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持続可能な高齢化社会のための、「デジタルまちづくり」

「デジタルまちづくり」事業を始めました。

トピアネット

サマリ

介護保険のサービス削減に対する対策として、生活支援のための福祉ボランティアの組織が政策的に進められた。
しかし福祉ボランティアの運営は経済的に難しく、多くは行き詰まっている。
「デジタルまちづくり」によって、これを解決したい。

介護保険「改正」のトレンド

 高齢化社会でまず問題とされるのが、社会保障費の増大と医療介護関係業界の労働者不足です。こうした問題の回避のために、介護行政は3年に1度の介護保険「改正」のたびにサービスの削減をしてきました
 介護保険によって受けることのできるサービスは、介護を要する程度を示す要介護という等級によって決まります。昔は、介護を要する状態になる前の予防措置として、要支援という等級がありました。しかし社会保障費の給付削減のために、要支援に対しての給付が無くなりました。

福祉ボランティアの組織

 給付が無くなったと言っても要支援者がいなくわけではありません。
 要支援者とは、介護の必要まではいかないけれど、そうならないための予防措置が必要な人です。高齢になって体を動かすことがつらくなってくると、社会との接触を失いがちになります。かえってこれが心身的に介護を必要とする状態にします。これを予防するのが要支援です。
 とはいえ行政には無い袖はふれない。そこで要支援の介護給付の代わりに民間の福祉ボランティアの組織を進めました。人の好さにつけこむというと語弊がありますが、世話好きな人はどこにでもいます。それが社会的意義のあるものだとするならやってみようかという人は実際ある程度はいます。

福祉ボランティアの苦しい運営

 中にはうまくやっているところもあるでしょう。しかし私の聞く範囲では多くのボランティアグループが運営に支障が出るほどの困難な状態にあるようです。
 ボランティアがすることは、「話し相手」「買い物の支援」「簡単な部屋の掃除」といった内容です。そうしたサービス内容を、ボランティアグループは専任のボランティア要員を集めて、必要とする利用者が必要とするときに提供します
 高齢化社会とは言え、サービスを必要とする人が列を作って待ってるわけではありません。ボランティア要員はいつ来るか分からないボランティア要請をじっと待ちます。また要請が来ても、一人の利用者だけなので、時間を持て余すようなサービス提供になります
 ボランティアとはいえ一応謝礼はいただきます。介護保険から給付はないので利用者の実費になります。介護サービスではないので当然低く抑えられます。なにしろボランティアですから。しかしボランティア要員の立場からすると、拘束される時間に対して雀の涙の謝礼です。とはいえ利用者の立場からすると、生活に必要なサービスであることも多くかなりの費用負担になるケースもあります
 結果、最初は社会貢献の強い意識でボランティアに参加された人でも、次第にやる気を失いやめていきます。そしてわずかに残ったボランティア要員が、わずかな謝礼で働かされるような悲劇になります。

問題分析

 ボランティアの運営の非効率な点は、以下のようにまとめられます。

  • サービス提供の機会が利用者の要望に従っている

  • 1人のボランティア要員が1人の利用者にサービス提供している

  • ボランティア要員は、専任でサービス提供している

 簡潔にまとめると、資格もいらない程度のボランティアサービスなのに、一般の商業サービスのように利用者本位になりすぎているのが問題の根源です。さらに付け加えるなら、ボランティア要員の采配を人が行っているために、さらに余計な間接コストがかかっています。こうした非効率な運営にコストの問題が掛け算になって、事実上運営に失敗しています。
 たかがボランティアとは言いませんが、どうせ儲かる商売ではない以上、効率的に進めるために利用者に協力してもらうのもありではないでしょうか?以下で説明する「デジタルまちづくり」事業では、専任でボランティアをすることは求めません。自分の用事のついでにボランティアをすることを推奨しています。

「デジタルまちづくり」による持続可能な高齢化社会

 宣伝になりますが、我々の「デジタルまちづくり」事業では、効率的な助け合いのマッチングをすることで、要支援者の生活を支援を含めた、共助のまちづくりをしたいと考えています。
 強調しますが、ここで言う助け合いは、高齢者の生活支援をだけでなく、生活をより便利にするためのものも含みます。例えば私のおすすめを言うと、コストコの共同購入などです。
 我々の「デジタルまちづくり」は、支援や助けを必要する人本位ではありません。どっちかと言えば、手助けする人本位のマッチングシステムです。というのも、高齢化社会では手助けする人をより増やす必要があるからです。

「デジタルまちづくり」のしくみ

  「デジタルまちづくり」事業トピアネットは、LINEと連携したWebシステムです。半径100メートルぐらいの地域ごとにグループを作り、まちづくりの運営をしていきます。いろいろな機能がありますが、ここでは助け合いに絞ってしくみの概要を説明します。
 まず助け合いのタイプを設定します。タイプとは「買い物支援」「買い物代行」といった支援目的から、「コストコ・クラブ(コストコで共同購入)」「マッスル・チーム(連れだってジムに行く)」「ランチ・アワー(みんなで会食)」のような地域住民同士のまちづくり活動が含まれます。ここでは、助け合いの内容と利用料を設定します。
 次に助けたい人(あるいはまちづくり活動を主導したい人)が、どの時間で何人の利用者に対してするのか指定します。例えば、月曜の午後3時とか第2日曜のお昼などの時間に、3人までとか指定します。
 これで助け合いが開始されます。指定した時間のルールに従って、助け合いの予定が登録されます。利用者が応募することで、助け合いのマッチングが成立します。もしも助ける人に急な用事ができれば、登録をキャンセルしたりしばらく停止することもできます。

ご興味ある方は、私のfacebookから。


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