着すると、まず設置されている縦長のパッドとIDを連携させて自分の席にする。パパっと、手早い。
「こうやって自席を確保するのです。席を離れる時はこうやって簡単に…」と離席の流れも説明して…



次に会議卓へ移る。
「あ、どうぞコートを脱いで荷物を置いてください」とようやくコートを脱いで、バックを置いて、久しぶりのご挨拶を終えて、Neat社・製品についての説明とデモがはじまる。

私の『日本の働き方を変える』の志を知る岩岸さんが、「Neatもね、『新しい働き方に向けて 』を目指しているんですよ」とNeat社についての説明が始まる。

Simple as that
Neat社が大切にしてる信念はSimple as that。  使い心地も操作もそして体感もシンプルに洗練されたものとしているとのこと。

Zoom社は 2019年10月に初めてProtoタイプが完成した。ZoomのイベントZoomtopiaにおいてNeatがZoom専用機として公開し、最初の出荷がNeat Bar 2020年10月出荷開始。すでに240000万台が全世界に出荷されているが、まだできて間もない新しい会社。
長年ビデオ端末の設計開発に携わった経験豊富なコアメンバーが、機能スペックを求めるのではなく、参加者の表情と音声を届けることに主眼を置き、体感のクオリティーの良を目指す製品づくりをしているそうだ。


私たちは働き方、会議のやり方を 再定義します


大分県の山間部耶馬溪の高校に、Neat  Bar Proとディスプレイを導入した大分県教育委員会様 のビデオを鑑賞した。
思わず聞き入ってしまうのは、製品の説明ではなく、先生方の熱意ある言葉。とにかく感動がこちらまでも伝わってくる。
『顧客が実現したいこと』『大切にしたいこと』など、徹底的に顧客の要望を知り尽くした上でのソリューション提案がされていることがわかる。

高校の先生はいつもように黒板の前で授業をしているだけ。リモートとつなぐ際は、リモートと繋ぐ会議システム(ZoomまたはMS Office) のボタンを押すだけ。その一つのステップを入れるだけで可能性が大きく広がった。その小さな一つの動作で得られた大きな感動が、豊かな感情が伴う表情と言葉で届けられる。伝え方が上手い下手を超えた感情が込められた言葉に本物だなと分かる。

なるほど、Simple as that だ。


続いて製品紹介。
「こんな風になるんですよ…」と、利用シーンとシチュエーションを説明しながらデモをしてくれる。違和感なくぼーっと場に流されるように心地よく自然に見ていたが、機能を説明され、初めてその凄さに気づくこととなる。

一つのカメラで捉えられた複数人それぞれを拡大して表示するのだが、その二人の位置が異なるとズーム具合や広角具合も変わる。
近くにいる人は広角で捉えられ、遠方の方はそのままといった感じだ。

Neatではカメラでは顔でなはく人体の形を捉えてAIが『人』と認識する。だからしゃべっていなくても右から左へ人が動くと人の移動を検知。人のポジションが右から左に移ると、切り取った人物像の配置も右から左に変わる。見える配置の位置に近い形で画面が切り取られ配置される。

リモート側も対向の人の配置を体感で捉えることが容易となる。顔の向きをみて誰に話しているのかも察することができる。

左にいると左側に
右に静かに移動すると、右側へ画像が配置

「へぇー!すごい!!」機能とスムーズな切り替えに感動すると同時に、ふと、前日の会議で味わった居心地悪い体験を思い出した。「こんな細やかな体感にこだわるNeat社なら昨日の居心地悪さもいつか改善してくれるかもしれない!」と思い、呟いてみた。

その居心地悪さは、中型サイズの会議室で、参加者15名ほどにプレゼンテーションをしている時のことだ。ビデオ会議システムは部屋の前方にありその画面に向かってコの字型テーブルが設置された一般的な会議室の作り。参加者が1名がリモート参加していた。プレゼンターの私は会議システムのディスプレイに最も近いところに着席した。
この会議の最中、居心地悪さを感じた。

私が会議システムのディスプレイを見ている間は、カメラが私の顔の正面を捉え、画面に映し出す。この時、会議室の参加者からは私の後頭部を眺めながら話を聞くことになる。一方、私が会議室の参加者を見ると、カメラは私の後頭部を捉え、リモート参加者はずっと私の後頭部を眺めながら話を聞くことになる。
大きな会議室システムであれば、プレゼンターの表情を捉える個別のカメラを設置することもあるが、一般的な会議室での開催や、リモート参加者を含むハイブリットな形でのラウンドテーブルなどでは、話者の後頭部が捉えられてしまう事象は普通のことだろう。

