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【体験談】禁酒1ヶ月するとどうなる?

大人になって初めての禁酒

実家が毎日晩酌する家だったので、私も成人してから当たり前のように毎日飲んでましたが40になり始めての禁酒を行いました。
禁酒にあたりネット上の多くの体験談を参考にして頑張れたので、特別な内容はないですが私も誰かの参考になるよう、正直な禁酒体験談を残そうと思います。

どれくらい飲んでたか

20年間ほぼ毎日晩御飯に飲んでました。量は2Lの焼酎が1ー2週間で無くなるぐらい。。「美味しいものを食べるときはお酒がないと意味ない」と本気で思ってましたし、飲むとほぼ確実に気分が明るくなるので、仕事のストレスをお酒で発散してるイメージでした。
なので毎日仕事が終わりに近づくとお酒のことを考えるし、無くなる前に次を買うという感じで家にアルコールを切らさないようにしてました。

40になり、お酒に耐性ができたのか、飲む量も増えてきて毎日食事中と寝る前に酔うまで飲むという生活を続けてました。

禁酒のきっかけ

肝臓の値は少し悪いですが致命的ではなく、特に他から止められたわけではないです。
コロナの間に飲み会がなくなり、外で飲む機会が減ったことで、家で飲む量が増えました。
これまで家で潰れるまで飲むことは無かったのですが、ある日、お酒出したまま、電気つけまま、テレビつけたまま、お風呂にも入らず寝室に行って寝ていたことがあって、普段絶対飲んだ痕跡は片づけて寝るのですが、夜記憶を無くしてトイレに行ってそのまま寝室で寝ていたようでした。。
これが衝撃で、お酒について調べたところ、「隠れアル中」という毎日キッチンで料理中に飲んでしまう主婦が実はアル中の入口に立っていて、やめようと思ってもやめられない、朝から飲むようになったらもう手遅れ、みたいな記事を読みました。
自分も料理中お酒飲むし、明るい内から飲みたい願望は常にある、仕事つらい時は仕事前に一杯飲みたくなるし、休肝日も2日以上続かない。。自分も隠れアル中なのではないかと危惧したのが禁酒を始めたきっかけでした。
あとは毎日朝起きたら胃がもたれていたり、体がだるい、頭がぼやけている、深夜にトイレで何度も起きる。ということがあり前日のお酒が原因かなと感じてました。
他にもこれまで信じていた神話「適量のお酒は身体に良い」という定説が最近否定されて「少しでもアルコールは毒、異論はない」という理論が主流になったことで、これまでは「ストレスは体に悪影響なので、飲んでストレス発散することは飲まないより長生きできるはず」という信念で飲んでいたのですがそれが揺らいで「ストレスを忘れるために身体に悪いのを承知でのむ」という、飲む理由がほぼドラッグと同じになってしまったことも、禁酒したいと思う理由の一つでした。

最初は続かない、というかできなかった

ということで、自分の身体と世間の流れの中で漠然と、ただ確実に飲酒による悪影響を意識するようになり、禁酒してみようと思うようになりました。
最初は休肝日からと思い始めたのですがこれができない。。朝起きて毎日調子悪いので「今日は休肝日にして朝の調子がどう変わるか様子を見よう!」と決意するのですが、仕事が終わる頃には調子も戻っており、なんとなくお酒のことを考え始めて、夕食が美味しそうなもの(お酒に合うもの)だったら「今調子いいし今日はいいか、せっかくの料理だし」と思い飲んでしまう。というのを繰り返し、気持ちよくなり寝る前まで飲むという感じで、休肝日を作るという作戦はできて2週間に1日我慢。というぐらいで2日以上続かず全く禁酒できませんでした。

私には減酒ではなく禁酒があっていた

前述の通り私には休肝日を持つ方法はできなかったので、パックの焼酎が無くなったタイミングで購入をやめ、家からアルコールをなくして禁酒を開始しました。目標は1ヶ月。アプリで禁酒日をカウントしました。

