あなたが産まれた日

2010年12月24日

クリスマスイブに大学病院で予定帝王切開

近代稀にみる元気な赤ちゃんといわれ

びっくりするくらい、力強く大きな泣き声で、、、

ずっとお腹のなかで一緒にいた赤ちゃんは、想像していたか弱い赤ちゃんではなかった(笑)。

その時、これから私がこの子を守り育てていくというより、

むしろ、私がこの子に、守られ育てられていくんじゃないか。そんな不思議な錯覚におちいった。

5年間の不妊治療はなかなかうまくいかず、精神的にもズタボロになり、

でもそれを乗り越え、子供がいない人生を受け入れ、赤ちゃんはもうあきらめる決意で、先生にお礼を言いに診察室に入ったさきで、まさかの妊娠がわかり、

天にものぼるような気持ちでバスにのり帰ってきた。

妊娠中はいつも流産が不安で、つわりもひどく精神的にもろく弱い母親なのでした。

安定期にはいって、胎動を感じはじめたころは、本当に幸せで

つわりが治まってきた頃に、お腹の赤ちゃんに沢山栄養をおくらなくちゃと、たくさんたくさん食べて、

夫とお腹の赤ちゃんと一緒に、食べに行ったイタリアン、

両親と食べに行ったハンバーグ

いつもケンカばかりしていた母と一緒に、産まれて来る赤ちゃんの洋服や産後のものを買いに歩いたことが、すごくすごく幸せだった。

そう、私は怒ってばかりの気の強い母が大嫌いで、もしも子供が産まれても、母のようになりたくないと思っていた。

でも、

妊娠して、つわりがひどかったとき、術後の麻酔がとれず苦しかったとき、産後、4時間おきに授乳しなくてはいけなかったとき、母はいつもいつも寝ないでそばで、私を助けてくれた。わがまま放題し、35年も経って、はじめて母に心から感謝の気持ちを感じた。

産まれてきた赤ちゃんは、こんなに小さいのに、その存在感といったら半端なく、

夫が寝顔を見ながら

「この世のなかにこんなかわいい子がいるだろうか」とつぶやいた。

とてもとても幸せな日々をありがとう。

産まれてきてくれてありがとう。




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