ハイブリットプレゼンテーションテクニックとしてオンサイト・リモート両方に気配りすることを求められるかもしれない。でも、そうするとプレゼンターはコンテンツに集中できず、伝えたい大切な想いが伝わりづらいものになってしまう。

「もしこれが、どの席からもどの向きからも顔が正面にリモートに配信されるようになれば、プレゼンターは会話のコンテンツにだけに注目して自然にスピーチできるのに…。と、ちょっと思ったんですよね!」と、「我ながらいいポイントだ」と確信しながらお伝えしたらところ、

「これで解決しますよ!」と面白いデモを見せてくれた。


「一般的な会議はこんな感じですよね」と岩岸さん。

よくある会議シーン。リモート側を意識し正面のカメラを見ればスピーカーの顔が正面に映る。

「はいこんな感じです。」と答える。

「この状態で会場の人を見ると…」と私の方を向く岩岸さん。

会場の参加者側を見ると、スピーカーの後頭部がカメラに捉えられる。

「これこれ!これがねぇちょっと。リモートの人からすれば疎外感が…」と言いかけた途端、ディスプレイの中の岩岸さんの顔がこちらを向いている!
「あれれれ?!」と驚く。

次の瞬間には岩岸さんの顔が正面に

「Neatは人の形を認知してNeatセンター側のカメラに自動的に切り替えてくれるのです」とテーブルの上のNeatセンターカメラを指す岩岸さん。

「なんだもう解決しちゃった!」と、ガハハ笑いが止まらない。


そんな盛り上がりの場に、にこやかに訪れる男性が。
「今日は!どうもいらっしゃいませ、ここにご一緒いいですか?」と腰低くいらっしゃる。
「どうぞどうぞ!って私がいうのもおかしいですが…。どうぞ!」と、名刺交換をして気づくなんと!柳澤社長!

ようやく出会えました!

前職の会社は同じなので、実はどこかで接点があるはずだがあまり存じ上げていなかった失礼極まりないことを詫びながら、「いやいや社長様〜!お邪魔しています、すみません!」とご挨拶。


仕切り直し、一緒に岩岸さんのデモを体験する。
「Neatは体感を大切にしているのです」と岩岸さん。

IKEUCHI ORGANIC株式会社さんの動画を拝見した。
ユースケースはとてもシンプル。「リモート顧客とのリモート会議接続」である。

システムを導入して得た体感を、ご自身の言葉で表現するその感動の言葉は、不思議なほど強く胸に刺さる。

元々、再顧客と繋がるために導入したとのことだが、現在は9割が新規顧客の開拓に役立っているそうだ。リモートで購入した顧客がタオルの肌触りのファンとなり、既存顧客が店舗を訪れるという流れになっている。リアルとバーチャルの逆転を起こしたそんなお話をされていた。

「どのようにタオルの良さが伝わるのだろうか…視覚的に『タオルの質感が伝わる』とでも言ってビデオの品質を賞賛するのだろうか…」と思いながら聴いていたところ、

「気持ちが伝わるのです」

私の予想を大きく超えた言葉が暖かく紡がれる。
どれだけ感動したのかが伝わる一言だ。

「素敵ですね」と思わず柳澤さんへコメントをする。

「そうなんです、紡ぐ言葉も素敵でしょう『どこでもドア』なんてね、最初に聞いた時こちらの方が感動しました。ユーザだからこその言葉ですよね」と柳澤さん。

どの動画も顧客もわざとらしくない。言わされている感じが全くない。そして自然に表現する言葉で感動が伝わりやすい。

「なぜ、こんな素敵な顧客に出会えたのですか?」と思わず聞いてみた。

口づてに「これいいよ」と紹介されたとのこと。
もちろんパートナーの皆様の尽力や、政府の施策との関係性など様々な営業活動の成果であることは忘れてはいけないが、体感で効果を実感した方が「これ良いよ」と口づてに伝える。その流れが大きいとのこと。

「そう言えば…」と2021年、コロナが始まった最初の春を思い出した。
こんまりさんの旦那さん、川原卓巳さんのリモートイベントの裏舞台を拝見した時だ。会場は福岡。本当は現地に行きたかったけれど、様々な都合があり断念した。

当日午前中のドライランの際に「これね、まだ日本に入ってない新しいシステム。今日のためにわざわざ持ってきてくれたんだ。今回日本初お披露目だよ」と川原さんが紹介する最新のNeatBarの機能をリモートで初めて見た。