アプリこんな感じ、カウントすると達成感あります

最初の2週間は辛い、、

誰もが書いているのですが、最初の2週間はお酒のことが忘れられません。。1日中ずっとお酒のことを考えてしまいます、夜や週末は特に。レモンサワーの焼酎抜きを飲んで何とか紛らわせてました。
あとお酒のCMが多い!夜なんとなくテレビをつけるとほぼ100%お酒のCMがあり辛かったです。
あと、お酒に合うメニュー、焼肉や唐揚げ、もつ鍋、刺身など良い食材が手に入ったときにお酒を飲まないのはもったいないし、食材に失礼。という気持ちがあり、これも葛藤がありました。
あとは自分の誕生日、イタリアンを前に家族が「今日ぐらい飲みなよ」と言ってくれた時もかなり気持ちが揺らぎましたがノンアルのワインで我慢しました。

3週目以降は意外と大丈夫

しかし、3週目ぐらいになってくると色々と我慢してきた体験がプラスに働いてきます。
「焼肉の時飲まなかったけど別に美味しかったし満足」「誕生日で飲まなかったけど全然楽しかった」「酔ってない状態で夜を過ごすのも悪くない」
など、今まで「お酒がないと食事を楽しめないしストレスも発散できない」と思っていたのが幻想であったことがわかってきて、意外とやめても生活は変わらないなという感じでした。
それと同時に、自分はアル中では無かった(アル中は禁酒3日続かないらしく、休肝日を計画した時は3日も我慢できなかったので軽度のアル中を疑っていた)という安堵もあります。
ただ、食べる楽しみを補完するため、満足するまで意識的に多めに食べるようにはなりました。また間食もしたい時はあまり我慢せずにしてます。それでも今のところ飲んでいた時より体重は増えてません。飲むと食欲のリミッターが外れ、夜のラーメンなど暴飲暴食があったのですが、それが無くなったからかもしれません。

最初の目標の1ヶ月超えました

このような感じで、お酒なしの生活は途中から楽になり、気づけば目標の1ヶ月超えました、まだまだCMやおいしい料理を前にするとお酒が恋しくなりますが、無くても楽しめた経験から我慢はしやすくなりました。また、せっかくここまでやったのと、そこまでキツくないので今は夏フェスでの解禁を楽しみに3ヶ月を目標にしてます。
誰かが書いていたのですが(多分デイリーポータルの記事です)今私にとってお酒は「強い液体」のようなイメージであり少し飲むことにハードルがあります。たぶん1杯飲んでしまえばすぐにそのハードルはなくなる気がしますが、なんとなくアルコール飲むの抵抗あるなというこの心理がよい抑止力になってます。
また、私の場合飲み会が一度もなかったので1ヶ月続きましたが、飲み会があったら飲もうと思っていたのでその場合は続いてないかもしれません。

体調は

残念なことに正直あまり変わってないです。
相変わらず夜も眠いし、疲れている時は飲んでなくてもリビングで寝てしまいます。朝もきつい時はきつい。深夜にトイレに起きるのですが、それも変わってない(これは利尿作用無くなって改善を期待してたのですが、、)。仕事の集中力も変わってないかも、メンタルもやや沈み気味のまま変わってない、、、
これは予想外で、もう少し良い感じになるかと思ったのですが「わずかに良くなったかも」というプラシーボレベルです。
そういえば、お酒飲まない妻も最近朝眠いと言ってるので、お酒のせいで調子出ないと思っていたのは老化による体力と気力、メンタルの低下なのかもしれません、、、お酒やめたら夜に映画見たりできるかなと期待してたのですが結局眠いのであまり変わってません。
と言いつつも、禁酒は健康に良いことをしている満足感があり自己肯定感が上がります。あと、結構食べているのに体重も少し落ちていて(1ヶ月で1-2kg)、モチベーションにつながります。
素面では人生楽しくないという固定観念があったのですが、素面でも楽しめるし料理にも満足できる、という自信がついたのは今回の収穫でした。

最後に

ということで1ヶ月禁酒の体験談でした。今は美味しいものあっても別に飲まなくても満足できるから大丈夫。というマインドです。ただ、これまで20年飲んでいた習慣があるので、1ヶ月程度の禁酒では一度飲み会などで解禁すると戻ってしまうかも、という気持ちです。
また解禁後どうなったかは飲む機会があったときに報告します、私は一度飲んでしまうとまた飲む習慣が復活すると予想してますがどうでしょうか。

私と同じように飲んでる方、私は「飲まなきゃ人生楽しくない」と20年信じてきましたが、これはお酒の見せる幻想の部分もあって「意外と飲まなくても大丈夫ですよ」という話でした。
とかいいつつ、書いたことに満足して来月には飲んでるかもしれません。

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