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自己探索と、誰から学ぶか?の大切さ

自己理解の分野に「エニアグラム」という学びがある。

キャリアカウンセリングを学ぶ中でこの分野にも興味がわき、数年前に当時尊敬していた講師の勉強会に参加したときのこと。

あるテーマが提示され絵を描いたりタイプごとの解説を聞いたり、受講者同士で色々な経験を話しながら、自分はどのタイプかなと探索を楽しんでいました。

ある講師の方は、私が描いた絵を見ただけで「あなたはタイプ〇で合っている。」「あなたはタイプ〇だから、人前で感情は出せない。人前で泣くことはしないでしょ」と。

「講師」と呼ばれる方からの【タイプの決めつけ】が行われた瞬間から、私は自己探索がストップしてしまった。

そうか、私はタイプ〇なんだ。

そう思い込んだために、エニアグラムの本を読んでもそのタイプの所しか目がいかず、またそのタイプに自分をあてはめる様な感じで読んでしまっていた。

ある時、エニアグラムの世界的第一人者と呼ばれるラス・ハドソンさんの講演があると知り、基礎から学びたい!と思い、泊りがけで東京へ。

そこで聞いた言葉に衝撃を受けた。

【タイプの決めつけは、絶対にしてはいけない】

「エニアグラムを学んだ方の中には、講師と呼ばれる方の中にも、タイプの決めつけをしている方々がいると聞いた。これは絶対にやってはいけないことです。」

穏やかだった表情がぐっと厳しい表情に変わり、力強く語られていました。

その方の講演はとてもナチュラルで、タイプの違いを体感できる数々のワークは、不思議なほど全てが納得感のある内容でした。

エニアグラムを誰から学ぶか。

沢山ある団体の中からやっと見つけたコミュニティは、代表者が本音で話をして下さる方であり、やっと自分に合う学びの場を見つける事が出来ました。また、フラットでとてもナチュラルにエニアグラムを教えて下さる別の講師の方ともご縁があり、これからも学び続ける事ができることに感謝しています。
勉強会の中で、私の話を否定も肯定も、勿論タイプの決めつけもせず、ただひたすら
「へぇーそうなんだぁ。そうかぁ」と聞いて下さった講師。
自分のしっくりくるタイプが見つかるまで約2年かかり、9つのタイプを一周しましたが、ようやく落ち着くことが出来ました。
(タイプの決めつけをした講師が断定したタイプとは全く違っていました。)

講師のモノの見方、考え方が反映された講座内容は、時に受講生を深く傷つけ、自己探索を止めてしまい、自己成長する機会を奪ってしまう事もあるのだと、実体験から学ぶことが出来ました。

長い年月がかかっても自己探索をし続けることは大切であり、「誰から学ぶか?」ということも非常に重要であること。

かつて”尊敬していた”講師から、たくさんの事を学ばせて頂きました。今では感謝しています。

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