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Appleの緊急セキュリティ対応って何?

先日、ゴールデンウィーク中ではありますがAppleより「iPhone」「iPad」「Mac」向けに、<緊急セキュリティ対応>というものが配信されました。

この緊急セキュリティ対応とはどういう仕組みなのかまとめてみたいと思います。

今回配信された緊急セキュリティ対応について

今回の緊急セキュリティ対応は、最新バージョンのiOS、iPadOS、macOS(iOS16.4.1、iPadOS16.4.1、macOS13.3.1以降)のみが配信対象です。

今回の配信では何に対する緊急セキュリティ対応であるかは公表されていません。(2023.05.05現在)

また、アップデートの所要時間についてですが、緊急対応用で容量も大きくないので今回の対応自体も数分程度で完了するものとなっています。

緊急セキュリティ対応とは

そもそも緊急セキュリティ対応は、2022年のWWDC(Apple Worldwide Developers Conference)において発表された新機能でしたが、これまでに実際に利用されたことはありませんでした(つまり今回が実装後初の活用)。

そして緊急セキュリティ対応は、通常のソフトウェアアップデートの間でセキュリティに関わる重要な改善が必要な場合のアップデート処置となります。ですので、次の定期配信までは待つべきでない急ぎめの対応と思っていただくとよいでしょう。

通常のアップデートではないため、バージョンの数字は変わらず、現在のバージョンの末尾に「(a)」などの文字が付けられます。

緊急セキュリティ対応の適用方法

この緊急セキュリティ対応ですが、原則は自動適用されるようになっているため、利用者側から特定の画面などを探しにいったりする必要はありません。

ただし以下の設定がオフになっている場合は自動適用されないため、以前に設定をオフにしたことがある、緊急セキュリティ対応の通知が来ていない場合などには確認しておくとよいかもしれません。

  • iPhone、iPad

    • 「設定」>「一般」>「ソフトウェアアップデート」>「自動アップデート」>「セキュリティ対応とシステムファイル」

  • Mac

    • Appleメニュー>「システム設定」>「一般」>「ソフトウェアアップデート」>「詳細表示ボタン」>「セキュリティ対応とシステムファイルをインストール」

おわりに

今回はAppleがゴールデンウィーク中に配信した緊急セキュリティ対応についてまとめてみました。
前述の通り、この対応は通常のソフトウェアアップデートまでは待てないようなセキュリティ対応などが行われるものでもあるため、可能な限り早めかつ確実に対応しておくのがよいかもしれません。(もちろん通常のアップデートでもセキュリティ対応を含むものは早めに対応しておきましょう)

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