見出し画像

トレーニング前のウォームアップ その❷モビリティドリル

前回に引き続き、実際に私がトレーニング前にアスリートに行ってもらっているウォームアップの流れを紹介していきます。

前回はトリガーポイントへにアプローチを紹介しました。
◯トリガーポイントとは何か◯それが何を引き起こすのか◯解消方法
まだ1回目の投稿だったので思っている事全てを伝えるのはできたか分かりませんが、、
ま!此処から文章力が向上していく事を願いましょう!

今回は

その❷モビリティドリル
について紹介したいと思います。

ウェイトトレーニングを指導する際、私はアスリートにエラー動作(傷害のリスクが上がるような望まない動き。スクワット時における腰椎の屈曲など)がでない程度でなるべく大きく可動域を使ってトレーニングしてもらっています。(その理由についてはまた別の投稿で話せればと思っています)
しかし、各関節のROM(関節可動域)が制限されてしまい、充分な(正常な)可動域でのトレーニングが行えなければせっかくのトレーニングも効率が下がってしまいます。

これは各競技パフォーマンスにも言える事です。
例えば胸椎の可動性に制限があるピッチャーの場合、軸足を踏み込んで投げる際に胸椎の伸展、回旋が足りず円背の姿勢でボールに力を伝え続けた際と、しっかりと胸椎伸展ができたフォームのピッチャーと比較してボールに加える力積(特に可動域が浅くなるのでボールに力を加える時間)が減ってしまう事でボールの速度は遅くなると考えられます。(もちろん他にも要因はありますが)

このように各関節の可動性に制限がある場合トレーニングの効率だけでなく、競技パフォーマンスも下がってしまうと考えられます。
そのために、ウォームアップの一貫としてモビリティドリルを取り入れています。

私がモビリティドリルで各関節にアプローチする順序としては、

股関節➡︎脊柱➡︎肩甲帯➡︎(アクティベーションドリル)➡︎股関節&脊柱

とまぁ、大体こんな流れになります。
アクティベーションドリルに移行した後もまた行ったりします。
アクティベーションドリル後に再びモビリティドリルを行う理由としては私が指導しているウォームアップは、トリガーポイントへのアプローチからアクティベーションドリルが完了するまで立ち上がらずにその場で終わらせます。そして最後に全身を使いながら移動していくインチワーム等のモビリティドリルに移行していきます。
簡潔に言うと、その場で終わらせられるものを先に終わらせて、その後数メートル移動するドリルに移った方が流れ的にも綺麗だからです!
立ったり、移動したり、座ったり、また移動したりだと効率が悪く感じるので今はこの流れがしっくりくる感じがします。
そして、最後に全身を移動しながら行うモビリティドリル(インチワームなど)を行うことで、熱産生を誘発させる事ができます。
これが終わったあと、アスリートはかなり温まっています。軽く汗が出る程度ですね。

特に冬場ではトレーニングルームに到着したアスリートは核心温が低く、関節の動きもスムーズではないので状況に併せてウォームアップ時間を長く取ったり、夏場では短く取ることもあります。あとはアスリートの疲労感にもアンテナを張るようにして、「なんだか今日は疲れてるなー」と感じたらフォームローラーの時間を長くとったりと現場では臨機応変の対応が求められます。

今回が2回目の投稿でした。できれば10日に一回はもっと簡潔に投稿していければなーと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?