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家のカギをあける瞬間が幸せだと気づいた時。

『あなたにとって“幸せな瞬間“ってどんな時ですか?』

2年前、31歳の私にはとっても難しい質問でした。

私は今の職場に転職した頃、宿直勤務がある仕事をしていた。
宿直勤務なので、緊急事態の時以外は寝ていても構わないのだけれど、「自分が寝ている間に何かあったら?」と不安になり、物音がするだけで、起きてしまい、最後の方は夜中中起きて過ごしていて。
前日の15時から明けの10時頃まで起きたまま、仕事をし続けたりしていました。
それが週2回程度あって。
当然、“疲弊“して、帰ってすぐにベットへダイブ。そして、また頑張って起きて仕事に行く毎日。

私の感覚は“麻痺“していたと思います。

生活がただの“作業“になっていた。

この質問に答えるのは難しい。
けれど、『幸せ』とまでは感じられていなくても。
“嬉しい“とか、“気が抜ける瞬間“ならあるかもと、少しハードルを下げて考えてみた。

その時に出た答えの中で、“素直な気持ち“だなぁと思ったのが、
『家のカギをあける瞬間』という答えだった。

『私ってこんなこと思ってたんだ』と、なんだか不思議な気持ちになりました。
この気持ちに気がついた時、“想い“が溢れた。

『私、毎日、家に帰ってきたいって願ってるんだ』と、なんだかうるっとして、涙を浮かべた。
正直、『こんなこと?』って思いました。

私にとって家が『安心な場所』であって。
“外“という場所が自分にとって『安全な場所ではない』という証拠でもあった。
人の目とか、顔色をうかがってしまったりとか。
思い返せば、家の外には、自分を“不安にさせる要素“がたくさんあることに気がついた。
私にとって家は“ひとり“を感じられる、“幸せな場所“だった。

私を見守り続けてくれた人から教えてもらった。
それは、『家に毎日帰りたいという願いも“夢“である』ということだった。

それを聴いた時、正直、呆然としてしまった。

私にとって、“夢“って、もっと大きなモノだと思っていたの。
自分が“活躍する場“をつくって、輝くためのモノだと思ってた。
自分が『日常で感じている願望』なんて、気にかけたこともなかった。
そんなことより、『自分の存在意義』を証明することに必死だった。

『夢に小さいも大きいもない』

それをこの時に知った。
知らなかった。
私は相当な“頑張り屋さん“だったようだ。
夢のハードルが、“超高い状態“だった。笑

自分が“小さい“と思うような“夢“を叶えていくこと。
それが、自分の“心の土台“をつくる。
“心の土台“ができると、“自分自身に帰ってくる“ことができるようになる。
そう。自分自身が“安心・安全な場所“になるってことなんだよね。
自分の願いを叶えてくれる自分であることは、わがままなんかじゃない。

私は、この“想い“に気がついて、「環境を変える選択」をした。
その仕事自体はものすごく好きで。
けれど、“好き“という気持ちだけで、人は“乗り越えられない“ということも知った。
もちろん、好きで大切にしたいものを手放す必要が出てきて、正直、辛い想いもした。
けれど、私は一切、後悔はしていない。

どんなに“好き“でも、自分が“ただ辛い毎日“を送っている状態では、本当の意味で、人と“幸せは共有できない“というのを知ったのだ。
私自身が“幸せで満たされていない状態“で幸せを人と共有しようとしてもできない。

そう、人は“自分の中にあるもの“しか、人に伝えられない。

実際、自分の気持ちを受け容れて行動したら、“自分の望む環境“が手に入ったし、人にも優しくなれました。

現実が変わらなくて苦しい人がいるなら、自分の気持ちを受け容れよう。
『気がぬける瞬間』『いつのまにか笑っている瞬間』『美味しいを感じる瞬間』を探すことから始めよう。それは全て、“幸せ“につながっているから。
大丈夫!みんな、絶対に“幸せな瞬間“はあるはずだから。ないわけがないんだから。

と言いつつ、忙しい毎日の中で“幸せ“を感じにくくなってしまうこと。
私にもあります。笑
4月は残業が続いて、自分の時間をなかなか作れなかった。そうするとやっぱり、“好きなこと“がどうでもよくなったように感じてしまったりするよ。笑

それでも、“幸せを感じる瞬間“を言葉にして、知っていれば、戻ってこられる瞬間を掴むことができる。

そう。ブレたっていいの。ブレながら、また戻ってくればいい。
行ったり来たりを繰り返して、少しずつ“幸せ“を確実なもにしていけばいい。行ったり来たりがあるから、もっともっと“深い幸せ“になって、幸せが“熟成“されていく。

わぁ〜…ワクワクしかしない!!!!!笑

みなさんの、『幸せな瞬間』。見つかったら教えてほしいです。

この、文を書く時間も私にとっては“超絶幸せな時間“。
今日も幸せな気持ちで眠れそう。
はぁ、満足した!笑

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