渋滞に巻きこまれ、長いこと赤信号に引っかかっている ふと脇道を見ると奥のほうに母校の正門があった 夕闇の中、体育着姿の学生がにぎわうそこにだけ、ひっそりと湧き上がるような青春があった 少し開けた窓から、排ガスと乾いた風が吹きこむ その光景に私の胸は騒ぎ、その後もしばらく震えていた

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