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パンフを買いたくなるくらいにはハマった「シン・仮面ライダー」の話

3月18日から全国公開された「シン・仮面ライダー」。
僕も早速観に行ってきました。

公開当初から結構感想が賛否入り混じっているので、観にいくか迷っている人も少なからずいるかと思いますが、今回は個人的な感想をまとめてみようかなと思います!

※できる限り気をつけますがネタバレなどが含まれる可能性もあるので、ゼロ知識で観に行きたい場合などは注意してください…!

「シン・仮面ライダー」について

「シン・仮面ライダー」の概要

仮面ライダー生誕50周年企画作品の一つとして制作された映画作品。
エヴァシリーズやシン・ゴジラなどでおなじみの庵野秀明さん監督のもと、2023年3月18日から全国公開されています

また今回は通常公開に加え、「IMAX」「Dolby Atmos」「Dolby Cinema」「4DX」など多様な形態で公開されているため、いろいろな観点で楽しむこともできるようになっています(公開形態ごとの劇場も公式サイトからチェックすることができます)。

ちなみに仮面ライダーシリーズは今でも続いていますが、今回の作品は、初代仮面ライダー、そして石ノ森章太郎さんの原作漫画を土台とした作品となっています。

「シン・仮面ライダー」を観に行った僕のステータス

感想本編に入る前に、映画を観に行った僕のステータスも一応整理しておこうと思います。

  • 仮面ライダーは子供の頃に観ていた記憶がある程度(ピークは仮面ライダー555あたり)

  • エヴァンゲリオンシリーズは全然観ていない

  • 「シン・ゴジラ」「シン・ウルトラマン」は観に行って、どちらも大満足している

なので、仮面ライダーそのものや庵野さんの世界観ファンや圧倒的な信頼感などを持っているタイプでもないですが、話題性+「シン・ゴジラ」「シン・ウルトラマン」からの期待感から絶対観に行こうとは思っていました!

今回鑑賞した劇場について

前述の通り様々な形態で公開されていますが、今回はTOHOシネマズ日比谷のIMAXレーザーで鑑賞してきました。

「シン・仮面ライダー」の感想

公開直後から結構賛否の声が入り混じっていた(割と否の意見を目にすることも…?)ので、自分が好きになれるかちょっと心配なところもありました。ただ、この不安杞憂でした。

事前情報がない分、ワクワク感が満たされる

今回の「シン・仮面ライダー」、出演者・ストーリーともに情報公開が割と最低限だと思います。その分、どんな展開なのか全く知識がない状態で楽しめますし、ここでこんな出演者が出るのかという楽しみもあります(出演者は本当に情報が最小限すぎて結構「えっ」ってなります)!

シンプルなので入り込みやすい

「シン・ゴジラ」や「シン・ウルトラマン」は、割と「組織」というものを中心に描かれていたので誰かに感情移入してみるというよりもは、エンターテイメント作品として一歩引いてみる方が近かったように感じます。

それに対し「シン・仮面ライダー」は、仮面ライダー「本郷猛」と、本郷を仮面ライダーにした緑川博士の娘である「緑川ルリ子」の物語なので、特定の人物に入り込みやすいと思います。

また内容自体も出てくる言葉やバックボーン・思想は若干複雑な一方、基本的な構成は「仮面ライダーとショッカー」なのである種わかりやすいですよね。

一文字隼人のキャラクターが結構ハマる

基本的には仮面ライダー「本郷猛」と、本郷を仮面ライダーにした緑川博士の娘である「緑川 ルリ子」を中心としたストーリーであると言いましたが、映画の中ではもう1人の仮面ライダー、仮面ライダー2号の「一文字隼人」が登場します。

そしてストーリー自体も基本的には淡々と進んでいくのですが、その中で一文字のキャラクターがいい意味で浮いていてズンと重くなりすぎず、さらに世界観の中に入り込めたような気がします。

