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1-6 透明性とはなにか理解し徹底する

ソフトウェアと経営マガジン第6回です。組織における透明性の話です。

この節のまとめ

・ 組織内の知識・情報を適切に全体へ浸透させるためには透明性が重要である。
・情報の公開と整理、伝達における減衰、能動的な伝達行為を通じて、適切な人に、適切な情報が吸収しやすい形で発信されるよう組織内の仕組みを整えていこう。

Agilityを高めるためには、誰もが同じ方向を向いて意思決定できる基盤が必要であると述べてきた。そのために科学的手法を基に組織内で活用可能な知識を生み出していくことが重要だ。しかし、そうした知識は組織内に流通しなければ活用されず、意味がない。企業の規模にもよるが、30人を超えてくるくらいですでに情報の偏りというのは発生し得る。毎日、濃くコミュニケーションが可能な人数は限られており、また組織が大きくなるほどチーム単位でも様々な出来事が発生し、多くの共有されるべき知識が生まれてくる。大抵の組織ではこうした情報の偏りの発生に対して向き合わねばならないのだ。組織内全員の共通の知識とするためには、情報を伝達する意図した取り組みが不可欠である。共通の知識を持つことで共通の方向に向いた意思決定を促進するためには、効率の良い情報の伝達経路が必要である。組織の根本にあるミッションやビジョンなども、こうした仕組みの上で丁寧に浸透させていかねば組織の行動を一つの方向に向けることは難しい。

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