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「一番好きなケーキは苺のショートケーキです。」

「一番好きなケーキは?」と聞かれて、こう答えていた。

心理、心の反応や社会性を意識しての回答としては「モンブラン」と答えることもある。
だけど今は「自分という人間にとって必要なことや好きなこと、なくてはならないこと」というものに向き合っているので、その観点で考える。

すると、こういう答えになる。
でも、ケーキ屋さんで苺のショートケーキを買ったことがない。

何故だ?と考えた時に気づいたことがある。

苺のショートケーキ=自分なのだ!

長らく、自分自身のことを自分で探っていくということができていなかった。方法を知らなかったことと、本能的にそれが地道で面倒くさいことであることを理解していたからだと思う。そのおかげで、自分の外にある性格診断や九星気学などのわかりやすく体系化された方法論を身につけていた。

話をケーキに戻そう。モンブランというケーキがある。美味しい。わかりやすく美味しい。実際にモンブランは好きだ。

そして、大体好きなケーキの回答としては嘘にはならないし、相手も納得できるわかりやすさがある。
だから、「好きなケーキは何?」と聞かれた時に、自分にとって便利な答えだったのだと思う。

でも、自分という人間に必要なものとか当然あるでしょうという考えをした時に、「苺のショートケーキ」が出てくる。
でも、いわゆる苺のショートケーキなんて回答面白くない。普通すぎる。だから回答の選択肢から外していたのだ。面白くないから。

苺のショートケーキが好きと知りながら、探求してこなかった

ちょうど今日はクリスマスイブだった。好きなケーキ屋さんはホールケーキしか売っていないので、目黒駅のアトレに入っている「ア・ラ・カンパーニュ」というケーキ屋でカットされたケーキを購入した。苺のショートケーキは売られていたが、買わなかった。買ったのはモンブラン的なケーキだった。美味しいには美味しいが、自分の中では中の上くらいだった。結局、今まで自分を探ることをしてこなかったように、ケーキも無難なものを選んでいたのだ。

・そもそもどんな苺のショートケーキが好きなのか。
・嫌いな苺のショートケーキはあるのか?(多分ある)
・生クリームが好きなだけではないか?(生クリームは好きだが、昔ボールいっぱいに生クリームを作って食べて胃もたれして満足した)
・ホールケーキorホールケーキをカットしたケーキorショートサイズで作られたケーキのどれが最も良いのか

「苺のショートケーキ」一つでもこれだけある。

ということで、自分の中での至高の苺のショートケーキを探ることが決定した。29歳の冬。


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