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融通の効かない店
コース料理などでついてくる物を抜いてもらいたいのに、店側が余計な気を回すのが困るという記事があった。
実は私も、サラダにかかっているドレッシングやマヨネーズが嫌いで、生野菜なら食べられるのに……という人だ。
現在はもう存在していないが、以前つくば市の外れにあったびっくりドンキーで食事をしたときのこと。
私「このサラダにはドレッシングがかかっていますか?」
店員「はい、特製ドレッシングをかけています」
私「ドレッシング無しで、生野菜にできますか?」
店員「はい、可能です」
このようなやり取りをした。だが出されたサラダにはドレッシングが掛かっていた。
まぁ、ミスは仕方ない。
私「ドレッシング無しで頼んだのですが、これ掛かっています」
店員「すみません、すぐに交換します」
そして出されたサラダには『大量のマヨネーズ』が。
私「なんですか、これ?」
店員「だからドレッシングなしの代わりにマヨネーズにしました」
私「私は生野菜と言ったんです。ドレッシングもマヨネーズも嫌いなんですよ。……もうサラダはいらないから、下げてください」
店員はサラダボウルを持ち去り、私はハンバーグを食べ始めた。するとまた店員が戻ってきた。そして乱暴に「ダン!」と音を立ててサラダボウルを置く。
続けて「ダン! ダン!」とドレッシングとマヨネーズのボトルを置く。重ねて大声でこう宣言した。
店員「ご自由にお使いください!」
私「あんたは、喧嘩を売ってるのか!?」
そこで私は気づいた。この店員、ただの店員じゃなかった。彼の胸には「店長」のネームプレートが。
この事件があってから、二度とこの店には行かなかったが、半年後にそばを通りかかったら、かなり車通りがある立地なのに閉店していた。
……あんな店長じゃ、潰れて当然だと思った。
ゲーム業界に身を置いたのは、はるか昔…… ファミコンやゲームボーイのタイトルにも携わりました。 デジタルガジェット好きで、趣味で小説などを書いています。 よろしければ暇つぶしにでもご覧ください。