個人事業主の私が交通費に50万円かけても買いたいもの
2023年1月。東京都が、第二子の0〜2歳の保育園の無償化を発表しましたね。
我が家は次男が3才になったため、残念なことにちょうど恩恵を受けられませんでした。
我が家は長男も次男も運良く認可保育園に入れました。2022年現在は長男は幼稚園に通っているため無償ですが、幼稚園終了後の預かり保育を利用しているため預かり保育代が月20,000円程度。次男の保育料は月額16,000円程度です。
認可保育に決まる前、認可外保育園の見学にも行きましたが、1人あたり月に5万円ほどは普通であり、園によっては月10万円のところもありました。
保育料の話になると、「仕事をしていても働いた分が保育園代に消えてしまう。それでも仕事をする意味があるのか?」という話題が出てきます。
今回は、仕事をするためにかけるお金について、私の考えと実際の支出をお話します。
収入が保育園代に消えても仕事を続けて良かった
私は第一子を2017年10月に出産。生後6ヶ月になった2018年の春から保育園を利用しています。
そんなこんなでだいぶ払っていた時期もありますが、今でも「保育園代に消えても仕事を続けて良かった」と思っています。
保育料が発生しつつも仕事を続けて良かったといえる理由は、30代前半のあの頃、数年単位でブランクが発生したら個人事業主として続けていくのが難しかったかも、と思うからです。
産前休から幼稚園入園まで仕事を中断していたとすると、出産時期によって異なりますが約3〜4年間のブランクになります。会社員の方であれば戻る場所があるかもしれません(制度はあっても現実は居場所がない会社の話もよく聞きますが……)。
でも個人事業主として、3〜4年のブランクを経て新しくサービスを作ってお客さんを見つけて……を0から始めることを考えると、かなり大変だったと思います。
自宅保育の合間、子どもが寝ている時などに仕事をする方法もあったかもしれませんが、私はそこまで器用じゃないことが自分でわかっていました。そのため、預けて働く時間を確保できたことは、長いキャリアで見て良かったです。
また、ブランクを短くしたため、出産前から付き合いのあった方々と継続してお仕事ができたのも良かったです。妊娠・出産から経過を知っていると、出産後も私の子育て事情に理解を示してくださる方が多いからです。
「収入が保育園代に消えても働く意味があるのか?」問題については、働きたいのであれば、キャリアをつなげるという意味で、私は働き続けることをオススメしています。
この「キャリアをお金で買う」の視点と同様に、個人事業主として私が「買ってきた」ことが他にもあります。
割引き価格で売り手が「買っている」もの
独立して間もない頃は、サービスの提供において、モニター価格などお試し価格で提供することがあります。
価格が低い方が売りやすいので、収入が減ってもいいから誰かに買ってほしいのです。これは言い換えると、割引きした分のお金で実績や経験を買っているのではないでしょうか?
たとえば、本来10万円のものを7万円でもいいから販売したいと考えたのなら、それは3万円支払ってでもお客さんを獲得したかったということ。つまり、実績にしたかった、経験につなげたかったということです。
私の過去の実例を、価格も含めてご紹介します。
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