賛否・好き嫌いが分かれるのもわかる

「僕はとても好きだった」とは言いつつ、賛否が分かれるのもなんとなくわかる気のする作品ではあります。
なので好きな立場から、あえて「ここ気になる人はあまりハマらないかも」ポイントもちょっと挙げてみようかなと思います。

グロテスクさがニガテな人は最初に引いちゃうかも…

今回の映画、「ニチアサの仮面ライダーなら表現されないけど、戦ってるなら本来確かにこうなるだろうな」というグロテスクさが割としっかり描いていると思いました。

ですので「フィクションはあくまでフィクションであって欲しい」「引く可能性のあるシーンをあえて描く必要はないのでは」、「単純にグロテスクなのニガテ」という方は最序盤でいきなり引いちゃうかもしれません(そしてそのままストーリーも進んでいくので再度ハマり直すのが難しいかも…)。

知らない用語が説明なしに結構出てくる

これはエヴァシリーズや「シン・ゴジラ」、「シン・ウルトラマン」を観ている人はなんとなくわかるかと思いますが、庵野さんの描く世界は割と理解するのに相当入り込まなければならないことが多いかと思います(そんなことないとかあればごめんなさい🫣)

その上で僕が観ている「シン・ゴジラ」「シン・ウルトラマン」と比べるとさらにマニアックであり、その世界観の説明も前2作に加えさらに少ないので、「そういうのをしっかり理解しないと楽しめない」「そういうのを少しオタクっぽく感じてしまう」などあればなかなか世界にのめり込みづらいかもしれません。

「シン・ゴジラ」や「シン・ウルトラマン」の迫力を期待したら少し違うかも…

全2作の「シン・ゴジラ」や「シン・ウルトラマン」は、規模感やエンターテイメント性が強い作品だったかと思います。
それに比べると仮面ライダーは、仮面ライダー・敵ともに人間サイズですし、怪獣映画ほどの迫力はなく、また人間ドラマ的な要素も強いので少し拍子抜けしてしまう可能性はあります。

ですので「シン・ゴジラ」「シン・ウルトラマン」並みのワクワク感への期待をメインに観にいくと「少し違うかも…」と思ってしまうかもしれません。

また、あえてだと思いますが、演出が若干ちゃちであるシーンもあるように感じました。もし「映画=精密かつ詳細に作り込まれているべき」という認識のもといくとそのちゃち差が気になって映画自体に入り込めないかもしれません。

反対にいうと、最初から「前2作とはあくまで違うものである」「初期仮面ライダーが土台にある」と思っていくと入り込みやすいと思います!

さいごに

賛否の声で観にいくのを辞めようと思っているなら一回観に行ったほうがいい!

繰り返しになりますが、今回のシン・仮面ライダーは、マニアックさがより強いこともあり、前2作以上に賛否の声が結構分かれている印象を受けています。
ただ、もしこの声が気になって「観に行くのやめようかな…」と思っているなら、一度観に行って自身で判断する方がよほどいいと思います。
というのもこの映画は本当に人の趣味によって全く感想が変わってきそうなので、あまり人の賛否の意見が参考にならないのではないかと思っています。

ハマったらパンフを買いたくなるし、もう一回観に行きたくなるはず

何度も言っている通り、「シン・仮面ライダー」マニアックです。好きだったとしてもその感想に変わりはないと思います。
だからこそハマった場合は、「パンフを買ってもっとちゃんと世界観を理解したい」と感じると思いますし、「2回目ならもう少し世界を理解した上でしっかり入り込めるのでは」と感じるのではと思います。

また、「1回目は通常形式やIMAXなどで観たので、2回目は4DXでアトラクション的に楽しむのいいかも…!」と思うかもしれません(ちなみに僕は4DXで観に行こうかなと迷ってます…)。

まとめ

いろいろ語ってきましたが、まとめとしては「僕はめっちゃ好き。でもハマらない人の気持ちもわからなくはない」です(笑)。
「シン・仮面ライダー」気になっている方はぜひ一度観に行くことをオススメします!

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