売れる音楽についての考察

こんにちは,こんばんは,おはようございます。

気づけばもういくつ寝るとお正月。
そんな昔からの歌を思い出しながら今回の思考に至りました。


音楽が好きで,いつからかたくさんの音楽を聴くようになりました。
ライブハウスに通い始めて気づけば5年以上が経過していて,少しだけ驚いています。

ライブハウスに通ったこの5年と少しの間に,いくつもの歌うたいが音楽をやめ,いくつかの歌うたいがメディアへの露出を拡大させていきました。
勿論,時勢的な要因もあれば,やりたい事が別にできてたから続けないことを選んだ人もいます。様々な要因はそれぞれの人生を懸けての選択なので,寂しがったり残念がったりはしても,否定する理由にはなりません。

音楽を続けるうえで,他者に知ってもらうための媒体。音源の発売。
自主製作からインディーズレーベル,そしてメジャーレーベルからの音源リリース。多分,世間では3つに分けることができるでしょう。

多くの場合,メジャーレーベルからの音源リリースになると「メジャーデビュー」といわれ,お祝いされます。

メジャーレーベルは大きな会社のチカラを借りることで,プロモーションを任せ,今まで自力では届かなかった更に多くの人に出会うための協力を得ることができます。


そんないくつかのメジャーデビューを見てきて,いくつもの解散脱退解散を見てきて,少しだけ思ったことを書いてみようと思った次第です。


なお,この推察はあくまで個人の意見となります。
筆者は業界人ですらないので確定条件を提示する訳ではありませんし,こういう音楽は売れないなどという否定をしたい訳でもありません。
素人なので音楽理論に従ったなんちゃらみたいな話でもありません。

それを踏まえて,読んでいただければ幸いです。


筆者が聴く音楽は,元々,メジャーのシンガーソングライターでした。
TVのタイアップを次々に取り,アニメやドラマ,映画やCMと,様々な媒体にてその名前や声を目に,耳にしました。

シンガーソングライターからいつしかバンドのライブに転換。
邦ロックと呼ばれる世界で対バンライブを重ねる歌うたいたちをライブハウスで観て,ライブハウスで聴いている中で,多くの音楽に出会いました。


筆者が知る前から積み重ねてきた月日があることが前提ですが,メジャーレーベルから音源を発売し,多くの音楽番組で露出するバンドと自主製作を行うバンド。インディーズレーベルでライブを繰り返すバンド。多くの場合,その違いはオトナの目に触れるか否か。
そう思っていました。

けれど,メジャーレーベルから音源をリリースしているだけが,音楽番組に露出しているだけがゴールではないし,目指すべき未来ではないと思います。

けれど,そこには確かな聴者数の差があって,要因が明確化されていないから差があるんではないでしょうか。

だからこそ,なんでなのだろうと推察に至りました。


前置きが長くなってしまいましたが,本題です。


「メジャーレーベルで売れる歌うたい」
「メジャーレーベルでも二の足を踏む歌うたい」

今回の表記は歌うたい統一で失礼します。
で,さっそく筆者の意見ですが簡潔明瞭に。

「歌うたいの確固たる芯があること」

この一つに尽きると思っています。
まずメジャーレーベルと契約するまでは努力と時の運だと思います。
その先,開花するか燻るかの差は,歌うたいが歌う曲に確固たる芯があることだと思います。

いろんな曲を歌えることは武器です。
曲の色や編曲の振り幅,これは武器であり伸び代です。
けれど,メジャーデビューしてすぐにあれこれ様々なものを詰め込むと,折角チカラを貸してくれるはずのプロモーションがブレてしまいます。

極端にはなりますが,例えば
「A(B)が好きな人」
「AとBどちらも好きな人」
明らかに前者の方が母数が多くなります。
メジャーデビューして突然,後者を母数として集めるのは,骨が折れるでしょう。更にはインディーズや自主で制作を行っていた時よりもやれることが増えることで,やってみたいと変えすぎてしまったのなら。

人の心理として,変化を嫌う現状維持バイアスがあります。
変化により得られる利益よりも,変化により生まれる損失を多く見積もります。賭けのような変化では損失が多く見積もられるのも致し方ないかと思うので,筆者自身も現状維持バイアスが強めに作用していますが。。

多くの人に知ってもらうこと,好きになってもらう事が第一のミッション,次いで幅を広げていくのがセールスの定石とするのなら,まずはブレない芯を持つことが大事なのだと感じます。急激な変化よりも,今までと似たものを生み出し,土台を形成することです。

ここ1年と少しで,音楽番組・タイアップで人気を伸ばしている筆者が好きな歌うたの多くは,芯があります。編曲に同一性があります。勿論,全く一緒ではないですし,1作目より2作目,2作目より3作目と進化があります。A面とB面には幅がある場合も少なくありません。タイアップが付けば,その作品や商品に寄り添うものを生み出す縛りが生まれるので,変わらないことが難しい場合もありますが。

変化と維持の両輪に成功した歌うたいこそが,突出して聴者を惹き入れるプロモーションに成功するというのが筆者の今回の推察です。


時折,聴者たちは好きだった歌うたいの曲に対して
「メジャーに行って,売れる音楽を歌うようになった」
と口にすることがあります。

でもこれは,一貫した同一の音楽を守っている証拠だと思うのです。
インディーズレーベルや自主製作のころにうたっていたよりも,慎重に幅を広げるための準備をしているのではないでしょうか。


自分(たち)がどんな歌を歌いたいのか。


それが明確化されなければ,オトナたちにより食いつぶされたり,「楽しくない音」を奏でる作業になってしまいます。そうなったら,終わりの始まり。
そうなったら,終わりの始まり。

そうならない為に,折角多くの聴者を得るための間口を広げる場所に辿りつけたのなら,終わる為に始めるのはもったいないと思います。


幅があることが誤りではありません。けれど,プロモーションしやすい歌をまとめることもまた,売り方であり,魅せ方なのではないかと思います。


最後に,筆者は業界人でもなければ,音楽人でもありません。
ただの音楽が好きな聴者の一人です。それでも,好きな歌うたいには売れてほしいし音楽を続けれほしいというエゴだけはあります。

5年で,両の手を超えたメジャーデビューを見て来ました。嫌味なく純粋に,筆者が好きな音楽を多くに人たちに届いてほしい。そんな気持ちで,この考察を書いています。
映画やTVの挿入歌などのタイアップ。メジャーデビューだけがゴールではなく,インディーズのままでも結果を出す歌うたいもいます。それでも折角なら,歌うたいたちがかっこいいと思うまま,一人でも多くの聴者へ届くことを願ってやみません。売り方って,セールスって大事ですよね。


あくまで根拠のない推察ですが,歌うたいたちの未来に幸多からんことを。

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