全体を映し出していた映像がグゥイーンと一人一人に切り取られ、個々の表情や仕草が拡大してリモートへ届けられた。大画面に映し出された豆粒大の人間を目で追う必要がない。まるでその場にいるかのように、リモートからもその場の空気感を満喫できた。その機能を初めて日本で実現する場に立ち会ったことをふと思い出し、共有した。

「あの時、私現地の福岡にいたんですよ!」と柳澤さん。「吉田さん、リモートにいたのですね!」と、当時の話が盛り上がる。

「あの場を知っているとは!」とお互いになんだか不思議なご縁ですね!と感動し合う。

すかさず、川原さんへもご連絡「こんなところで繋がっちゃいました!ありがとうございます💕」と。

話を戻し、柳澤さんと川原さんとの出会いも、IKEUCHI ORGANIC会社の社長様からのご紹介とのこと。
「私はてっきり米国本社側のツテなのだと思ってました。当時競合にいたからものすごく『悔しい〜無念〜』と、思ってたんですよ」と本音を伝える。
「日本の中での繋がりですよ!そうやって繋がるご縁が本当にありがたいですよね!」と柳澤さんも嬉しそうに話す。

「兎にも角にも、私の当時の心境は『なんでそこにNeat! 悔しい!』という気持ちだったので、謎解きができて嬉しいです。すっきりしました」と伝える。

Neat 社の働き方

その他様々なケースを伺い、お客様の働き方が変わったということは理解できた。では、そんなNeat社内の働き方はどんな感じなのだろう。と、今度は社内の働き方について伺う。

全世界で400名という精鋭メンバーだけでこの機器のデザインから販売まで手掛けているとのこと、「えっ!400名‼︎そんな少ない人数でこの製品を!」と驚く。

販売についてはパートナー企業と密な連携を体制を持って販売を進めている。社員400人の内訳はほぼ営業とのことだから、開発メンバーが少数先鋭メンバーで構成されているということとなる。

日系企業で異なる製品群の開発設計経験があり、外資企業で同様の製品群での営業の経験がある私の感覚で比較すると、極端に人数が少ない。

新入社員の頃、ハードウエアー開発部門に所属していた時代をふと思い出す。当時は決断にとてつもなく時間を要していた。

ある日、何度話し合っても決まらない二つの開発方針の決定を多数決で決めようとなった事がある。私はまだ新人で技術的な詳しい判断ができない状態だったが、私がいなければ奇数にならないということで私も加わった。上層部からA・B案を選択していく、最後の私に来るまでにちょうど半々の投票数で、結局あまりよく理解できていない新人の私が、絶大な権限を持って選ぶことになってしまった。私なりに考えてこちらだと思う方を回答したが、反対案推進派の方から私が詰め寄られる結果となってしまった。

今考えても「あれで良かったのか」と思い出す苦い記憶だ。その記憶と対比すると、多様な少数精鋭メンバーで本質的な議論の上未来を見据えた合意を持ち、開発方針・コンセプトを確定し、施策を練り、質の良い製品作りのサイクルをスピーディーに回す方が、確実に品質の向上につながるイメージを持てた。

実際、設計の方針立て、プロダクトデザインで考慮されるユーススパターンなど、VUCAな時代においては、あれこれ手を広げしまいがちだ。しかしNeatでは一貫して、どれもシンプルでわかりやすくなっているとのこと。

最も大切なのは【ユーザ体感】あらゆるシチュエーションでその『体感』が十分に大切にされ、「機能やスペックありきではなく『体感』を優先しているのだそうだ。

そんな製品が『体感』を何よりも大切にしたい顧客に受け入れられている。

言い換えると『体感』の価値がわかる顧客だから、あの動画の温かい感情のこもったコメントが、自然と出てくるのだろうと逆説的に納得した。

「うちの製品は北米のイケてる会社が導入しているんですよ!」そう岩岸さんが冒頭にジョークのように言った言葉は、イケてる=体感=感動 と私の中で繋がった。

『ハタラクをもっと愉快に爽快に』を掲げる私の会社は『文化・風土』を重要視している。そのため、社員や活動メンバーの体感や感動を大切にしているが、デバイスツールを提供するNeat社も同じく、体感・感動を大切にしてるのだと知り、同志が増えた気がして嬉しくなった。

Simple as that
忖度しない、遠慮しない、派閥もなく、垣根もない、そんな心地よいつながりはきっと複雑じゃない。Simple as that だろう。

ありがとうございました💕

コントーラーは使い慣れた Zoom または MSTeams
のUI表示で、戸惑わず慣れた使い方ができる。



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