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調和とはつり合いがとれていることであって、必ずしも均等である必要はない

カッコ良すぎて、ため息が出る、ゴスペラーズの曲たち。


どうしたら、脳天を撃ち抜かれるような音楽が生まれるんだろうか。どうしたら、鳥肌が立つようなハーモニーが紡がれるんだろうか。

音楽の裏側が気になっていたら、衝撃的なインタビュー記事を見つけた。


ど素人の私は、ハーモニーでもっとも大事なことは、過不足のないバランスだと思っていた。出しゃばりすぎず、控えめすぎず、他のメンバーと「合わせる」努力によって、ちょうどよいバランスがとれているとき、きれいなハーモニーが生まれるんだろうと。

個性を消す、溶けあわせるっていうのがハーモニーの一般的な認識だとしたら、そうじゃないところに向けた曲である


しびれるはずだ…。

個性を消さなくとも、ハーモニーが生まれる。再び、脳天を撃ち抜かれて、しばらく放心した。


綺麗なハーモニーも合わせようとして合わせているうちは、本当に合っていると言わないと思うんですよ。〜中略〜  単純にお互いの歌をぶつけて、合わせてる。合わせようとして、それぞれの個性を削ってないっていう。ごつごつしたまま、ぶつけている。だから、まさにオルタネイティヴっていうか。俺達がやっているのはこういうことだって説明出来ている曲だと思う。


カッコ良すぎる。

デビュー当時から一貫してこだわり続けた”ケンカアカペラ”、綺麗に溶け合う美しいハーモニーではないハーモニー。

メジャーデビュー25周年を迎えた2019年。記念となる年に「グループのアイデンティティ」としてのアカペラソングとして作られた曲が「VOXers」

5人の生き様に、しびれてしまう。



調和は、とるものではなく、結果としてとれるものなのかもしれない。

調和をとろうとろうと、相手のことばかりを気にすると、自分らしさを失う。自分らしさを失う、このことがそもそも調和を崩してしまっている。のだとしたら、それぞれが、もっとも自分らしくあるとき、無理に合わせようとしなくとも、結果として調和がとれる。

安心して「自分らしくあれる」とき、そこには、自分は自分であってよい、そう自信を持って思い合える仲間たちがいる。

うまくいくときというのは、思えばそういうときかもしれない。



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