真夜中乙女戦争
先日”安倍元首相銃殺”という悲惨な事件があった。昨今の世界ひいては日本では、経済格差が拡大している。格差拡大に伴い、貧富の差が拡大し、社会的弱者が多くなっている。経済的・精神的に困窮した弱者が”言論”という手段ではなく”暴力”という手段で格差是正を求めて行動を起こす。社会変革の為に誰かが血を長さなればならない状況なら、水面化で戦争が起きているようなもののである。
真夜中乙女戦争をそうであった。4月。大学に希望を持って上京し東京で一人暮らしを始めた大学生の”私”。友達はおらず、恋人もいない。大学の講義は恐ろしく退屈であり、理想とかけ離れたキャンパスライフを無気力で過ごしていた。「かくれんぼ同好会」で出会った不思議な魅力を放つ凛々しく聡明な“先輩“と、突如として現れた謎の男“黒服“の存在によって、“私”の日常は一変。 人の心を一瞬にして掌握し、カリスマ的魅力を持つ“黒服“に導かれ、ささやかな悪戯を仕掛ける“私”。さらに“先輩“とも距離が近づき、思いがけず静かに煌めきだす“私”の日常。 しかし、次第に“黒服“と孤独な同志たちの言動は激しさを増していき、“私”と“先輩“を巻き込んだ壮大な“東京破壊計画=真夜中乙女戦争“が秘密裏に始動する。
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