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解決策を見つけるときに最初にすること

時々、新しく看護学校の教員になられた方からのSOSメッセージが届く。

学校に勤めることになったきっかけは様々だと思う。ただ、私のもとにSOSメッセージを送ってくださった先生方は、学生想いな方々であるに違いない。

そうでなければ、教えることに悩んだりしないから。悩むということは、今目の前にある課題に向き合っている証。どうでもいいことで、人は悩んだりしない。

あれ。

一歩でも半歩でも、前に進めるヒントを得てもらえたら、と思って書き出したのだけれど、さっそく手が止まってしまった。

なぜ。

応援したい気持ちはあるのに。これまでの私の経験もあるのに。なぜ、書き出せないのか。

書き出せないのには、理由がある。「書けない」ときの理由は、毎回同じ。(そろそろ、学習しなさいよ。苦笑)

言いたいことが、決まっていない。言いたいことが、定まっていない。

もっというと、私が伝えたいことを受け取ってくれた人に、どうなってほしいのか、が想像できていないとき、どっちを向いて書き出せばいいのか決まらない。

言い換えると、どこにたどり着けばいいのかが決まれば、何をすればいいのかが決まる、ということ。

これ、教えるときの悩みにも使える考え方。

問題とは、「あるべき姿」と「現状」の「ギャップ」である。「解決策」とは、「ギャップ」を埋める処方箋である。〜問題発見プロフェッショナル〜より

うまいこと教えられない「現状」があって、うまいこと教えることができるという「あるべき姿」があったとしたら、ここにある「差」が解決すべき問題だということ。

っで、ここで大事なことは、あるべき姿が明確でないと、差を埋める方法は見つからないよ、という点。あるべき姿という表現がしっくりこなければ、ゴールでも、目標でも、しっくりくる表現に置き換えてオッケー。

現状がどう変わればいいのか、どうなることを望んでいるのか。うまいこと教えることができるってなによ、ここがぼんやりしていると、問題を解決するための解決策が見極められない。

とにかく痩せたいのか、代謝のよい体を作りたいのか、運動する習慣をつけたいのか、によって取り組むエクササイズは違うはず。

同じように、教員としての自信がほしいのか、学生に信頼されたいのか、学生が達成感を得るような実習をサポートしたいのか、によって、学ぶ内容は変わってくる。

まずは、どこを目指しているのかを確認してみよう。どうなりたいのか、どこにたどり着きたいのか。

さらに、それってつまり?それってつまり?と掘り下げていくと、きっと今の本当の悩みが浮き彫りになってくると思う。

足りていない教える技術をなんとかしたいと思っていたけど、実は学生との関係づくりに悩んでいたとか、相談したいときに相談できる頼れる先輩がほしかったんだとか。

どうしたらいいんだろう、という悩みが生まれたら、どうなるといいんだろう、を考えてみよう。何がいけないんだろうの前に、どうなるといいんだろう、を考えてみよう。

その後に、ひょこひょこと解決策が現れると思うから。



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