【一度覚えれば一生使える】色の合わせ方の基礎知識
好きな色を着たいけど、どう合わせるべきか
高いけど一目惚れで好きな色の靴やコートを買ったけどなんとなく合わずほとんど着ずにクローゼットの奥に眠ってしまった経験ないですか。
洋服の色は感覚的にコーディネートしている方が多いと思います、本記事では色の合わせ方を理論的に考えるための基礎的な知識とノウハウをまとめました。
今までなんとなく感じていた似合う/似合わないという感覚の根拠を知ることで、高価なアイテムは使い回しやすい色を選んだり、プチプラではあえて外したアイテムを選んでみたり、洋服を選ぶのが今までより楽しくなると思います。
トーンの概念がわかると色合わせが楽になる
①トーン(円の色のグループ)で合わせる。
赤と緑は合う。みたいな単色同士で考えるのではなく。
明度(明るさ)×彩度(鮮やかさ)=トーン
トーンが同じ上の円のグループの色同士が合うという考え方が基本になります。
もちろん色同士の相性もありますが、まずはトーンがあっていることが大前提になります。インテリアで使われている概念ですが洋服にも当てはまります。
トーンでコーディネートを見る、という知識を得て一気にコーディネートの見え方が変わり洋服選ぶの楽しくなったので、是非知らなかった方は参考にしてみてください。
②無彩色はトーンと関係なくどの色とも合う
無彩色とは白~灰〜黒のグループです。彩度はなく、明度のみとなり上の表では明度の軸の左側に書いてある色にあたります。
無彩色はトーンや色を問わず何とでも合いやすいとされています。カラバリで迷ったら無彩色を選ぶと間違いないですし、コーディネートに足しても邪魔をしません。
着心地がよくいつも着てしまうような、よく使うお気に入りのアイテムは無彩色にしておけばどのトーンの服とも合わせやすく活用頻度が増えます。
また高い靴やスニーカー、バックなど良いものを買う場合は無彩色にしておくと使う頻度が増えます。
私にとってはグレーのニューバランスがこれにあたり、ある程度高くても、履き心地が良く、何とでも合い使用頻度が高いので高価なモデル買ってもコスパは良いと思います。
以上をふまえ基本ルールは2つ
①色はトーンを合わせる
②それ以外はトーンに関係なく合う無彩色にする(黒、グレー、白)
トーンで考えると色を取り入れるのが簡単になり、服を選ぶのが面白くなります。
ちなみに差し色という概念を聞きますが
差し色はトレンド次第と思います。
ヴァージルのヴィトン×supremeコラボの赤とか決定的なトレンドがある場合はおしゃれな人がどう合わせるかを見るのが楽しいですが、そもそも今は差し色自体が流行ってない気がします。
差し色コーデ魅力的なものが少ないし、差し色に目が行くとその印象しか残らず、せっかくこだわった服のバランスを台無しにすることもあるので、現段階では積極的に差しにいく必要はないと考えます。
以上をふまえ、私の選ぶ手順
①季節に合った生地の、気分の上がる主役のアイテムを1点選ぶ
・靴でもトップスでもパンツでもコートでも自分のテンションが上がる主役のアイテムを選ぶ。
※前提として季節感はかなり重要なので、色と素材感について季節感を意識するのは必須です。
私のおすすめ主役アイテムは、「メンズファッションのすすめ①パンツ」で紹介してます。
②そのほかのアイテムは同じトーンか無彩色から選ぶ
・ほかに色が入る場合は同じトーンにする(帽子とか中に着るシャツ等)
→色は単色より2色以上で合わせた方がよりコーディネートを楽しめると思います。3色を超えると少しごちゃごちゃするのでその辺りは全体のバランスを見て調整してください。
・それ以外は、無彩色のアイテムにする。白い靴下とか、シャツグレーにするとか。シルバーのアクセサリーなども無彩色扱いにしてます。
→無彩色はなんでも合うと言ってもグレー、白、黒でやはりイメージは変わりますのでそこは試行錯誤になります。
③全体をみてあっているか確認
・全体のバランスをみて違和感ないか確認する。色があっていても生地感やシルエットで合わない場合もあるので全体確認しましょう。好きな服着て行って試着する、という流れでも良いかと思います。
・シルエットは今回書いてませんがトレンドに合わせるのが楽しいのでおすすめです。
→①でトレンドのシルエットのアイテムを選んで、それに合うように他を合わせていくと自然とワードローブがトレンドに沿ったものになっていき、買い足すのが楽しくなります。
購入の指針
一生ものというような高価な革靴やコート、バッグを選ぶとき、または毎日使う定番品を選ぶときは、無彩色か自分のワードローブに多いトーンに近いものを選ぶと高頻度に使い、飽きずに長く愛用できます。
私で言うと「ファッションのすすめ③バック」で紹介したマルジェラのボディバックは黒を選びました。コーデを問わないので何も迷わず高頻度に使い愛用してます。
また、名作として長く愛されるスニーカーは白、黒、グレーの無彩色がほとんどではないでしょうか(AF1、スーパースター、ジャックパーセル、プーマスエード、ジャーマントレーナーなど)
もし高価なものでも色を入れたいのであれば、例えば濃いネイビーの服を好んで多く持っていて今後も好みが変わらなそうな場合は、濃い茶色のバックや靴を高級品にしても高頻度で使うかと思います。
一生ものと言われるような高価なアイテムを特徴的な色で買ってしまうと、色が合わせにくいのでなんか決まらない、その色がいつも主役になるので飽きる、というパターンにハマり使わなくなることが多いです。
以上より、高級品でどうしても色に挑戦したい時はまずは安くて同じトーンの色のアイテムを購入してみて、自分の好きな服と合わせられてよく使いそうだったら、高価なものを同じ色で買うのが良いと思います。
これらを意識して買っていくと、ワードローブが好きなトーンでそろってきます。
合わせられる組み合わせも増えてより楽しく選べるようになり、素材感とかサイズ感の組み合わせでも楽しめるようになります。
長くなったので今回は以上です。
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